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ピアニスト・原由莉子インタビュー。シリーズ化され大好評となった“カフェタイムコンサート”の集大成となるピアノリサイタルを地元・大阪の岸和田で開催!

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大阪府・岸和田市出身のピアニストである原由莉子は、これまでに3回開催し大好評だったカフェタイムコンサートでショパン、ベートーヴェン、リストを演奏した。今回はその集大成として浪切ホール 小ホールにて「原由莉子 ピアノリサイタル」を開催する。そこで公演について話を聞いた。

――これまでのカフェタイムコンサートでは「コーヒーを楽しみながらクラシック初心者の方でも楽しめるカジュアルなコンサート」でしたが、まずは3回終えられていかがだったでしょうか。

 まず、気軽に来ていただけるというのは嬉しいことですね。いろいろな方にお越しいただき、リラックスして聴いていただけるということが私にとっても新鮮でした。

――カフェタイムコンサートではショパン、ベートーヴェン、リストと有名な作曲家の曲を演奏していらっしゃいます。この3人の作曲家に決めた理由はありますか。

 浪切ホールさんから「有名な作曲家の曲でカジュアルなコンサートを開催したい」と要望がありました。ピアノのシリーズでやる場合、ショパンは入れない訳にはいかないということで、すぐに決まりました。
ベートーヴェンに関しては個人的に好きなのはもちろん、音楽におけるベートーヴェンの偉大さをお伝えしたく決定しました。リストに関しても個人的に好きなのと、ピアノ曲が多くあり、「ピアノの魔術師」と呼ばれるほど有名なので決めました。定番でありつつ自分の中でも納得のいく好きな3人を選べたと、とても満足しています。

また、今回の有名な曲を弾く機会に改めて自分で取り組んでみて、気づいたことやその作曲家からほかの作品に活かせる部分があり、とても勉強になると思ったからです。

――有名曲ということで、昔練習で弾いて、今もう一回弾くことがありますか?

 ありますね。そして昔と比べて大人の解釈になりました。
自分が弾いていた子どもの時のイメージと変わっていたり、「ここはrit.して...」みたいなその時の凝り固まった表現を外したり、色々挑戦しながら、今の自分の音楽と向き合う、今の自分自身と向き合う機会にもなったかなと感じます。

――それは楽譜の解釈が子どもの頃から変わったということですか?

 基本的に私のスタンスとしては、書いてあることは忠実に守るタイプですが、「クレッシェンドで音量を大きくしたいけど、この幅で音量を大きくするためにはインテンポじゃ無理なので少しゆっくり弾いてみよう」みたいな。結果的に変わる、そういう感じですね。
改めて楽譜と向き合うことで自分の成長を感じます。

――今回のリサイタルの曲目について、作曲家はカフェタイムコンサートと同じですが演奏曲が違いますね。お客様にどの部分を注目していただきたいですか。

 正直、リサイタルで弾く曲たちはカフェタイムでやった曲に比べると弾く方も聴く方も難しいです(笑)。
長いし、CMで聞くような曲ではありません。カフェタイムコンサートに来てくださったお客様なら、その時お話した内容と照らし合わせて作曲家を身近に感じていただけたら嬉しいです。
そして何より、ホールの中で聴くのは、ネットを介して聴いたり、ホール以外の場所で聴いたりするのとは違い、ホールの中に入るだけで背筋が伸びるような気持ちになりますよね。でも緊張する必要はありません。「この日のためにオシャレをして早めに行ってみよう」というような、ちょっとした特別体験を味わいつつ、聴いていただけると嬉しいです。

――浪切ホールのフルコンのピアノはヤマハCF-Ⅲ-Sとベーゼンドルファー model280があります。原さんがベーゼンドルファーを選んだ理由は何だったのでしょうか。

 弾き比べた時にとても柔らかく導いてくれそうな感じがしたからです。

――やはり、ヤマハかベーゼンドルファーだったら、ヤマハを選ばれる方が多く、他の公演ではあまりベーゼンドルファーの出番がありませんでした。でもスタッフは原さんの試奏でどちらも聴いた際、「絶対にベーゼンドルファー!」と感じました。

 絶対ベーゼンドルファーって仰っていましたもんね。
私がウィーンに留学していた際にベーゼンドルファーを弾く機会が多かったので、今回この2台だとベーゼンドルファーの方が弾きやすい気がしました。
リサイタルのプログラムはウィーンを銘打ってはいませんが、ウィーンで生まれたピアノ"ベーゼンドルファー"で、そしてベーゼンドルファーにゆかりのあるベートーヴェンやリストを演奏するので、「ウィーンらしさ」を醸し出しつつ、演奏できたらと思っています。

――今回は浪切ホールアンバサダーでもあります原さんが浪切ホールで初のリサイタルを開催されますが、どのようなお気持ちでしょうか。

 いろんなアーティストさんが今まで弾かれてきたホール、ピアノで自分も弾けることがとても光栄です。カフェタイムコンサートからのお客様に引き続き聴いていただけることはとても嬉しく思います。またクラシック好きの方からSNSなどで、「このリサイタルだったら行きます」といったコメントを結構いただきます。クラシック好きの方だと、カフェタイムコンサートではちょっとカジュアルすぎるので、今回のガチ感を感じとってくれているのかなと思います(笑)今回のリサイタルではクラシック初心者の方からクラシック好きの方まで幅広い方々に楽しんでいただけると思います。

――原さんは岸和田市のご出身ですからファンの方も聖地巡礼のようで嬉しいですよね。

 そうですね、私も嬉しいです!
結構遠くから岸和田に集まってくださるのでドキドキワクワクですね。

――最後にお客様にメッセージをお願いいたします。

 今までのカフェタイムコンサートのお客様はもちろん、クラシックがお好きな方も満足していただけるリサイタルとなっています。
三者三様のショパン、ベートーヴェン、リストの良さをピアノという楽器を使って伝えられたらと思っておりますので是非お越しください!...普通なコメントですみません(笑)。

<公演情報>
原由莉子 ピアノリサイタル

日時:2月9日(日) 14:00
会場:南海浪切ホール 小ホール
料金:全席指定-3000円、全席指定 学生(高校生以下)-1500円
曲:ショパン(バラード 第4番 Op.52)/他

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2556525

原由莉子 公式サイト
https://yuriko-hara.jimdosite.com/

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