市川染五郎主演『木挽町のあだ討ち』歌舞伎座で上演決定 直木賞&山本周五郎賞W受賞作
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市川染五郎 (C)松竹
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すべて見る令和7(2025)年4月歌舞伎座、松竹創業百三十周年『四月大歌舞伎』において、新作歌舞伎『木挽町のあだ討ち』が上演される。
原作は、江戸・木挽町の芝居小屋を舞台に、美しい若衆が成し遂げた仇討の真相に迫る永井紗耶子の時代小説。『忠臣蔵』や『曽我兄弟の仇討』など歌舞伎でも人気の仇討の物語で、永井は本作で2023年に史上3人目となる直木賞と山本周五郎賞のW受賞を果たした。
市川染五郎が主演を務めるほか、染五郎の父・松本幸四郎の出演も決定。高麗屋親子の競演で、歌舞伎座の歴史に新たな1ページが刻まれる。脚本・演出は、染五郎の祖父・松本白鸚、そして幸四郎の舞台も数多く手がけ、歌舞伎やミュージカル、大劇場のストレートプレイなど所属する新派以外の舞台でも八面六臂の働きをみせる齋藤雅文が務める。
■市川染五郎 コメント
直木賞も受賞された永井紗耶子先生の『木挽町のあだ討ち』の歌舞伎化に携わることができ、大変嬉しく思います。受賞されたニュースを聞いた当時から、タイトルに“木挽町”と入っていることもありきっと歌舞伎にぴったりだと思っていましたので、出演させていただく僕自身もワクワクしております。
齋藤雅文先生はじめ皆さまのお力をお借りしながら、原作をすでにご存知の方にも納得していただける作品を目指してまいりますので、どうぞお楽しみに!
■原作:永井紗耶子 コメント
8歳の時、初めて歌舞伎を見て、こんなにもわくわくするものがあるのかと、感動したことを覚えています。以来、ことあるごとに歌舞伎座に足を運び、芝居に力を貰ってきました。
この『木挽町のあだ討ち』は、私の歌舞伎好きを知った編集者からの提案で書き始めました。連載の途中、コロナ禍に入り、芝居が「不要不急」と言われるようになりました。
私にとって、芝居はなくてはならないものです。その想いを込めて書いた小説が、こうして歌舞伎座の大舞台で上演されることは、小説家として望外の幸せです。しかも、かつてライターとして取材させていただいた松本幸四郎さんが、市川染五郎さんと親子でご出演いただけるなんて……。
客席で手が痛くなるほど拍手をしていた幼い日の自分に、このことを自慢したいです。
これまで、この作品を愛し、応援して下さった読者のみなさま、そして、歌舞伎として制作に携わって下さったみなさまをはじめ、多くの方々に、改めて感謝を申し上げます。
■脚本・演出:齋藤雅文 コメント
これは世間からはみ出した一癖も二癖もある芝居者たちの「バックステージもの」です。仇討を通して困難に立ち向かう若者を、守り援ける人々の情愛と心意気の人間賛歌。これはそのまま、舞台に命を賭ける我々すべての演劇人の物語です。染五郎さんの青春の証しを歌舞伎座の舞台に、渾身の力で刻み込みたいと思っております!
【原作のあらすじ】
ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。
父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙は多くの人々から賞賛された。二年の後、菊之助の縁者という侍が仇討ちの顛末を知りたいと、芝居小屋を訪れるが……。(新潮社HPより)
<公演情報>
令和7年4月 歌舞伎座 松竹創業百三十周年『四月大歌舞伎』
『木挽町のあだ討ち』
原作:永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮社刊)
脚本・演出:齋藤雅文
主な出演:市川染五郎、松本幸四郎
2025年4月3日(木)~25日(金)
会場:東京・歌舞伎座
※4月10日(木)・18日(金) は休演
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