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フラカン×スキマ『デラックス・ドラゴン』大盛況で幕、伝説のザ・ライターズ復活も!【ライブレポート】

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Toyosu PIT 10th ANNIVERSARY Special Live『フラカンとスキマのデラックス・ドラゴン』supported by エンタメサイト ぴあ

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Text:兵庫慎司 Photo:岩佐篤樹

2025年1月14日(火)、東京・豊洲PITにて、フラワーカンパニーズとスキマスイッチのイベント『フラカンとスキマのデラックス・ドラゴン』が開催された。スキマスイッチがデビューした頃からの付き合いで、お互いのイベントに出演したり、楽曲をプロデュースしたり、逆にプロデュースされたりと親交を深めてきた、同郷の先輩後輩による対バンイベントである。この2組が共にステージに立つのは、これで5回目。過去の開催のときと同様、フラカンとスキマの合体バンド=ザ・ライターズの出演もあることが、事前にアナウンスされた。

なお、タイトルの『デラックス・ドラゴン』は、毎年秋にフラカンが地元名古屋で行っている対バンイベント『ドラゴン・デラックス』を(東京での開催なので)ひっくり返したもの。エンタメサイト ぴあ(このレポが載っているサイトです)がサポートに付き、会場である豊洲PITのオープン10周年のアニバーサリー企画として行われたイベントでもあった。

スキマスイッチ

トップはスキマスイッチ。大橋卓弥のアコースティック・ギター、常田真太郎のピアノ、ギター・鍵盤・ベース・ドラムのサポートメンバーたちのそれぞれが、自身の音を確かめるように鳴らしてから始まった「雫」と、ガツンとオーディエンスの温度を上げた「ガラナ」の2曲を、最初に演奏する。「僕ら今ツアーやってますけど、今日は楽しみにして来ました」と常田真太郎。「愛知県出身の大先輩であるフラワーカンパニーズ兄さんと対バン。まず若手が......」と言ってから、自分たちを「若手」と言ったことに笑ってしまう大橋卓弥。オーディエンスに「笑ってますけど、みんなも僕らとそんなに離れてるとは言わせない!」

大橋卓弥&オーディエンスの「♪ウォー」のシンガロングが続いた「吠えろ!」、現在リリース・ツアー中である最新アルバム『A museMentally』からの「Lovin’ Song」、スキマスイッチ最初の大ヒット曲である「奏(かなで)」と、キラーチューンの連打でオーディエンスを魅了していく。そして「せっかくライブハウスだし、みんなも元気そうだし,盛り上がっていきますか!」と「Ah Yeah!!」へ。サビで「一緒に投げるよ!」と呼びかけるたびに、客席いっぱいに色とりどりのタオルが舞う。

「せっかくなので、ちょっと声を聴かせてください! 簡単なフレーズを歌います!」と呼びかけ、「♪イェイイェイイェ〜」と歌って、同じようにオーディエンスに歌ってもらうが、その歌唱難度がどんどん上がっていって、みんなついて行けなくなる──という、おなじみのコール&レスポンスを経ての、最後の曲は「全力少年」。サビの「知ってる人は一緒に、はい!」という大橋卓弥のアオリに応えて、全員知ってるレベルの、大ボリュームのシンガロングがPITに響いた。

フラワーカンパニーズ

続いてフラワーカンパニーズ、今日が2025年の1本目。ファンじゃなくても知っているし、フラカンを知らない人でも知っている名曲「深夜高速」でスタート、いきなりオーディエンスをがっちりロックする。その上で、「今月出る新しいアルバムの中から、新曲1曲いきます!」(鈴木圭介)と、「少年卓球」を演奏。次も新曲、ニューアルバムのリード曲「ラッコ!ラッコ!ラッコ!」。

後者の「ラッコ!ラッコ!ラッコ!」は、フラカンの歴史の中でも類を見ない斬新さに、絶賛も困惑も呼んでいる曲だが、この日は肯定的に迎えられたようだった。冒頭の圭介の「ラッコ!」の連呼に合わせて、大きなハンドクラップが起こったので。という3曲を終えて鈴木圭介、「今日、イスあるんでね。疲れたら座っていただいて、燃えたくなったら立っていただいて、帰りたくなったら、帰っていただいて」。グレートマエカワ、瞬時に「ダメダメ、まだこのあと3つ目もあるから」と、止める。

圭介がアコースティック・ギターを弾きながら歌う「心の氷」と「星を見ている」、2013年と2003年のフォーキーな2曲で大きな拍手を浴びてからのMCでは、圭介、「スキマスイッチに先やられちゃうと、大変ですよ」。と言ったと思ったら「『全力少年』の最初のあれ、誰ができんの?」とツッコミを入れ始める。「あの掛け合いね。どういうつもりでやっとるんだろう?」と、グレートも加勢。圭介、楽屋のモニターの前で真似して歌おうとしたが、全然できなかった、とのこと。

最後は「マイ・スウィート・ソウル」「恋をしましょう」「終わらないツアー」の3連打で、ステージの上も下もレッドゾーンに叩き込んで終了。鈴木圭介、「ありがとうございました、少々お待ちを」と言い残して、足早にステージを去る。

そして3アクト目は、フラワーカンパニーズ+スキマスイッチ=ザ・ライターズ。全員すのこを持って登場する。最初に『ドラゴン・デラックス』で共演したとき(2017年10月14日、名古屋ダイアモンドホール)、名古屋の方言で、すのこのことをザラ板と言うことから、バンド名をザ・ライターズにした、と説明する圭介&グレート&大橋卓弥。「これをザラ板と呼ぶ方、何人ぐらいいます?」「あ、呼ぶ? 名古屋の方ですか?」「あ、蒲郡は言わない?」「豊橋は言います? 言いますよね?」などと、豊洲だとは思えぬローカルな会話が、ステージと客席の間で交わされる。

1曲目は「ザ・ライターズのテーマ」。曲調もメロディも常田真太郎のピアノの響きも、心なしかRCサクセション寄りのオリジナル曲である。次はスキマスイッチの「フィクション」。ボーカルは大橋卓弥、圭介はハープとコーラスを担当する。12組のプロデューサーを迎えて過去の曲をリアレンジした、スキマスイッチのセルフカバー・アルバム『re:Action』(2017年)で、フラカンとスキマが共に演奏した曲であることを、歌ったあとに大橋卓弥が説明。

ザ・ライターズ

そのアルバムのリリース時、スキマスイッチがNHK『あさイチ』に出る際に (2017年3月31日)、フラカンに声をかけてくれて一緒に出演した、という話をグレートがする。「うれしかったなあ。あれ最大の親孝行だもん」と言う圭介、スキマスイッチは『NHK紅白歌合戦』に出たこともある、もしまた呼ばれたらそのときは一緒に......曲は「フィクション」じゃなくてもいい、なんなら当て振りでもいい、などと言い出し、大橋卓弥に「イヤだ、そんな先輩たち!」と拒絶される。

3曲目はカバー曲、大澤誉志幸の「そして僕は途方に暮れる」。フラカンが中学3年のときに大ヒットした曲で、当時圭介とグレートが同じ日にそれぞれ女の子に告白して、ふたりともふられた、そのときにこの歌を聴いていた──という解説のあとに、演奏に入る。大橋卓弥と圭介のツインボーカルで歌われるこの曲に、オーディエンスみんな、じっと耳を傾けた、ところまではよかったが。

歌い終えた大橋卓弥、圭介に「そういう恋の思い出は?」と問われるがままに、中2の頃に初めて彼女ができたときのエピソードを、こと細かに話し始める。で、ひと通り終わってから「......僕だけいろんなものをさらけ出しすぎじゃないですか? (客席に)絶対に言わないでね! ウィキペディアに新しい情報が増えてたら、絶対きみたちだからね!」。みんな大笑い。

そして、僕らは愛知から東京に出てきた田舎者だということを、忘れないようにしよう──という圭介のフリから、フラカンの「永遠の田舎者」へ。サビで圭介と大橋卓弥、ハモるハモる。その流れでラスト2曲は、スキマの「東京」と、フラカンの「東京タワー」。ボブ・ディラン・テイストなメロディが心にしみる「東京」も、語りパートと絶叫パートのコントラストが鮮やかな「東京タワー」も、圭介と大橋卓弥のふたりで歌うと、そしてグレート+竹安+小西+常田真太郎の4人で演奏すると、とても特別なものになることを示すパフォーマンスだった。その2曲の間に、「一緒にツアーをやろう」とか「ザ・ライターズでフェスに出たい」などと言い合い、拍手を浴びた6人は、最後に記念撮影をしてからステージを下りた。

前半のMCでも触れていたように、スキマスイッチは2024年11月から2025年4月まで続くツアーのまっ最中。フラワーカンパニーズは1月22日(水)にニューアルバム『正しい哺乳類』をリリース、1月25日(土)静岡県・磐田FMSTAGEからそのツアーが始まる。

<公演情報>
Toyosu PIT 10th ANNIVERSARY Special Live
『フラカンとスキマのデラックス・ドラゴン』supported by エンタメサイト ぴあ

2025年1月14日(火) 東京・豊洲PIT
出演:フラワーカンパニーズ / スキマスイッチ

【セットリスト】

■スキマスイッチ
1.雫
2.ガラナ
3.吠えろ!
4.Lovin' Song
5.奏(かなで)
6.Ah Yeah!!
7.全力少年

■フラワーカンパニーズ
1.深夜高速
2.少年卓球
3.ラッコ!ラッコ!ラッコ!
4.心の氷
5.星を見ている
6.マイ・スウィート・ソウル
7.恋をしましょう
8.終わらないツアー

■ザ・ライターズ
1.ザ・ライターズのテーマ
2.フィクション
3.そして僕は途方に暮れる
4.永遠の田舎者
5.東京
6.東京タワー

<フラワーカンパニーズ リリース情報>
20thアルバム『正しい哺乳類』
2025年1月22日(水) 発売

【収録曲】
1.ラッコ!ラッコ!ラッコ!
2.アイデンティティ
3.ラー・ブルース
4.アメジスト
5.少年卓球
6.疑問符の歌
7.モノローグでもの申す
8.I & You & He & She
9.ミント
10.星のブルペン
11.愛の間の間

<フラワーカンパニーズ ライブ情報>
『フラカンの日本武道館 Part2 〜超・今が旬〜』
2025年9月20日(土) 東京・日本武道館
開場 15:30 / 開演 16:30

【チケット情報】
全席指定:7,800円(税込)
※チケット販売の詳細は後日発表

フラワーカンパニーズ『正しい哺乳類ツアー2025』
1月25日(土) 静岡・磐田 FMSTAGE
1月26日(日) 岐阜・柳ヶ瀬アンツ
2月4日(火) 東京・下北沢 SHELTER
2月8日(土) 香川・高松 DIME
2月9日(日) 愛媛・松山 W studio RED
※直近のスケジュールのみ掲載

■ツアー日程・詳細はこちら
https://flowercompanyz.com/news

【チケット情報】
■1月25日(土)〜4月6日(日) 公演分
前売:5,200円(税込/整理番号付/ドリンク代別途必要)

■4月12日(土)~5月2日(金) 公演分
前売:5,500円(税込/全席指定/ドリンク代別途必要)

※全公演、高校生以下は当日2,000円キャッシュバック
当日年齢を証明できるもの(学生証、保険証など)の提示必要

一般チケット発売中:
https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=11011925

その他ライブ情報はこちら:
https://flowercompanyz.com/live

フラワーカンパニーズ 公式サイト:
https://flowercompanyz.com/

<スキマスイッチ リリース情報>
10thアルバム『A museMentally』
発売中

【収録曲】
1.Intro ~for Compact Disc~
2.ゼログラ
3.Lovin’ Song
4.逆転トリガー
5.ごめんねベイビー
6.遠くでサイレンが泣く
7.Lonelyの事情
8.コトバリズム
9.魔法がかかった日
10.クライマル
11.君と願いを
※「Intro ~for Compact Disc~」はCDのみに収録

<スキマスイッチ ライブ情報>
スキマスイッチ TOUR 2024-2025『A museMentally』
1月22日(水) 大阪・オリックス劇場
1月23日(木) 大阪・オリックス劇場
1月25日(土) 兵庫・明石市民会館(アワーズホール)
1月27日(月) 京都・ロームシアター京都 メインホール
2月1日(土) 静岡・沼津市民文化センター
※直近のスケジュールのみ掲載

■ツアー日程・詳細はこちら
https://www.office-augusta.com/sukimaswitch/live/?page_no=1&id=373

【チケット情報】
全席指定席:9,000円(税込)

一般チケット発売中:
https://w.pia.jp/t/sukimaswitch-t/

その他ライブ情報はこちら:
https://www.office-augusta.com/sukimaswitch/live/

スキマスイッチ 公式サイト:
https://www.office-augusta.com/sukimaswitch/

フォトギャラリー(50件)

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