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名コメディエンヌの競演にも期待 主演・三宅弘城と作・演出、倉持裕に聞く大人気“鎌塚氏”シリーズ第7弾

ステージ

インタビュー

左から)倉持裕、三宅弘城 (撮影:源賀津己)

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三宅弘城演じる“完璧なる”執事・鎌塚アカシが孤軍奮闘する大人気シリーズの第7弾。“ホラー・コメディ”と銘打った今回は、天海祐希を始めとする豪華キャスト陣が、作・演出の倉持裕のもとに集う。そこで倉持と三宅に、新作にかける想いを語ってもらった。

天海祐希が仰々しく登場するだけでコメディになる

――「鎌塚氏シリーズ」の第7弾ですが、まずはキャスト陣の豪華さが目を引きますね。

三宅 天海さんはずっと「出たい、出たい」って言ってくださってたんです。

倉持 にもかかわらず僕は半信半疑でした。「出たい」とおっしゃってくださる方はたくさんいますけど、これまでずっと警戒心を持ってやってきたので、全部鵜呑みにするわけにはいかないと(笑)。

三宅 (笑)

倉持 でもどうやら本当らしいということで、思い切ってオファーをし、そこからすべてが動き出した感じです。

――天海さんがコメディというのも少し意外な気がします。

倉持 僕は天海さんってコメディエンヌだと思いますけどね。WOWOWでやっていた『松尾スズキと30分の女優2』とかもすごく面白かったですし。かといって今回天海さんに面白いことをやってもらおう、みたいなアプローチをするつもりはありません。たぶん天海さんって、やり過ぎなぐらい仰々しく登場するだけでコメディになるんじゃないかと思うので。

『鎌塚氏、震えあがる』キャスト:上段左から)藤井隆、天海祐希、三宅弘城、ともさかりえ 下段左から)玉置孝匡、池谷のぶえ、羽瀬川なぎ

――三宅さんは『修羅天魔 髑髏城の七人 ~Season極』(18年)以来の共演ですが、改めて俳優としての魅力とは?

三宅 もう華の塊ですよね。キャストの並び順、「三宅弘城、天海祐希」っていうのがもうおかしいんですよ(笑)。

倉持 並び順からすでにコメディが始まっている(笑)。

三宅 本当(笑)。

倉持 ビジュアル撮影の時も、鎌塚アカシがすごく出世したように見えたんですよ。“完璧なる執事”なんて言われていたけど、ついにここまで上り詰めたんだなって。

三宅 (笑)

――コメディエンヌといえば、演劇界でもトップクラスの池谷のぶえさんがついに初参加されますね。

倉持 池谷さんに関しては勝算が高過ぎて、逆にキャスティングしてこなかったところもある気がします。今までは少しずらした、この人がコメディ?みたいな選び方をしていて。でも今回は長距離砲が必要になった。だから満を持してというか、「場外まで飛ばしてきてください」みたいな気持ちですね(笑)。

三宅 池谷さんとも共演経験はあるんですけど、そんなに絡む役でもなくて。だから今からすごく楽しみです。

――レギュラーのともさかりえさん、玉置孝匡さんももちろん顔を揃えます。

三宅 ともさかさんはもう盟友です。全面的に信用していますし、精神的などっしり度がすごく大きくなっている気がして。安心感が半端ないです。玉置さんは『~舞い散る』(19年)の時、登場まで少し時間があったんですが、出た瞬間にちょっと客席が沸いたことがあって(笑)。

倉持 そうそう。「あ、来た!」みたいな感じで。それ見た時、なんか泣きそうになったんですよ。ついにあのスミキチの支持率がここまでって。ただスミキチがちょっといい人になってきていたので、そこは書きながら気をつけるようにしています。違う、違う、こいつは本来クズだからって(笑)。

三宅 (笑)

誰よりも汗をかいて頑張る主役・三宅弘城

――今回は幽霊屋敷を舞台にした初の“ホラー・コメディ”ということですが、題材をホラーにした理由は?

倉持 映像作品でホラーをやった時、ホラーとコメディの相似性を改めて感じたんですよね。まさに緊張と緩和なので。あと劇場が本多劇場から世田谷パブリックシアター(※東京公演)になって少し大きくなるので、ある程度派手な仕掛けも必要だなと。そういう意味でもホラーって相性がいいと思います。

――慌てふためく鎌塚の様子が今から目に浮かびますね(笑)。

倉持 そうですね。超常現象でみんな壁に張りついたりしている中で、三宅さんだけは自力で張りついている、みたいなことも出来るでしょうし(笑)。

三宅 すでに何回も壁に張りついたり、登ったりしていますからね。レンガに見えるセットには、必ず登れるような出っ張りがあります(笑)。

――作品として面白くなることは間違いないでしょうが、強力なキャスト陣なだけに、それをまとめるのはなかなか至難の業では?

三宅 とはいえコメディですし、倉持さんの人柄もありますからね。これまでも稽古場が険悪になるようなことはまったくなくて。

倉持 それはやっぱり三宅さんの座長としての存在が大きいと思いますよ。みんな三宅さんのことを好きになりますし、誰より三宅さんが頑張りますから。

三宅 懸命にやってるだけなんですけどね(笑)

倉持 そうそう。毎回、主役が誰よりも滝汗かいているから、ほかのキャストも、「自分も頑張んなきゃ」って自然と思うんですよ(笑)。

三宅 (笑)

取材・文:野上瑠美子 撮影:源賀津己

★1月18日(土) 11:00より、東京公演のぴあアプリ先行受付開始!

※詳細は当アプリにてご案内いたします。

<公演情報>
M&Oplaysプロデュース『鎌塚氏、震えあがる』

作・演出:倉持裕

出演:
三宅弘城、天海祐希、ともさかりえ、玉置孝匡、羽瀬川なぎ、池谷のぶえ、藤井隆

【東京公演】
2025年3月30日(日)~4月20日(日)
会場:世田谷パブリックシアター

【島根公演】
2025年4月24日(木)
会場:島根県民会館 大ホール

【大阪公演】
2025年4月29日(火・祝)~5月6日(火・休)
会場:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

【新潟公演】
2025年5月10日(土)・11日(日)
会場:りゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館

【愛知公演】
2025年5月15日(木)~5月18日(日)
会場:東海市芸術劇場大ホール

公式サイト
https://mo-plays.com/kama2025/

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