『青池保子展 Contrail 航跡のかがやき』弥生美術館で 「エロイカより愛をこめて」などの原画約300点を展示
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「エロイカより愛をこめて」1980年『プリンセスGOLD』3月25日号ピンナップ 秋田書店蔵 ©Aoike Yasuko(Akitashoten)
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すべて見る東京都文京区にある弥生美術館では、2025年2月1日(土)より、『青池保子展 Contrail 航跡のかがやき』展を開催する。青池保子の漫画家生活60周年を記念した巡回展の、フィナーレを飾る展覧会だ。
現在も『ミステリーボニータ』(秋田書店)で「ケルン市警オド」を連載中の青池保子(1948年~)は、「イブの息子たち」(1976年発表)や「エロイカより愛をこめて」(1977年発表)などの大ヒット作が知られる少女漫画家。同展では、歴代の名作漫画の緻密なカラー原画とモノクロ原稿約300点を、前期(2月1日~3月30日)と後期(4月2日~6月1日)に分けて紹介する。
展覧会は6章構成。まず第1章と第2章では、中学3年生(15歳)の時のデビュー作「さよならナネット」から、業界に衝撃を与えた「イブの息子たち」までを紹介。ロック歌手や歴史的な美少年が多数登場する後者は、それまでになかったギャグ・コメディで、少女漫画の新境地を開拓した。
第3章から第6章では、海をゆく男たちを描いた「エル・アルコン-鷹―」やスペインの残酷王伝「アルカサル-王城-」など、宝塚歌劇で舞台化された漫画他、歴史上の人物を描いたものや、中世ヨーロッパを舞台とした作品などを紹介。
第7章と第8章では、長期連載の大ヒット作となった、ヨーロッパを舞台に実際の社会情勢を取り入れたアクション・スパイコメディ「エロイカより愛をこめて」を、冷戦後の世界も含めて紹介する。とくに同館(東京会場)では、前期と後期で2点ずつ、他会場では展示されなかった「エロイカより愛をこめて」の原画を公開。さらに青池保子の仕事場に飾られていた宝塚歌劇の「エル・アルコン-鷹-」(2007年、2020年)2点の公演ポスターも新たに展示が決定した。
関連イベントは担当学芸員や『月刊ミステリーボニータ』の編集長を迎えてのギャラリートークの他、青池保子のサイン会やトークショーなども開催予定。詳細は決まり次第、美術館ホームページで発表される。
<開催概要>
『漫画家生活60周年記念 青池保子展 Contrail 航跡のかがやき』
会期: 2月1日(土)~6月1日(日) ※会期中展示替えあり
会場:弥生美術館
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(2月24日、4月28日、5月5日は開館)、2月25日(火)、4月1日(火)
料金:一般1200円、大高1000円、中小500円
公式サイト:
https://www.yayoi-yumeji-museum.jp/index.html
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