SPAC「メナム河の日本人」開幕に演出の今井朋彦「贅沢な時間を味わってくだされば」
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SPAC「メナム河の日本人」より。
SPAC「メナム河の日本人」が、中高生鑑賞事業公演「SPACeSHIPげきとも!」として、1月15日に静岡・静岡芸術劇場で開幕した。
「メナム河の日本人」は、17世紀初頭にアユタヤ王朝(タイ)にわたり、日本人傭兵部隊の隊長として重用されるまでに至った山田長政を描いた、遠藤周作の作品。2020年に今井朋彦の演出で立ち上げられ、今回は5年ぶりの上演となる。なお本作は、SPACが平日限定で行っている、静岡県内の中学生・高校生を対象とした招待公演「SPACeSHIPげきとも!」のほか、一般公演としても実施される。
初日を迎え、今井は「同じ戯曲にもう一度、僕自身も俳優の皆さんも向き合って、5年間の変化をうまく掬い取って再演の舞台に乗せていくというのが僕の仕事かなと。ここから3月まで上演を重ねて日々進化し変わっていく、その中にもきっとそれぞれの5年間が詰まっているのかなと思います。改めて今日も客席からセリフを聞いていて、芝居の生きたセリフでもありつつ、文学的でもある。 それを言いこなす俳優さんがいるので、本当に贅沢な時間を稽古場で味わわせてもらいました。これから先はお客様が、その贅沢な時間を味わってくだされば嬉しいです」とコメント。
本作は英語字幕付きで日本語上演され、上演時間は約2時間15分。一般公演は本日1月18日と明日19日、2月15・16日、3月1・2日にも行われる。
今井朋彦コメント
とても穏やかに初日を迎えることができました。
初演の中断は、どこか狐につままれたような感じで、当時の俳優さんたちの思いは本当になんとも言えないものだったんだろうと思います。きっと今日、何かその忘れ物を見つけた・取り戻した感覚だったんじゃないかなと想像しながら見ました。
同じ戯曲にもう一度、僕自身も俳優の皆さんも向き合って、5年間の変化をうまく掬い取って再演の舞台に乗せていくというのが僕の仕事かなと。ここから3月まで上演を重ねて日々進化し変わっていく、その中にもきっとそれぞれの5年間が詰まっているのかなと思います。
改めて今日も客席からセリフを聞いていて、芝居の生きたセリフでもありつつ、文学的でもある。 それを言いこなす俳優さんがいるので、本当に贅沢な時間を稽古場で味わわせてもらいました。これから先はお客様が、その贅沢な時間を味わってくだされば嬉しいです。
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