新生・宝塚花組の魅力が詰まったミュージカル&レヴュー二本立て
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すべて見る3月に博多座で行なわれる『宝塚歌劇花組公演』。博多座では実に7年ぶりとなる花組公演は、昨年就任した新トップコンビがフレッシュに登場する。
今回の演目は、2007年に瀬奈じゅんを中心とした月組で初演され好評を博したミュージカル『マジシャンの憂鬱』の再演と、宝塚歌劇110周年と新トップ率いる新生花組誕生を記念した祝祭感あふれるレヴューの博多座バージョンの二本立て。
花組トップスターの永久輝(とわき)せあと、新トップ娘役の星空美咲(ほしぞらみさき)が公演の見どころに加え、新生花組の魅力や新トップとしての意気込みを語った。
ー『マジシャンの憂鬱』の魅力とふたりが演じる役どころは?
永久輝「ファン時代に映像で拝見して『瀬奈じゅんさん演じる主人公がかっこよすぎる!』と思った作品です。今回改めて見直し、非常にシックで大人っぽくおしゃれな作品だと感じました。私が演じるシャンドールはマジシャンという職業柄か、何か1枚ベールをかぶっているような人物。実は、兄が学生時代にマジック部だったので意外に身近にマジックがある育ちです(笑)。でも私自身は手先はあまり器用ではないので、マジックシーンでは手が震えてトランプを落とさないようにしっかり練習したいと思います(笑)」
星空「今回の再演が決まり初めて拝見したのですが、宝塚らしい華やかなナンバーが満載な作品だと思いました。私が演じるヴェロニカは、皇太子妃の侍女という役。とても丁寧で美しい言葉を使う女性です。自分の命をかけても守りたいと思う人物がいるのですが、そんな彼女はどんな人物なのか…、今から演じるのが楽しみです」
ー記念祭や祝典を表す言葉『Jubilee(ジュビリー)』と名付けられたレヴューで、初めてトップとして大きな羽根を背負った感想は?
永久輝「歴代の先輩方が背負われてきた“重み”に驚くと共に、これを毎日背負うことへの覚悟が必要だと感じました。同時に、この重みのおかげで自分がきちんと地に足をつけていられるとも思いながら、この羽根を背負って毎回階段を降りられる幸せを感じました」
星空「私も同じく、その重みと責任感を感じました。そしてそれ以上に観てくださっているお客様からの温かい拍手や大きな愛を全身で感じることができ、毎日幸せな時間を過ごすことができました」
ーレヴューショーの見どころやオススメのシーンについて教えてください。
永久輝「私達は白い衣装、他の組の皆はピンクの衣装を着ているプロローグシーンは、花組にぴったりな華やかな演出で素敵ですよ。ぜひご注目ください!」
星空「宝塚のショーの中でもっとも盛り上がる『中詰め』(※ショーの中盤)の客席降りは、客席の皆様と交流を深められる場面でもあるので、私自身とても楽しみにしています」

ーおふたりがトップを務める新生花組の魅力は?
永久輝「花組では、男役が「花男」、娘役が「花娘」と名乗り、それぞれの役に誇りと自覚を持って演じています。明るく元気なメンバーが多く、それが花組の舞台の華やかさにも繋がっていると思います」
星空「何と言っても温かさです。私や下級生が困っていたり、不安そうだったりすると、いつも皆が声をかけ合い、アドバイスをくださる素敵な組です。皆さんの背中を見て多くのことを学ばせていただいています」
ートップになって変わったこと。改めてステージの中央「0番」に立った感想は?
永久輝「自分が舞台に立つ分量が増え、セリフや踊りの量も増える中で、いかに毎日の舞台にベストコンディションで臨まなければならないかという意識が高まりました。観てくださった方にとって、ひとつひとつの公演が忘れられないものになるよう、丁寧に公演を積み重ねていく大切さを実感しています。0番に立つことを変に意識することはありませんでしたが、実際に立つと、お客様と組の皆さんの温かさを今まで以上に感じ、改めて『花組とお客様を繋ぐ架け橋のような存在であらねば』という思いを新たにしました」
星空「今までは自分のことだけで一生懸命でしたが、トップ娘役という責任ある立場になったことで、組の皆さんを引っ張っていかなければという意識や、自分の演技だけでなく作品全体をお客さまにお届けしたいという思いが強くなりました。また、舞台の中央に立った時のライトの眩しさには一番驚きました。そしてそのライトに耐えられるだけの何かを自分が持っていなければということも学びました。いつも温かく声をかけてくださる組の皆さんやスタッフの皆さんの愛を感じながら、感謝の思いを忘れずに、舞台を務めていきたいと思います」
ーお互いの魅力と、お互いの存在をひと言で例えると?
永久輝「何より相手役がいることの特別さを感じています。毎朝『今日もよろしくお願いします』と挨拶をするのですが、どんな朝でも明るい美咲ちゃんにたくさん救われています。美咲ちゃんを一言で表すと『猪突猛進』。すごい勢いでいろんなものにぶつかっていく姿は頼もしいし、心強いし、時々心配もしてしまうという感じです(笑)」
星空「改めて言葉にすると恥ずかしいですが、一言で言うと“憧れ”であり心から尊敬する存在です。自分が不安な時や大丈夫かなと思う時に真っ先に永久輝さんを見てしまうのですが、『大丈夫だよと』と目で言ってくれているような気がして(笑)。そんな信頼する永久輝さんに、自分も信頼して頂けるように、これからも元気よく頑張っていきたいと思います」
ー最後にメッセージをお願いします。
星空「レヴューは衣装にも音楽にも伝統的な宝塚らしさだけでなく、現代的なテイストが織り込まれたショーになっています。普段なかなか宝塚大劇場にいらっしゃることができないお客様にも、宝塚歌劇の魅力をお届けできるように精一杯努めます」
永久輝「『マジシャンの憂鬱』は、ヨーロッパの架空の国の上流階級を舞台にした話で、衣装や雰囲気からも宝塚らしい華やかさや夢ゆめしさを感じていただける作品です。この機会に新生花組の魅力をたっぷりお届けしたいと思っていますので、ぜひ、何度でも劇場に足を運びください」

宝塚歌劇花組公演
ミュージカル『マジシャンの憂鬱』
レヴュー グロリア『Jibilee(ジュビリー)』
チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2455904
<福岡公演>
公演日程:3月8日(土)~30日(日)
会場:博多座
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