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友人の様子がおかしい…吉田大八が現実と夢の境界線をモノクロで表現「敵」新映像

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ナタリー

映画「敵」ポスタービジュアル

長塚京三が主演を務めた映画「敵」より、本編映像の一部がYouTubeで公開された。

筒井康隆の同名小説をもとにした本作は、長塚扮する妻に先立たれた元大学教授・渡辺儀助のもとに「敵がやって来る」と不穏なメッセージが届いたことから展開していく物語。吉田大八が監督を務め、現実と夢の曖昧な境界線をモノクロの映像で表現した。

前半では平和に過ぎていく儀助の日常が描かれるも、後半で“激変”する本作。公開された映像は、その起点となるようなシーンだ。松尾貴史演じる友人のお見舞いに行き、儀助は最近あった出来事を話す。しかし、突然友人の様子がおかしくなり「逃げて」「敵」と意味深なことを口にする。

吉田は「一般的に、人生を季節に例えれば終わり近くは冬になることが多いし、色彩もぐっと減って枯淡の境地、みたいな感覚はあるじゃないですか? 誰だって静かに美しく幕を閉じたいですよね。導入は抑制的なモノクロでその期待に応えたフリをしつつ、いつの間にかモノクロであることを忘れた観客の想像力をMAXに起動させて、後半の『そう思い通りには行かない』展開に没入させようと目論みました」と明かした。

「敵」は全国で公開中。

©1998 筒井康隆/新潮社 ©2023 TEKINOMIKATA