過不足のない決定版を目指す、ブルーエゴナク「変身」幕開け
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ブルーエゴナク「変身」より。(撮影:金子愛帆)
ブルーエゴナク「変身」が、昨日1月17日に東京・森下スタジオ Cスタジオで開幕した。
穴迫信一が構成・演出を手がける「変身」は、フランツ・カフカの同名小説をもとにした作品。本作は、昨年6月に岩手県宮古市の高校鑑賞事業として制作・初演された。今回の上演版には、小関鈴音、ロロの望月綾乃、青木裕基が出演する。
穴迫は「『変身』が開幕しました。岩手県宮古市の高校生の皆様に向けて制作された本作が、リクリエーションを経て、少しでも今日的な問題を捉え直していることを願います。カフカの想像していた喜劇性はきっと、グレーゴルが虫になってなお至極人間的な気遣いや葛藤に苛まれている様を笑うことで、わたしたちがグレーゴルと紙一重の存在、つまり何を持って人間性を担保しているかを問うことが仕掛けられているように感じます。原作へ畏敬の念を込めて上演します。出演者は3人きりでありながら、過不足のない『変身』の決定版を目指しています」とコメントした。
上演時間は約1時間20分で、東京公演は明日1月19日まで。その後、3月7日から9日まで福岡・J:COM北九州芸術劇場 小劇場で上演される。
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