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「令和6年12月文楽公演」開幕、井上ひさし生誕90年記念「金壺親父恋達引」ほか

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「令和6年12月文楽公演」チラシ

「令和6年12月文楽公演」が、昨日12月4日に東京・江東区文化センターで開幕した。

本公演は三部制で、第一部には「日高川入相花王」より「渡し場の段」、「瓜子姫とあまんじゃく」、そして「金壺親父恋達引 ―モリエール『守銭奴』より―」がラインナップ。「日高川入相花王」は、道成寺伝説を題材にした作品で、「渡し場の段」では、蛇になり日高川を渡る清姫の姿が描かれる。「瓜子姫とあまんじゃく」は、木下順二の戯曲を、二代野澤喜左衛門の作曲で、現代の口語浄瑠璃の作品として立ち上げたもの。「金壺親父恋達引」は、井上ひさしがモリエールの戯曲「守銭奴」をベースに義太夫節として書き下ろした作品で、今回は井上の生誕90年記念を記念し、首都圏で初めて文楽として上演される。上演に向け、こまつ座の井上麻矢代表は「17世紀のフランスの喜劇の王、モリエールの『守銭奴』を井上ひさしの最も得意なパロディにして書かれた本作文楽で更に楽しく深まります。是非観なければ! 井上ひさし生誕90年、こまつ座とは違う魅力をご堪能下さい」とコメントしている。

第二部には、一ノ谷の戦いを題材にした「一谷嫩軍記」より「熊谷桜の段」「熊谷陣屋の段」、そして平家の侍大将・悪七兵衛景清を巡る「壇浦兜軍記」より、その思い人である阿古屋が詮議される「阿古屋琴責の段」と、時代物の名作が並んだ。第三部では、心中事件を元にした世話物「曾根崎心中」より「生玉社前の段」「天満屋の段」「天神森の段」が上演される。江東区文化センター公演は12月13日までで、そのあと本公演は17日から19日まで神奈川・神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホールで行われる。

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