ミア・ワシコウスカ主演のスリラー『クラブゼロ』物語に込めたメッセージを語る監督のインタビュー映像公開
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『クラブゼロ』 (C)COOP99, CLUB ZERO LTD., ESSENTIAL FILMS, PARISIENNE DE PRODUCTION, PALOMA PRODUCTIONS, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, ARTE FRANCE CINÉMA 2023
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すべて見る12⽉6⽇(⾦) に公開される映画『クラブゼロ』より、ジェシカ・ハウスナー監督のインタビュー映像が公開された。
本作は、ミヒャエル・ハネケに師事し、物議を醸すテーマ設定と鮮烈なビジュアルで強いインパクトを放つ作品を次々と発表しているジェシカ・ハウスナー監督が、ミア・ワシコウスカを主演に迎え製作したスリラー。
本作で映し出されるのは、ミア・ワシコウスカ演じる「最新の健康法」を説く謎めいた栄養学の教師ノヴァクと、彼女のもとで栄養学を学び実践していく生徒たちの姿。ノヴァクが教える食事法を実践すればさまざまなメリットが得られると聞いた彼らは、傍から見れば怪しくも感じられるその食事法を疑いもせず日常生活の中に取り入れていく。

ノヴァクが出会う若者たちについて監督は、「自らの意思で彼女に従っています。映画の冒頭で彼らは、ノヴァクの授業を選んだ理由について語るのですが、“地球の環境を守りたい”、“健康を改善したい”と思っていて、どれも非常に重要なものなんです。初めはとても理解できるのだけれど、物語が進むにつれて彼らは過激になっていきます」と説明する。「なぜそうなってしまうのか? それこそが本作が投げかける疑問で、彼らがそこまでする理由を考えさせてくれます」と物語に込めたメッセージを明かしている。

そんな本作を製作する上で、監督が影響を受けたものとして挙げたのは、「ハールメンの笛吹き男」というおとぎ話。本作の出発点について、「(ハーメルンの笛吹き男では)男が子どもたちを村から誘拐しますが、それは村人が彼に十分な報酬を払わなかったからです。本作の脚本を書く上でこのおとぎ話の影響を少しは受けたと思います」と回顧する監督。「この作品で私たちが目にするのは、親たちの理解不足です。ひとりの親を除いて、事態を把握していない。彼らは子どもたちとのコミュニケーションやつながりを失っているように見えます」と続け、本作の根底にある“親と子の関係”というテーマを明かしている。

また、本作では次第に痩せこけていく生徒たちの姿が映し出されるが、ティーンエイジャーのキャストたちに減量を求めることはしないと決めていたといい、その変化の過程をメイクや衣装で表現したという。インタビューの映像内では、この着想を得た理由について監督は黒澤明監督の『どですかでん』を 挙げながら説明する姿も収められている。
『クラブゼロ』インタビュー映像 ~ジェシカ・ハウスナー監督~
<作品情報>
『クラブゼロ』
2024年12⽉6⽇(⾦) 公開
公式サイト:
https://klockworx-v.com/clubzero/
(C)COOP99, CLUB ZERO LTD., ESSENTIAL FILMS, PARISIENNE DE PRODUCTION, PALOMA PRODUCTIONS, BRITISH BROADCASTING CORPORATION, ARTE FRANCE CINÉMA 2023
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