ルサンチカが清水邦夫「楽屋」に挑む、出演は伊東沙保・キキ花香・日下七海・西山真来
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ルサンチカ「楽屋 ~流れ去るものはやがてなつかしき~」チラシ表
ルサンチカ「楽屋 ~流れ去るものはやがてなつかしき~」が、2月15日から24日まで東京・アトリエ春風舎で上演される。
本公演では、清水邦夫の戯曲を河井朗の演出で立ち上げる。そこはチェーホフ「かもめ」のニーナ役のための楽屋。2人の“女優”は身支度に余念がないが、彼女たちには決して出番が訪れることはなく……。出演者には伊東沙保、キキ花香、日下七海、西山真来が名を連ねている。
上演に際しルサンチカは「『楽屋』には4人の『女優』が登場します。彼女たちは生死を超えて、それぞれに異なる事情を抱えながら舞台に立ち続けます。当時の『女優』という言葉が持っていた意味を、2025年の私たちはそのまま理解することは難しいかもしれません。しかし、人間の苦しみや葛藤として見つめ直すことで、新たな視点が見えてくるのではないでしょうか。今回の公演では、そんな視点を持ちながら『楽屋』という作品に挑みたいと考えています」とコメントしている。
ルサンチカ コメント
「楽屋」は清水邦夫が1977年に書いた戯曲です。この作品が生まれた時代は、ダッカ日航機ハイジャック事件が起き、「人の命は地球よりも重い」という言葉が話題になった年でもあります。
また、「女は短大、男は四大」という進学格差が一般的だった頃で、社会には男女の不平等が深く根付いていました。
そんな時代に、4人の女優を主役に据えた「楽屋」は、当時の「女優」という言葉が背負っていた意味を強く感じさせます。しかし、「地球よりも重い命」とは、ただ生きているだけで価値があるという意味なのでしょうか?
2025年の私たちは、性別に関係なく役者を「俳優」と呼ぶことが一般的になりました。これは、より良い社会を目指して人々が積み重ねてきた努力の一つの成果だと思います。
「楽屋」には4人の「女優」が登場します。彼女たちは生死を超えて、それぞれに異なる事情を抱えながら舞台に立ち続けます。当時の「女優」という言葉が持っていた意味を、2025年の私たちはそのまま理解することは難しいかもしれません。しかし、人間の苦しみや葛藤として見つめ直すことで、新たな視点が見えてくるのではないでしょうか。
今回の公演では、そんな視点を持ちながら「楽屋」という作品に挑みたいと考えています。
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