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『ハロウィン』は製作当初違うタイトルだった!? ジョン・カーペンターが明かす

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リアルサウンド

 4月12日に公開される映画『ハロウィン』。オリジナル版の監督を務めたジョン・カーペンターとプロデューサーが知られざるエピソードを明かした。

参考:どこにいたってブギーマンは襲ってくる 『ハロウィン』本予告&ポスター公開

 1978年、ホラー映画の鬼才カーペンター監督が生み出したオリジナル版は、後世に語り継がれるホラーキャラクター“ブギーマン”と恐怖を煽る象徴的な音楽で全米を震撼させ、32万5000ドルの製作費で4700万ドルの興行収入を記録。今回、公開から40年の時を経て、新たな恐怖が解き放たれる。

 ベビーシッターのアルバイト中にすべてが謎に満ちた恐怖の化身・ブギーマンことマイケル・マイヤーズに遭遇した女子高生ローリー・ストロードが、辛くも死地を逃れるまでを緊張感あふれるタッチで描いたオリジナル版『ハロウィン』。大ヒットを記録したことで、日本でも一躍ハロウィンという言葉を広めることとなった同作だが、実は企画当初のタイトルはまったく異なるものだった。

 本作でプロデューサーを務めたマレク・アッカドは「最初の映画は私の父、ムスタファ・アッカドと、アーウィン・ヤブランが配給会社コンパス・インターナショナル・ピクチャーズを始めたころにさかのぼる。彼らは自分たちが資金も調達できて、なおかつ配給も担える企画を探していた。そしてジョン・カーペンターの初期の作品『ジョン・カーペンターの要塞警察』のファンだった。彼らがジョンと打ち合わせをしたとき、ジョンが持ち出したのが『THE BABYSITTER MURDERS(ベビーシッター殺人事件)』という低予算映画のコンセプトだった。彼らはリスクを取って、その後はご承知の通り」と、40年が経ったいまなお語り継がれる名作誕生の前日譚を明かしている。また、カーペンターも当時を振り返って「配給会社が私に映画を20万ドルで作ってほしいと言ったんだ。私は“もちろんできるよ”と答えた。私は作品を作りたかったし、自分の名前がクレジットされることを望んでいただけだった」と語り、自身のアイデアを映像化することを切望していたことを明かしている。

 かくして『ベビーシッター殺人事件』こと『ハロウィン』は、ハロウィンの夜にアメリカの学生アルバイトの定番・ベビーシッターに勤しむ女子高生たちを恐怖の化身・ブギーマンこと、マイケル・マイヤーズが次々と襲う様を鮮烈に描き、低予算ながら製作費の100倍以上の興行収入を記録する大ヒットとなった。その続編となる本作でも、旧タイトルと前作のストーリーに倣って、ブギーマンがベビーシッターを襲撃する。(リアルサウンド編集部)