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少年少女の友情と孤独を描いたカナダ映画「メイデン」4月公開、監督コメントも到着

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ナタリー

「メイデン」ティザービジュアル

第79回ヴェネツィア国際映画祭のヴェニス・デイズ部門で“未来の映画賞”に輝いたカナダ映画「The Maiden」が、「メイデン」の邦題で4月19日より公開されるとわかった。

カナダ・カルガリー郊外を舞台とする本作では、思春期の少年少女の友情と孤独が描かれる。親友同士の高校生カイルとコルトンは気の向くままに日々を過ごしていたが、夏休みが終わりに近づいたある夜、立ち入り禁止区域である鉄道の線路に侵入したカイルに悲しい出来事が降りかかる。新学期が始まってもその事実を受け入れられないコルトンは、深い喪失感に打ちひしがれながら、カイルと一緒に遊んだ渓谷に足を向けるように。その頃、同じ高校に通う少女ホイットニーが行方不明になる。コルトンが渓谷の岩場で拾ったホイットニーの日記帳には、学校での人間関係に悩む彼女の切実な心情がつづられていた。

監督・脚本を担ったのは、本作で長編映画デビューを果たしたグラハム・フォイ。オーディションで選出されたジャクソン・スルイター、マルセル・T・ヒメネス、ヘイリー・ネスがカイル、コルトン、ホイットニーをそれぞれ演じ、カレブ・ブラウも出演した。YouTubeでは特報が公開されている。

映画は2つのパートで構成され、前半ではカイルとコルトンによるひと夏の日常、後半ではホイットニーの視点による物語が展開されていく。フォイは「私にとって『メイデン』は、2つの柱に分けた詩的なビジョンであり、宇宙的なつながりを共有する物語です」「『死後の待合室』と思われる場所でカイルとホイットニーの道を織り交ぜ、コルトンの深い絶望と憂鬱、声にならない叫び、淡々と流れていたそれぞれの平凡な日常があっけなく終わってしまい、それぞれの道を歩み始めるのです」と語った。

「メイデン」は東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。配給はクレプスキュール フィルムが担当する。

グラハム・フォイ コメント

私は、アルバータ州カルガリーの「メイデン」が撮影された地域で育ち、十代の頃は映画の中心的なロケ地である渓谷で過ごしました。「メイデン」は完全に自伝的というわけではありませんが、映画で起こる出来事、登場人物、場所には個人的なつながりが多くあります。悲しみ、孤独、喪失、友情、十代の生活の精神的および感情的な混乱。これらはすべて青春映画の古典的な要素ですが、私にとって「メイデン」は、2つの柱に分けた詩的なビジョンであり、宇宙的なつながりを共有する物語です。
「死後の待合室」と思われる場所でカイルとホイットニーの道を織り交ぜ、コルトンの深い絶望と憂鬱、声にならない叫び、淡々と流れていたそれぞれの平凡な日常があっけなく終わってしまい、それぞれの道を歩み始めるのです。3人の人生に欠けていたパズルのピースが、観客にも伝わり、私たちの心に残る作品になっていたのならうれしいです。

©︎2022 FF Films and Medium Density Fibreboard Films.