【セットリスト】
1. 朝に
2. 雨音を聴きながら
3. 燃える太陽を抱いて
4. うたかたの恋
5. My Dear
6. セレンディピティ
7. Hello
~休憩~
8. LOVE-HOLIC
9. winter pupa
10. カトレア
11. 空と糸 -talking on air-
12. アパルトマン
13. インディゴブルー
Encore
14. 100 LOVE-LETTERS
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「L'ULTIMO BACIO Anno 24 『カリン』リリース記念 原田知世 Special Live」 (c)三浦憲治
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すべて見る俳優として数々の話題作に出演するかたわら、歌手としても活躍を続ける原田知世。11月に発売したミニ・アルバム『カリン』の発売を記念した「『カリン』リリース記念 原田知世 Special Live」が、12月17日に東京・恵比寿The Garden Hallにて開催された。
ホットスタッフプロモーションのライブ・シリーズ『L'ULTIMO BACIO Anno 24』の一環で行われた今回のコンサート。チケットは即日ソールドアウトとなった。暗転後、伊藤ゴローをはじめとするバンドメンバーが登場し演奏がスタート。ほどなくしてピンクベージュのセットアップに身を包んだ原田知世が姿を見せ、満員の場内に温かな拍手が響いた。
1曲目は新作『カリン』から、藤原さくらが作詞で参加した「朝に」。朝のアンニュイな雰囲気を湛えたナンバーを原田はしっとりと歌い、一気に観客を惹き込んだ。続いて演奏されたのは「雨音を聴きながら」と「「燃える太陽を抱いて」。いずれも1997年発表のアルバム『I could be free』に収録された隠れた名曲で、後者は今回ライヴで初めて披露する曲だという。オリジナルはトーレ・ヨハンソンのプロデュースによるスウェディッシュポップ・サウンドだったが、伊藤ゴローがライブ用にアレンジし、現在の原田知世に合う大人っぽいサウンドに仕上げていた。
「今年は6月にツアーを行ったので、もうライブはできないと思っていたので、今日は味わいながら歌っていきたい」、「冬の恵比寿のイルミネーションが好きで、コンサートが終わったあとみなさんがいい気持ちで帰ってもらえるよう、こだわって選曲しました」というMCのあと、2014年のアルバム『noon moon』収録曲「うたかたの恋」、「My Dear」を披露。そして、「ロマンティックなラブソングを書いていただきました」という曲紹介に続けて、新作『カリン』から壷阪健登と石川紅奈のユニット、sorayaがサウンドプロデュースを手がけた「セレンディピティ」を演奏した。ロマンティックな歌詞を伸びやかに歌う原田のボーカルが、冬の夜空を思わせるシックなステージセットと溶け合った、前半のハイライトと言える素晴らしいパフォーマンスだった。
休憩をはさんだ第2部では、大きな花柄のスパンコールがきらめく白いワンピースで登場し、2002年のアルバム『My Pieces』収録の「LOVE-HOLIC」からスタート。第1部しかり、近年のステージでは歌われてこなかったナンバーが選曲されており、それらが新作収録曲と見事に調和しているのが印象的で、往年のファンには懐かしく、近年からのファンには新鮮な印象を与えるセットリストだった。
続けて、「タイトルからして、自分がこれまで通ってきた道を感じる」と話して高野寛作詞の「winter pupa」を、そして「『ヴァイオレット』に続いて素敵な曲を書き下ろしてくださいました」と話して川谷絵音サウンドプロデュースによる「カトレア」を披露。このところ原田は、伊藤ゴローとの鉄壁のタッグを主軸にしつつ、自分より下の世代のアーティストとのコラボレーションも果たしている。今回のsorayaや川谷絵音との作業にも“刺激を受けた”とMCで語ったが、それが近年の音楽活動の充実ぶりを示す一因でもあるのだろう。
さらに、90年代に原田のアーティストへの扉を開いた鈴木慶一プロデュースの「空と糸 -talking on air-」、「アパルトマン」を披露。さかのぼること32年前の1992年発表されたアルバム『GARDEN』に収録された「アパルトマン」は、鈴木慶一ワールド全開の独創的なメロディーのナンバーだが、原田は新鮮に歌いこなしていた。本編最後は新作『カリン』収録の「インディゴブルー」。「銀河絵日記」、「冬のこもりうた」、「一番に教えたい」など、近年の原田の歌詞世界に欠かせない高橋久美子が作詞を手がけており、何気ない街の描写から日々の大切なものを伝えてくれる佳曲で、原田はそれを軽やかで芯のある歌声で表現した。
アンコールに登場した原田は、晴れやかな笑顔で「ファンのみなさんに今年最後に歌を届けることができたことに感謝します」と話し、1996年発表の「100 LOVE-LETTERS」を披露。本編は『カリン』の世界観をベースに、落ち着いた曲調のナンバーでまとめたが、最後に弾けるような明るいポップナンバーで締めくくった。バンドメンバーと共にステージ袖に消えてからも観客の拍手は鳴りやまず、原田はひとりで再び登場。「今日はみなさんの笑顔が観れてうれしかったです。また元気で会いましょう」と挨拶してステージをあとにした。
<公演情報>
L'ULTIMO BACIO Anno 24
『カリン』リリース記念 原田知世 Special Live
2024年12月17日東京・ 恵比寿The Garden Hall
1. 朝に
2. 雨音を聴きながら
3. 燃える太陽を抱いて
4. うたかたの恋
5. My Dear
6. セレンディピティ
7. Hello
~休憩~
8. LOVE-HOLIC
9. winter pupa
10. カトレア
11. 空と糸 -talking on air-
12. アパルトマン
13. インディゴブルー
Encore
14. 100 LOVE-LETTERS
<リリース情報>
アルバム『カリン』
発売中
初回限定盤(UHQCD、スリーヴケ―ス&ミニ・フォトブック付): 3,520円(税込)
通常盤(SHM-CD): 2,860円(税込)
【収録曲】
1. カトレア
2. winter pupa
3. 朝に
4. インディゴブルー
5. ひねもすLOVE
6. セレンディピティ
原田知世 オフィシャルサイト
https://haradatomoyo.com/
フォトギャラリー(6件)
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