2028年ロス五輪へ大岩監督続投に山本TDが太鼓判! 「これほど優れたリーダーはなかなかいない」
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(写真左より)山本昌邦ナショナルチームダイレクター、大岩剛監督、宮本恒靖会長
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すべて見る『FIFAワールドカップ』と同様に、『オリンピック』も同じ指揮官のもと戦うことになった。12月12日、日本サッカー協会は理事会を開き、『第34 回オリンピック競技大会(2028/ロサンゼルス)』を目指すチームに大岩剛監督が再任することが決定。翌13日に実施された記者会見で宮本恒靖会長、山本昌邦ナショナルチームダイレクター、大岩剛監督は次のようにコメントした。
宮本会長「今日はU-23代表監督として、再び大岩監督を紹介できることをうれしく思う。再度契約をオファーした背景は、技術委員会をはじめ高い評価があり、『パリ五輪』では目標に届かなかったが、近くで自分の目でチームを見て、いろんな意見を聞き、総合的に判断した時に再度大岩さんにお願いするのがいいのではないかという考えに至った。
A代表は現在調子がいいが、常に強い代表チームを持ち続けるには若い選手の突き上げは必要だし、U-23の活動が重要。『ロス五輪』でメダルを目指すとともに、少しでも早く多くの選手がA代表に食い込んでもらえればと思う」
山本TD「大岩監督の続投としてこの日を迎えられて、私の立場としてはホッとしている。五輪はいろいろ条件が難しい中でこれ以上経験値があって、先を目指せる監督はいないと思っていたので、今日この日を迎えられてホッとしている。
強化部会でラージ100というのがある。A代表の下の100人のグループが強固で分厚ければ強化につながるという考え。育成と勝利という難しい仕事の中で、日本の未来を託せる監督だと思っている。前回は『パリ五輪』まで2年半という期間だったが、今回はスタートから大岩監督に託せる。引き続き、『ロス五輪』に向けて、大岩監督のチームをサポートしてほしいと思う」
大岩監督「『ロス五輪』に向けてのチームの監督をやることになった。この年代の重要性、そして育成年代の代表との関わり、そしてA代表に向けて選手育成、『パリ五輪』を経てより重要であると認識している。責任が大きいことを認識し、『パリ五輪』の経験を生かして、次の『ロス五輪』に向かっていきたいと思う。日本サッカー界の大きな一歩、一助になれるようがんばりたい」
『パリ五輪』をどのように総括し、『ロス五輪』に向けてどう強化していくか問われた大岩監督はこのように返答した。
「『パリ五輪』では準々決勝でスペインに敗れたが、それまで我々が積み上げたものをある程度出せたと思う。目標であるファイナルへ進出できなかったが、『ロス五輪』へ向けて目標を明確にして臨みたい。メダルに向けて、サッカー界、日本国民に注目して見てもらえる大会なので、そういう方々の期待は十分に理解している。その期待に応えられるだけの準備をしていきたい」
山本TDは協会における五輪の位置付けについて答えた。
「日本において重要な大会だと認識しているし、男子サッカーだけが育成世代の代表であり、育成と結果の究極の大会。だからこそラージ100、A代表の強化につなげていくことが重要。スペインとのわずかな差を知っている監督が次につなげることは意義がある。希望が見える4年間にしてほしい」
『パリ五輪』準々決勝・スペインとの「わずかな差」について、質問された指揮官は?
「わずかがたくさんあった。それが大きい差になっている。この年代が国際試合で強い国と対戦することでまず選手が経験することができる。さらに選手に経験を伝えながら、乗り越えていけるようにしていきたい」
山本TDは大岩監督への全幅の信頼を口にした。
「団長としていつも監督の近くにいる立場で、これほど優れたリーダーはなかなかいないと思っている。こういう大きな仕事でありながら親近感もあり、謙虚で話を聞くことができる監督。選手の話もよく聞き、モチベーターでもあり、どんな厳しい状況でも落ち着いている。『U23アジアカップ』の韓国戦で敗れた後も本当に落ち着いた振る舞いを見せていた。その姿を見てそういうものを託せる素晴らしいリーダーだと確信した」
大岩監督は来年6~7月に予定されている活動開始まで、時間を有効活用するつもりだ。
「視察を含めて、選手を把握することもそうだし、各クラブとの交渉もそうだし、しっかりしていきたい。自分自身成長しないといけないので、インプットする時間を使いながら、アウトプットしていきたい。協会、スタッフとコミュニケーションを取って、しっかりした準備に充てたい」
また同チームのコーチングスタッフとしてコーチに羽田憲司、GK コーチに佐藤洋平が就任することとなった。なお、羽田コーチはU-19 日本代表コーチも兼任する。
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