帝劇クロージング『レ・ミゼラブル』開幕!キャスト陣が漢字一字で思いを明かす
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帝劇クロージング公演 ミュージカル『レ・ミゼラブル』初日会見より (撮影:藤田亜弓)
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すべて見る帝国劇場のクロージング公演となる『レ・ミゼラブル』が、プレビュー公演を経て、12月20日に本初日を迎えた。公演前に行われた報道陣向けの会見に、ジャン・バルジャン役の吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔、ジャベール役の伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰、ファンテーヌ役 の昆夏美、生田絵梨花、木下晴香が出席した。
月曜日からのプレビュー公演を経て、いよいよ本初日を迎えるが、現在の気持ちをキャスト陣に漢字一字で表した。
吉原はいまの気持ちを『真』と明かし「14年目7回目のバルジャンですが、紆余曲折があって、いろんな状態の自分と出会いながらここまでやってきたし、ジャン・バルジャンが持っている光にも影にも引っ張られながら、何とか真ん中にいて、正しくあろうとするということを掴みたいし、掴もうとしてるし、掴めるんじゃないかと思っています」と意気込みを口にする。
同じくジャン・バルジャン役の佐藤が選んだのは「熱」の一字。「この『レ・ミゼラブル』という作品は、お客さまも役者も熱い思いで公演を待っています。僕は3回目になるんですが、支えてくださるスタッフのみなさんも、公演の成功のために熱い思いを持って携わっているのを見てきまして、その思いに応えられるように、お客様に熱い舞台を届けられるように頑張りたいです」と思いを語る。
今回初めて『レ・ミゼラブル』に参加する飯田は「響」という字を選択。「全編音楽でつづられる響きの中で行われるミュージカルであり、これから全国を回りますが各ホールの響きとも調和しながらやっていきたいと思います。そして今回、本当に素敵な仲間たちと先輩に囲まれて、いい時間を過ごせたので、いつまでも響き合える仲間たちと最後までこの作品をお届けできたら」と語った。
ジャベール役の伊礼は「私は『繋』です。3回目になりますが、1回目、2回目とジャベールというものを追い求めて役作りをしてきました。稽古場から緊張して身体が硬直するようなこともあったんですが、今回はそこから解放されて、神や星との繋がりを感じたり、スタッフさんとの繋がりもできて、自然に稽古場、舞台に立てている自分を発見しました」と明かす。
前回までアンジョルラスを演じ、今回初めてジャベールを演じる小野田は「心揺さぶられるの『揺』です」と明かし「この作品、バルジャンとジャベール以外は本役以外にもたくさんの役を演じますが、今回、初めてひとつの魂で3時間のドラマを生きることができて、ひとつの役だけの視点でこの作品を見た時、この作品に登場する人物、一人ひとりが、なんて感動や希望、愛に心揺さぶられながら生きているんだろうという感動を味わいました。作品の感動で心揺さぶられるのが客席に伝わった時、劇場全体がまさに神と繋がるような、特別な空間になっていくのをプレビュー期間で感じまして、気持ちが高ぶっています」と興奮を口にする。
16年ぶりの『レ・ミゼラブル』出演となる石井は「プロデューサーや当時いた方たちに『おかえり』と温かく迎えていただきました」と明かし「感謝の『謝』です。その気持ちにお返ししたいですし、プレビューを終えて、お客さまからも温かい拍手をいただいたので、それにも『謝』です」と思いを語った。
ファンテーヌ役の昆は「幸」という一字を挙げ「2013年から2019年までエポニーヌとして携わらせていただき、エポニーヌから見る景色で『レ・ミゼラブル』をとても愛していたんですけど、今回からファンテーヌとして、違う視点でこの作品を見られるのが稽古から本当に楽しく幸せだなと感じています」と笑顔を見せる。
木下は「闘志を燃やすの『闘』です。本当にそれぞれのキャラクターがいろんなものと闘い続けていて、その命がまぶしい作品だと感じました。ファンテーヌとしてもコゼットのために命ある限り闘い続ける姿をしっかりと見ていただけるように頑張りたいです」と力強く語った。
生田は過去にコゼット、エポニーヌ役で本作に出演してきたが今回、ファンテーヌを演じることに「新しい挑戦で、同じ作品に巡り巡って携わることできるってすごく幸せだなと思います」と「巡」という字を選んだ。本公演で帝国劇場がクロージングとなるが、7年前にコゼット役で同じように開演前に同じ場所で報道陣の取材を受けた時のことをよく覚えているという生田。「当時、ファンテーヌを演じられていた知念里奈さんが、この場所でコゼットだった私に『いつかファンテーヌをやってほしい』という言葉を下さって『頑張ります!』と言って、『いつか』と思っていたので、いまこの瞬間にファンテーヌとして立てていることがすごく感慨深いです」としみじみと語った。
<公演情報>
ミュージカル『レ・ミゼラブル』
作:アラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルク
原作:ヴィクトル・ユゴー
作詞:ハーバート・クレッツマー
オリジナル・プロダクション製作:キャメロン・マッキントッシュ
演出:ローレンス・コナー/ジェームズ・パウエル
翻訳:酒井洋子
訳詞:岩谷時子
出演:
ジャン・バルジャン:吉原光夫、佐藤隆紀、飯田洋輔
ジャベール:伊礼彼方、小野田龍之介、石井一彰
ファンテーヌ:昆夏美、生田絵梨花、木下晴香
エポニーヌ:屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナ
マリウス:三浦宏規、山田健登、中桐聖弥
コゼット:加藤梨里香、敷村珠夕、水江萌々子
テナルディエ:駒田一、斎藤司、六角精児、染谷洸太
マダム・テナルディエ:森公美子、樹里咲穂、谷口ゆうな
アンジョルラス:木内健人、小林唯、岩橋大
【帝劇公演(東京公演)】
2024年12月20日(金) 本初日〜2025年2月7日(金) 千穐楽
※プレビュー公演:2024年12月16日(月)〜12月19日(木)
【2025年全国ツアー公演】
大阪公演:3月2日(日)~3月28日(金) 梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演:4月6日(日)~4月30日(水) 博多座
長野公演:5月9日(金)~5月15日(木) まつもと市民芸術館
北海道公演:5月25日(日)~6月2日(月) 札幌文化芸術劇場 hitaru
群馬公演:6月12日(木)~6月16日(月) 高崎芸術劇場
チケット情報
https://w.pia.jp/t/lesmiserables/
公式サイト:
https://www.tohostage.com/lesmiserables/
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