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THE RAMPAGE RIKUが感じる10年の変化「歌は、生きること」

音楽

インタビュー

ぴあ

RIKU (撮影:友野雄)

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THE RAMPAGEのメンバー16人それぞれの個性を引き出す書籍を2024年7月から12月連続で刊行する大型企画「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」。
12月に発売されたのはRIKUによるフォト&ワード集「RIKU365」だ。撮りおろし写真のほか、RIKUのエッセイ、メンバー15人への想いなどたくさんの言葉が詰まっている。
元気になれるようなメッセージがたっぷりの本となっているが、そのメッセージを綴っているときのRIKUの心の中とは。そして、RIKUにとってグループとは、歌とは。

さらけ出した自分のこと

――今回のフォト&ワード集「RIKU365」はどういったところから着想を得て制作しようと思われたのですか?

2年ぐらい前に初めて写真集を出したときから、次は自己啓発本を出したいとずっと思っていたんです。スタッフにも相談したこともありました。そんな矢先のこの「GL-16~THE RAMPAGE BOOKS~」のお話だったので、販売のタイミングも含めて、「20代ラストの自己ベストとともに自己啓発になるものをやろう」とすぐに決めました。

――たくさんの言葉が詰まっている本ですが、どういういった思いで綴られたんでしょう?

THE RAMPAGEの「RIKU」と本来の僕である「青山陸」としての姿をちゃんと残したい、という想いがありました。だから、綴っていくことに全くストレスがなくて。というのも常に思ってたことなんです。

自分で言うのはどうかと思うんですが、グループの中で活動しているときや、RIKUとして生きている瞬間に自分の気持ちを多く喋ることがあまりないというか……どちらかと言うと、「ん?」と思っても黙っていることが多いんです。そういう選択を常々していたんですけど、別に何も思ってないわけじゃなくって。ひとつひとつのことにちゃんと抱く感情はあるから、せっかくだし、30歳記念に出してもいいのかなって。「これで嫌われたら嫌われたで別にいいや」というぐらいさらけ出そうと思ったんです。だからもう言葉はスイーッと出てきました。

――普段からあまり機嫌のアップダウンが出ないように、意識されている?

意識しちゃってますね。人間ですから、機嫌が良くなかったり、仕事でうまくいかないこともあります。でも、別にそれは僕が抱える問題であってチームメイトに伝染させる必要はないな、と思うんですよね。いいことは絶対にシェアするんですけど。もちろん、そうじゃないことも彼らは受け止めてくれるのわかってるんですけど、そこで少しでもグループとしてのモチベーションだったり、雰囲気を壊したくない、という気持ちのほうが勝っちゃうんですよね。 やばいな、と思ったらスッとその場を離れます。

――わりと1人で消化しようとされているんですね。

そういう癖がついていますね。絶対にメンバーが受け止めてくれるのは分かっているんですけど。

――それは、昔からのご自身の性格とか環境の影響なんでしょうか。

本にも書いているんですけど、中学生のときにめちゃくちゃいじめられたんです。全員からいじめられたわけではなくて、ある特定の子からいじめられて、そこから守ってくれる子もいました。でも、その事実を親に言えなかったんです。だからと言って親が気付かないわけではありません。足を血だらけにして帰って「どうしたの?」と聞かれて……そのときはサッカーで転んで怪我して、って言ったり。

――事実を隠すというか。

嘘ではないんですよ。意図的に転ばされた、というのはあるんですけど。
でも血まみれで帰ったら、親だから分かるんでしょうね。様子が変だ、って。
多分、人より多くの感情を抱いてきてる、みたいなところはあります。だからそこから我慢するということができてしまうのかもしれません。

この10年で切り替えがうまくなった

――今までもくじけそうになったり、壁にぶつかることがあると思うんですけど、そういうときはどんなふうにご自身を奮い立たせていらっしゃるんですか。

「壁があるとつらいな」とか「これ、本当にやらなきゃいけない?」って思っちゃう自分ももちろんいるんです。でも、ちょっと待てよ、と。「これを乗り切ったらかっこいいよな」「男としてレベル上がるんじゃない?」だとか思うんです。

あと、職業柄、どちらにせよやらなきゃいけないんですよね。だったら、気持ちよくやりたいよね、と思うと、どういうマインドで臨んでいくか、ということを考えています。面倒くさいものを「面倒くさい」と口に出しながらやってます。「うわ、面倒くさ!でも面倒くさいことやったらかっこいいな!」みたいな感じでいつもやっています。

――ご自身で声に出して、言い聞かせて盛り上げるような……。

そうです。
あと、舞台だったらシェアしますね。「難しくない?これ」とか。この前までやっていた舞台(「前田慶次 かぶき旅 STAGE&LIVE~肥後の虎・加藤清正編〜」)ではしんどいことが多かったので、オフをいかにをオフらせるか、ということを考えていましたね。逆に「よし!」というときに「行こう!」と声を掛けて空気を作るようにしました。

――ご自身でも切り替えが上手いなって思うほうですか?

この10年で切り替えがうまくなったかもしれないですね。

――それは経験の積み重ねから。

かもしれません。どうがんばっても過去は変えられないじゃないですか。インタビューが始まってから、今までのお話は消せないのと同じ。終わってしまったものは変えられないから、「これからどうするの?」ということを考えています。

例えば、1ヶ月後に舞台の本番始まります、まだ1回も稽古していません。「ふざけんなよ!」って言ったって、本番の日がやってくるのは変わらない、みたいな感じです。「じゃあどうするの?」「やるしかないじゃん」ということですよね。

――この10年で切り替えが上手くなった、というお話がありましたが、この本は30歳の記念碑のような部分がある、というコメントも拝見しました。10年前、思い描いていた30歳と現在、比べてみていかがですか。

全然違いますね(笑) 思い描いていた理想像とかけ離れています。わかりやすく言ったら「スター」の前に「スーパーハイパーウルトラ」がついちゃうぐらいになっていると思っていました。先輩達みたいになっている予定だったし。

みなさん優しいから「そんなことないんですよ」って言ってくださると思うんですけど、やっぱり欲張りマンなので(笑)。理想は高く持ってしまう部分もあります。まだまだ未熟者だと感じることがたくさんあるけど、決して生ぬるい道を走ってきた10年ではない、ということは自信を持って言えるので。

今の自分が、人生の中で一番かっこいい男でいられているという自信もあるし、間違いなくTHE RAMPAGEは絶対にかっこいい、どこにも負けないグループだという自負があります。あとはそれをちゃんと世間様に認めていただくにはどうしていくべきなのか、どういう選択をしていくべきなのか、というフェーズに来てるのかな、と思います。

グループとして自分自身と向き合う時間が多かった

――グループのお話もお伺いしたいなと思うんですけど、今年はツアーもあり、東京ドームの公演もありました。改めてTHE RAMPAGEとして、2024年を振り返ってみていかがですか。

「ひとりひとりがTHE RAMPAGEの一員である」という存在のあり方みたいなものをそれぞれの役割とともに自覚し直し、ふんどしを締め直した1年だったな、ということは感じています。

――それはみなさんで話をする機会があったり?

東京ドームの公演が決まったときのメンバー会議もそうですし、アリーナツアーはパフォーマンスに全振りした内容だったので、中途半端なことはできないよね、という内容だったので、「さあ、パフォーマーとして、ボーカルとしてどうする?」という真価が問われました。それぞれが自分自身と向き合う時間が多かった感覚があります。

――東京ドーム公演内容でどのように決まったんですか?

結成10周年の節目の年でもありましたし、しかもその10周年の日にライブをするということで、過去最強のRAMPAGEを見せつつも、最近知ってくださった方が楽しめるのはもちろん、長く応援してくださった方々はよりエモーショナルになるセットリストというところでは考えていました。

――RAMPAGEのボーカルとして3人の声というのは唯一無二だと思います。この点に関して、この10年での変化はRIKUさんご自身はどのように感じていらっしゃいますか。

それぞれのソロ曲を聴いていただければわかる通り個性が全く違う3人なので、それがぶつかり合って最初はバラバラでした。でも、たくさんぶつかって、話して、歌ってきて……ってやってくると、ぶつかっていたものが、補い合いに変わっていくんですよね。だからこそ、RAMPAGEはいろんなジャンルの音楽ができているな、と思います。こういう曲のここは任せろってそれぞれが思ってる部分があって、それは別に言わずもがなでわかっているから任せるし頼るし、逆に「ここは任せろ」と思えるし。

あとは個性が違うからこそ、2人のストロングポイントや、自分にはない魅力的な部分を、僕は世界で一番理解している自信があります。それは同志としても、歌手としてもそうですね。メンバーは家族なので、家族としての部分も含めて、理解している自負があります。だから、最近の3人のレコーディングはめちゃくちゃ早いんですよ。

――どのあたりからそんなふうに変わってきたんですか?

去年ぐらいからかな。それほど、一緒に歌を歌うとか、エンターテインメントを作るということは難しいことであり、でもそこがカチッとテトリスでハマって一気にバーンと消えるような感じで繋がると、とてつもない力を発揮するんだな、ということは今回のツアーもそうですし、東京ドームでも思いました。

「歌は、生きること」

――ボーカルとしては、この1年振り返っていかがですか。

今年、1年間で既に100ステージ超えてて。レベル5のポケモンがレベル100のポケモンを倒してその経験値を得て一気にレベルアップする、みたいな感覚です(笑)。
歌うたいとしてとんでもない経験値を得た1年、大きな収穫があった1年でした。

――舞台への出演が続いていらっしゃるイメージがあります。個人の活動で得られたものというのはどういったところでしょう?

言葉の捉え方がより多角的になったと思っています。だからこそ、今回の本でも綴れる言葉があったな、ということは感じていますね。

――去年だったら違う言葉になっていた?

少し違う言葉を選んでいたり、思い浮かばなかったこともあるんじゃないかと思いますね。

――ご自身でも、変わったな、という実感があるんですね。

特にこういう会話のときに出ますね。だからこそ歌にも出ると思うんですけど、例えば「むかつく」という言葉があるじゃないですか。「むかつく」って言葉ってそのままの意味で「むかついているんです」という気持ちを伝えるのにぴったりな言葉ですけど、僕は「むかつく」って言いながら「楽しい」という気持ちを伝えられるようになりました。

――それは舞台での経験が大きい?

そうですね。今回は特に原作があったんで、そこに忠実に演じる部分もあったんですけど、原作は絵と文字で、というところで慶次はこういう表情でこの言葉を言っているけど、その状況だったら僕はこう思っていてほしいな、というキャッチボールを演出家や共演者としてひとつひとつの言い回しとかを作り上げていったので、そういうことができるようになったかなって思ってます。

――そんなRIKUさんの歌に救われている方はたくさんいらっしゃると思います。最後に陸さんにとって歌とは?というところを聞かせてください。

生きることです。
今はこうして話していますけど、どうしても自分の気持ちを素直に話すことがすごく苦手で。話したとしても理解されないのが怖いという思いが強いんですよね。だったら黙っていればいいや、と思っちゃう人なんですけど、歌があると素直に言えるんです。例えば好きな子がいて直接「好きです」って告白できないけど、音楽だったら「愛してる」とまで言えてしまう、というような感覚。
音楽を僕から取ってしまうと廃人になると思います。だから歌は生きること、ですね。

――ずっと歌い続けるという想いで。

杖をついてでも歌い続けてやろうと思っているし、歌えなくなったときにスパッとバイバイっていけたらいいよね、ぐらいに思っているので。この命が続く限り、絶対に歌い続けてやるという覚悟で、今までもこれからも磨き続けていく所存なので見守っていていただきたいし、1人でも聴いてくれる人がいる限り、歌っていこうと思っているので、ご期待ください。

取材・文:ふくだりょうこ 撮影:友野雄
ヘアメイク:ウエノアヤコ(KIND) スタイリング:浅井秀規

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<書籍情報>
「RIKU365」

発売中!

「RIKU365」書影

公式サイト:
https://m.tribe-m.jp/ldh_page/discography_gl16_therampage_book_RIKU365_index

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