舞台「呪術廻戦 0」本日スタート!小越勇輝が優しく芯の強い乙骨憂太を体現
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「舞台『呪術廻戦 0』WITH LIVE BAND」より、小越勇輝扮する乙骨憂太(中央)。
「舞台『呪術廻戦 0』WITH LIVE BAND」が本日12月13日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕。これに先駆け同日昼、公開ゲネプロが行われた。
「呪術廻戦」(集英社)は、人間の負の感情から生まれる呪いと、呪術師との戦いを描いた、芥見下々のマンガ。舞台化第3弾となる今作では、2021年に映画化もされた「呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校」を原作に、「呪術廻戦」の前日譚が描かれる。舞台「呪術廻戦」(以下じゅじゅステ)の過去シリーズに続き、脚本を喜安浩平、演出を小林顕作が担う。
乙骨憂太(小越勇輝)は、幼い頃に結婚の約束をした幼なじみの祈本里香(櫻井佑音)を交通事故で失った。怨霊と化した里香に憑かれた乙骨は、その呪いに苦しみ、自らの死を望んでいたが、東京都立呪術高等専門学校の教師である呪術師・五条悟(三浦涼介)に導かれ、呪術高専に入学。やがて乙骨たちの前に、最悪の呪詛師・夏油傑(藤田玲)が現れ、乙骨は彼に立ち向かう。
舞台空間を余すことなく使い切る演出は、じゅじゅステの特徴の1つ。高専メンバーと夏油一派が対峙するシーンでは、傾斜がついたステージと、背の高い足場をキャストが駆け回り、スケールの大きな戦いを表現。呪霊たちが姿を現すと、趣向を凝らした模様のプロジェクションと照明が舞台を細部まで照らし、呪力のおどろおどろしさを巧みに伝える。さらに、紗幕でアクティングエリアと隔てられた舞台奥のスペースに5ピースバンドがおり、紗幕が透けると姿が見える。バンド隊は、ロックな楽曲で戦いを盛り上げたり、ロマンティックなメロディで乙骨と里香の場面で甘いムードを作り出したりと、全編を通して臨場感を高めた。
優しいが芯のある乙骨像を体現する小越は、彼の不安から固い決意までを、表情豊かな瞳で雄弁に語る。夏油との勝負に勝つため、乙骨が特級過呪怨霊の里香に愛を伝えて彼女を解き放つ場面では、「そうくるか!! 女誑しめ!!」と罵る夏油に対し、揺らぎのない瞳でまっすぐ前を見据えて「失礼だな。純愛だよ」という名ゼリフを言い放ち、観客の心をくすぐる。櫻井は、怨霊と化す前のまだ可愛らしい少女時代の里香を、愛嬌たっぷりに体現。三浦はマイペースに周囲を振り回す五条をおちゃめに、藤田は慇懃無礼な夏油を不敵な笑みを浮かべて演じた。
上演時間は約1時間45分で、東京公演は12月29日まで。本作はその後、1月18・19日に大阪・SkyシアターMBSで上演される。なお既報の通り、一部公演の様子がU-NEXTでライブ配信されるほか、6月18日には本作のBlu-ray / DVDが発売される。
%play_1985_v4%(c)芥見下々/集英社・舞台「呪術廻戦」製作委員会