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奥平大兼、日曜劇場『御上先生』で新しい学園ドラマに挑戦「考えすぎずに自由に演じてみようと思います」

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奥平大兼 (撮影:友野雄)

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奥平大兼にとって大勝負の役どころになりそうで楽しみなのが、1月19日スタートの日曜劇場『御上先生』だ。『最高の教師1年後、私は生徒に■された』では、何を考えているか分からないミステリアスな役で存在感を放った奥平。二度目の学園もので演じるのは、ジャーナリスト志望のカリスマ性ある高校生と注目度が高い役どころ。生徒役と切磋琢磨しながら挑む今作でどんな輝きを放つのか、期待が高まる。

問題に立ち向かう勇気や覚悟を持った登場人物たちばかりで、すごいなと思います

『御上先生』は、高校を舞台に権力争いや国の思惑、大人社会の要素を入れ込んだオリジナルストーリーで展開する学園ドラマ。これまでとは一線を画した新たな学園ものをTBSの日曜劇場で届ける。奥平にとっては、初めての日曜劇場出演となる。

「たくさんの名作がある日曜劇場に出させていただけるなんて、とても光栄です。学園ものには去年『最高の教師』に出演して、2回目になります。多少、年齢差はありますけど、ほぼ同世代の俳優がたくさん揃う現場なので、それぞれ放つ色があって、すごく面白いです。生徒役のキャストが揃うと、とにかくにぎやか。すでに皆とタメ語で話すようになって、くだらない話もできるので、本当に高校時代に戻ったような気がしています」

今作の主人公の御上先生は、東大卒のエリートの官僚教師。日本の教育を変えてやろうと現場から声をあげ、生徒の内部からぶっ壊せばいいと自ら教壇に立ち、18歳の高校生を導いていく。奥平が台本を読んで感じた印象は、「登場人物が本当に強い人ばかり」だと分析する。

「御上先生はもろちん、僕が演じる神崎も他の生徒も問題に対して、まっすぐに正面からぶつかっていくので、とても強いなと思いました。もしも学生時代に御上先生に会ってたら、正直、『なんだ、この先生は……?』って逃げ出してしまうかもしれない。僕は多分、神崎と同じような行動はできないですね。問題に立ち向かう勇気や覚悟は、なかなかもてないと思います。だからこそ、この作品に出てくる登場人物たちは、みんな頑張っていて、すごく強い子たちですごいなと、撮影していても思いますね」

奥平が演じるのは、報道部の部長で、ジャーナリスト志望。正義感があり、成績優秀だが、喜怒哀楽を出さないタイプ。クラスの中では、カリスマ性を持つ、存在感あるキャラクターに挑む。

「役の設定では、クラスのカリスマ的存在とあるんですが、演じている自分ではそんな自覚はなくて。子供が大人ぶってるみたいな印象を受けました。いい家で育って、自分なりにやりたいことをやっているエリートタイプで。自分のことを完璧な人間だと思っていたけど、御上先生に出会って、打ち負かされることになっていくんです。家族以外でそういう存在は、御上先生が初めてだと思うんですよ。御上先生の影響を受けて、神崎がどう変わっていくのか僕自身も楽しみです」

パンダとか、明るいニュースを見ていたいです

ジャーナリスト志望という役柄を演じるにあたって、研究はとくにしていないというが、自由な発想で役と向き合いたいと語る。

「神崎は、お父さんが新聞記者のお仕事をしていて、エリートの定義を語られて育っているんですよね。お父さんの仕事に対して憧れている部分ももちろんあるんですけど、ちょっと反抗心も持っていて。学校の新聞の取材でもちょっとオーソドックスな書き方とはまた違った書き方をするような子だと思うんですね。なので、どんな風に取材を進めて、どんな記事を書く子なのか、演じる僕も楽しみです。
ちなみに普段から、僕が気になるのは、幸せなニュースですね。パンダのニュースとか(笑)。世界で何が起こってるとか、今日本で何が起きているかを知っておくのも大事なことだと思うんですけど、動物のニュースとか明るいニュースを見ていたいですよね」

主演の松坂は過去の出演作で、教師と官僚を演じた経験を持つ。今作では、制度を作る側である官僚と、制度に苦しめられる側である教師の両方を兼ねる役を演じる。御上先生と生徒たちとぶつかり合うシーンがたくさんあり、1話から神崎は、松坂と対峙するシーンがある。実際にお芝居をしてみた松坂の印象はというと……。

「松坂さんの印象は、ものすごくラフな方だなと思いました。神崎と御上先生は、バチバチぶつかり合うので役の関係性と同じように、ある程度ちょっと距離とか置くのかなと思ってたんですけど、全然そんなことなくて。すごく気さくに話しかけて下さるんですよね。お芝居で対峙するシーンでは、もちろん緊張感はあるんですけど、松坂さんが話しやすいお人柄なので、ガッチガチに緊張せずにいられそうです。一緒にお芝居をしていて、『やっぱりすごいな』って思うのは、セリフ噛まないこと。僕はたまに台詞を噛むんですよ。なので、長い台詞でものすごく難しいことを淡々と喋ってる松坂さんはすごいなと思いますね」

今作で理事長役を演じる北村一輝とは、共演は2回目。過去に北村から言われたことを大切にしているそうで、今回の現場でも心掛けたいと話す。

「3年前に北村さんが僕自身の印象について語って下さったときに『すごく自由に芝居する感じを、なくさないでほしいな』って言われたんですよね。いろいろな現場を重ねていくうちに、技術的なことを覚えていって、今このタイミングはこの役はこういう風に見られた方がいいなとか、ちょっと客観的に役を見る機会が多かったんですけど。ちゃんと考えながらお芝居することは、すごく大事なことではあるけど、それに囚われ過ぎるのも良くないなぁと。北村さんにおっしゃってもらったようにピュアに、『もうちょっとどうにかならない?』って言われるぐらい、1回自由にやってみてもいいのかなと思いますね」

現場では皆めちゃくちゃ写真を撮っています

御上先生の授業を受けて、その場にいる生徒はそれぞれの想いをもって、御上と向き合っていくことになる。それぞれの見せ場もあるが、3年2組の生徒を演じる生徒役のキャストは、29名。2度めの学園ものの現場に奮闘している奥平にとって、撮影現場での課題もあるそうで……。

「大変なのは、クラスのシーン。生徒の誰か1人が喋ってる時に、その他の生徒ももちろんその教室にいなきゃいけないんですよね。自分が喋るシーンではなくても、ちゃんとリアクションをすることが大事にしたいですね。その部分は、去年の学園でも勉強したんですが、僕だけじゃなく、生徒役みんなで意識していきたいです」

生徒役には窪塚愛流など、過去に共演経験があり、今回一緒にお芝居ができることが楽しみなキャストも大勢いるという。同世代の共演者が揃う現場だからこそ、本当の学校生活のような、楽しいエピソードも飛び出す。

「現場では、皆めちゃくちゃ写真を撮っていますね。自前のカメラを持参して、写真を撮ってる子もいますし、スマートフォンで写真を撮ってる子もいます。その写真を皆が共有してくれるんですよね。撮影期間が1ヶ月くらいの映画の現場でも、オフショットも結構な量になるんですけど、その1ヶ月分の写真と同じ量の写真を1日で撮ったりしていて。もう膨大な量です(笑)。たくさん共有してもらう写真の中には、自分が映ってないものもたくさんあって。自分が写ってる写真を探すのも大変なくらいなんですよ。とはいえ、僕は自分でオフショット撮ることがあまりないので、みんなが撮ってくれるのは、ありがたいですね」

現在、21歳の奥平。ドラマで演じる神崎と同じ18歳の時は、芸能活動をすでにしていた頃だが普通の男子高校生だったという。学生時代を振り返ってもらうと、楽しいエピソードを教えてくれた。

「中学の時は、授業中に騒いだり、行事ごとで率先して前に立つようなタイプではなかったですけど、明るくムードメーカータイプの友達が多かったですね。僕は中高一貫の学校で、6年間友達が変わらなかったので、友達と放課後にカラオケに行くような普通の男子学生でしたよ。同級生たちとカラオケに行くと、暗黙のルールがあって。最後に絶対、『ウィ・アー・ザ・ワールド』を3回連続で歌うんです。結構長い曲なので、3回歌うと結構時間がかかるんですよ。誰が始めたのかも正直、分からないけど、それがお決まりでした(笑)」

神崎は報道記者志望の高校生。奥平自身は当時、どんな将来のビジョンを思い描いていたのか聞いてみると……。

「俳優のお仕事を本格的にやり始めたのは、17歳の5月で、その頃はまだこの仕事1本でやっていきたいとか具体的な将来のビジョンが描けないでいました。ちょっと趣味や部活みたいな感覚でやっていたところはあったかもしれません。もちろん俳優のお仕事を続けていきたいという気持ちはありましたけど。当時の僕と比べると報道記者を強い想いで志して行動している神崎のほうが、いろんなことを考えて生きていて、大人かもしれない。まぁ、神崎は、ちょっと背伸びした、大人ぶっている子供なんですけどね」

高校時代に出会った先生は……

劇中、神崎の本棚にはズラリと報道関係の本が並んでいるという描写も。奥平が高校生の頃、本棚にはどんな本が並んでいたのだろうか。

「高校生の時は、何を読んでいたかなぁ……。『HUNTER×HUNTER』ですかね。最新刊が38巻でまだ続いているんですが、人生で初めてシリーズ全部読んでいる漫画なんです。それは、結構、高校時代に繰り返し読んでいました。お仕事関係の本が並ぶ神崎の本棚とは違って、だいぶん娯楽よりですよね(笑)」

官僚だった御上先生が令和に生きる高校生たちに独自のやり方で言葉を投げかけていく。奥平が高校生時代、どんな先生と出会い、その先生から言われた言葉で、当時の自分に影響を与えるような言葉はあったのか、気になるところだ。

「高校時代は、いろんな先生と仲が良かったです。芸能活動で課題の提出がちょっと遅れても、許してくれたりして。先生から怒られたことがないんですよね。僕の学校は、僕に限らず、先生に反抗的な態度を見せるような生徒はいなかったですからね。でも、印象に強く残ってる先生が1人いて。頭が良すぎて、生徒と会話が合わないんですよ。授業も、これはこうだからこうなる……みたいに簡潔にスルスル進んじゃって。こっちからすると、そのペースに理解が追い付かない。それで、その先生の授業が嫌いっていう子が何人かいて、授業中眠ってる子がいたり、動画を見たりするもいたんですよね。

その先生は、勉強したいやつは勉強すればいいし、したくないやつは別に点数が低くなって評価が悪くなるだけだから自己責任だ……みたいに結構、サバサバした感じだったんです。授業を中途半端に受けている子たちを見て、逆に『めちゃくちゃ勉強してやろう』と思って。僕1人だけ、その、先生の授業を真剣に聞いてましたね。それは物理の授業で、僕は理系じゃないんで、数学の計算系がめちゃくちゃ苦手だったんです。でも、頑張って勉強しましたし、その先生のところへ行って、分からないところを教えてもらったりして。その先生と仲良くなったという思い出があります」

高校時代の物理の先生だけでなく、御上先生の神崎の出会いのように衝撃的だった出会いのエピソードがあるそうだ。

「『最高の教師』の福井雄太プロデューサーは、会った時に『なんだこの人は』っていうぐらい衝撃を受けましたね。お芝居に対して、ものすごく熱くて。作品や役について、ものすごく意見を言ってくれたり、相談に乗ってくれたりしたので、嬉しかったですね。熱意がある方と一緒に話し合って作品を作ると、こっちも本気になれるし、本気でやるといいお芝居もできる。熱のこもったお芝居ができるので、本当に素敵な出会いでした」

2025年は『御上先生』から始まる1年。このドラマに懸ける意気込みを最後に語ってもらった。

「学園ものでいろんな生徒役のキャストがいます。僕のことを観ていただきたいという気持ちは、もちろんありますが、生徒みんなを見ていただきたいです。キャストの中には、まだお仕事し始めて1年も経ってないような子もたくさんいるんですよ。僕もまだ4年目ですし、俳優としての経験値が豊富にあるわけではないので、学びがあると同時に毎日楽しいですね。日本の教育を変えようとする官僚先生のお話なので、難しい内容もありますけど、こんな考え方もあるんだなとか、こういう時はこういう解決の方法もあるんだなと知れて、とても面白いドラマになっていますので、ぜひ観ていただきたいです」

取材・文:福田恵子 撮影:友野雄

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<番組情報>
日曜劇場『御上先生』

1月19日(日) 日曜よる9時スタート
https://www.tbs.co.jp/mikami_sensei_tbs/

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