『ディズニー ミュージック&ファイヤーワークス2024』閉幕 ひたちなか海浜公園で行われた最終公演をレポ ート
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『ディズニー ミュージック&ファイヤーワークス 2024』茨城公演より 写真:岸田哲平
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すべて見る日本劇場公開から10周年を迎えた『アナと雪の女王』を中心に、時代を超えて愛されるディズニー音楽の数々を、迫力ある花火とともに楽しむことがで きる『ディズニー ミュージック&ファイヤーワークス2024』ファイナルとなる茨城公演のレポートが到着した。
茨城・ひたちなか海浜公園公演は11月30日に開催され、早くも春のネモフィラに向けた準備が始まっている広大な公園の中央に位置する草原エリアに続々と来場者たちが集まった。明るい時間から訪れ、会場内のあちらこちらに設置された数種類のフォトスポットで記念撮影をしたり、オリジナルグッズを購入したり、開演までの時間からすでにディズニーの魔法のような時間を体験できるのも、本公演の魅力のひとつ。
来場者に開演までの過ごし方を聞くと、千葉県から家族と車で来たという女性は「ネタバレなしで見たかったので、事前情報なしで来ました。寒いけれど、どんなショーが見られるのか楽しみにしています」と、待ちきれない様子。「去年の開催も知っていたが、仕事の都合で来られなかった。今年は来られてうれしい」と語る茨城県在住の男性は、「7歳と5歳の子どもたちは、ずっとじゃれたりはしゃいだりしています。外で遊ばせられるところがいいですね」と、家族で過ごす時間を楽しんでいた。
東京都から家族と友人の4人で訪れた女性は「今年のショーの内容はSNSを見て少しだけ知っています。特に『アナと雪の女王』のシーンを実際に見られるのが楽しみです。みんなでフードを食べたりおしゃべりしたりして、フェスに参加した気持ちで過ごしています」と、明るい笑顔を見せてくれた。
会場が秋の早い日暮れから夜に包まれると、いよいよ最終公演がスタート。「星に願いを」のメロディーにのせ、ステージ前方のLEDスクリーンに映し出されるオープニング映像とともに花火が上がる。すると観覧エリアの夜空にも大きな花火が次々と。オープニングから音楽と花火、映像と照明までもがシンクロした演出で、来場者の心を引き込む。
6つのセクションをナビゲートするのは、数々のディズニー映画で日本語吹替版声優を務める山寺宏一。さらに、日本劇場公開から10周年を迎えた『アナと雪の女王』でエルサの日本語版吹替声優を務めた松たか子が、『アナと雪の女王』の曲が中心となるパートのナレーションで初参加した。
最初のセクションは《ワクワクが止まらない》。「ひとりぼっちの晩餐会」(『美女と野獣』)、「アンダー・ザ・シー」(『リトル・マーメイド』)、「王様になるのが待ちきれない」(『ライオン・キング』)の3曲が続く。思わず一緒に歌ったり踊ったりしたくなる音楽にのせて、赤や緑、黄色など色とりどりの花火が踊るように夜空を彩り、来場者を華やかに出迎えた。
セクション2《勇気と冒険》は、冒険へと旅立つ主人公たちの熱い思いが込められた3曲。「どこまでも〜How Far I'll Go〜」(『モアナと伝説の海』)では、海をイメージした青い照明がステージを照らし、夜空にはピンクや紫、黄色など南の島の花々を思わせる花火が開く。「Go the Distance」(『ヘラクレス』)では、物語でヘラクレスが迷いから希望を見つけた心情を表すかのように最初はひとつずつ静かに上がる花火の数が、後半になるほど増していった。「彼こそが海賊」(『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』)は、赤い花火と照明で激しい闘いを表現。地上から噴き上がる黄金色の花火も加わり、冒険心をかき立てた。
セクション3は《願いの力》。ディズニーの物語に込められた願いを歌う名曲の数々から、「ホール・ニュー・ワールド」(『アラジン(実写版)』)、「リメンバー・ミー」(『リメンバー・ミー』)、「ウィッシュ~この願い~」(『ウィッシュ』)の3曲。どれもしっとりしたメロディーに合わせ、曲の前半はひとつふたつとゆっくり打ち上げられる花火が印象的。曲の盛り上がりに合わせて花火の種類や数を増やしながらも、各曲の美しさをかみしめ、心にぬくもりを感じさせるセクションとなった。
セクション4は、“夢がかなう場所”東京ディズニーリゾートから《パーク・ミュージック》。「エレクトリック・ファンファーレ」が響き渡り、「東京ディズニーランド・エレクトリカルパレード・ドリームライツ」より「バロック・ホウダウン」と「小さな世界」の音楽が来場者の心をパークへ連れていく。まばゆい光のパレードを思い起こさせるカラフルな花火や、ヒューッと音を立てて輝く花火が次々と。七色の照明も相まって、愛らしく優しい世界が広がった。今年6月、東京ディズニーシーにオープンした新テーマポート、ファンタジースプリングスをイメージした「ジャーニー・トゥ・ファンタジースプリングス」では、曲の優しさと力強さにシンクロした、ダイナミックで輝きに満ちた花火が来場者の期待を高め、冒険心をくすぐった。
セクション5は、松たか子がナビゲートする《魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界》。ファンタジースプリングスにある3つのエリアのテーマとなった映画から、「自由への扉」「輝く未来」(『塔の上のラプンツェル』)、「きみもとべるよ!」「右から2番目の星」(『ピーター・パン』)、「ヴェリィ」「雪だるまつくろう」「生まれてはじめて」「とびら開けて」「レット・イット・ゴー ~ありのままで~」(『アナと雪の女王』)と、9曲も。「輝く未来」では夜空に浮かぶランタンのように黄金色の花火が優しく打ち上がり、「右から2番目の星」では花火がまるで星のように輝く。誰もが映画の名場面やパークシーンに思いを馳せることができた。
セクション6《フィナーレ》は、今回のショー全体の音楽編集を手がけた浅倉大介(音楽プロデューサー、ミュージシャン)の手腕が特に光った。「トライ・エヴリシング」(『ズートピア』)、「本当のわたし」(『ミラベルと魔法だらけの家』)、「パート・オブ・ユア・ワールド」(『リトル・マーメイド(実写版)』)、「サークル・オブ・ライフ」(『ライオン・キング』)、「レット・イット・ゴー」(『アナと雪の女王』)と、さまざまな映画からジャンルの違う音楽がシームレスに紡がれた圧巻のメドレー。
ラストは、夜空から雪の結晶が降り注ぐかのような光景が目の目に。各曲に込められた感情を見事に表現した花火が、来場者の心を大きく揺さぶった。さらにはこの茨城最終公演のサプライズ演出として、ドローンによる消えることのない花火を思わせるような表現でさらなる余韻を感じさせたのちに、エンディングとなるインストゥルメンタル曲「ヴェリィ」が流れ始めると、このショーのロゴを夜空に星座のように大きく映し出し、最後の最後までゲストの心を楽しませた。
この感動を一度体験すると、「また来よう」と心に誓う来場者が多い。昨年も栃木県から恋人と参加した女性は、「2023年に彼が教えてくれて、一緒に来たらとてもすてきだったので、今年も一緒に来ました。来年もずっと続けてほしいです」と、すっかりこのショーのファンに。茨城県在住の女性は「去年も来たので、今年も同じ曲が流れるのかどうか、楽しみにしていました。友だちや周りの人にも力を込めておすすめしたいほど良いショーですね。次回もあったら、また家族と一緒に来たいです」と語った。栃木県から恋人と来場した女性は「自分の家の近くで、ここまで大規模な花火を見られて、フォトスポットなどを楽しめる機会はほかにありません。来年も近くで開催されるのなら、ぜひまた来たいです」と、会場全体を楽しみ尽くした様子だった。
今日の感動を持ち帰った来場者は、次回開催が決まれば、きっとまた足を運んでくれるに違いない。開催2年目にして『ディズニー ミュージック&ファイヤーワークス』は、何度も来たくなるほど心踊る体験ができるエンターテイメントショーとして愛されていることを確信できる最終日となった。
オフィシャルサイト:
https://sp.universal-music.co.jp/disney/music-and-fireworks/
(C)Disney
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