『モアナと伝説の海2』製作陣が語る。「モアナの物語は彼女の成長と共にある」
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すべて見るディズニー・アニメーション・スタジオの最新作『モアナと伝説の海2』が本日から公開されている。2016年に製作されたヒット作の続編で、主人公の少女モアナが新たな冒険に出かける。
前作『モアナと伝説の海』では主人公モアナと半神マウイの冒険を描き、大ヒットを記録した。ディズニーはクオリティを重視するため続編の製作には常に慎重だが、プロデューサーを務めたクリスティーナ・チェンは「前作の反響と勢いが大きかった」と振り返る。
「映画が公開され、観客がモアナたちキャラクターをどれだけ愛してくれているのか知って驚きましたし、前作のラストでモアナはリーダーになったので、リーダーのモアナが観たい、もう少し年齢を重ねた彼女が観たいと思ったのです。前作であれば若さゆえに危険や先をかえりみずに行動できていたモアナが、本作では危険やリスクがあることを承知して、それでも選択しようとします。みんなが愛してくださったこの世界を続編でさらに広げたいと思ったわけです」
そこで最新作でモアナは、神の呪いによって分断されてしまった世界を再びひとつにするため、壮大な冒険に出かける。脚本と監督を務めたデイナ・ルドゥ・ミラーは「モアナの物語は、いつも彼女の成長と共にある」と説明する。
「このシリーズは“自分に何ができるのか?”を探っていく人間の物語です。前作でモアナは自分自身を発見し、自立した人間になり、人々を導く者になりました。でも、私たちもそうですが、新しい出会いや機会があることで、“ああ、私は自分を完全に理解していたと思っていたけど、まだその道の途中なんだ”と思いますよね」
モアナの旅は彼女の成長のカーブとシンクロしている。それは彼の相棒でもあるマウイも同じだ。つまり、旅が過酷になればなるほど、彼らの内面の葛藤も大きく、激しく描かれることになるだろう。
デイブ・デリック・ジュニア監督は「本作に参加したアニメーターたちのパフォーマンスを掴む能力はとても高かったのです」と力説する。「彼らが描いたものに、音楽が合わさり、演者がそこに新しい何かを見つけて、素晴らしい瞬間を作り出してくれる。そんな瞬間が何度もありました。特にマウイのシーンでは彼の“もろさ”が見事に表現されている場面があるんです。これは私も驚かされました」
モアナが“人々をつなぐ”旅に出るのも、単なる責任感ではなく、彼女の内面、育ってきた環境が導いたものだ。
「モアナの一部になっている文化的なコミュニティから物語が生まれています。彼女の育った太平洋諸島ではコミュニティが大きな要素になっていて、人々はつながりあい、お互いから学び合うことで成長する。コミュニティが自分たちの存在意義の核にあるのです。
この考えからモアナの新たな物語が生まれてくることは、ごく自然な流れでした。私たちは彼女の来歴やその背後にある考え、コミュニティをしっかりと踏まえ、彼女の個人的な旅路の物語を描いています」
『モアナと伝説の海2』
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