Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > 「ずっと夢を追いかけていきたい」ONE N’ ONLYが憧れのステージで伝えた感謝「ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?」ツアーファイナルライブレポート

「ずっと夢を追いかけていきたい」ONE N’ ONLYが憧れのステージで伝えた感謝「ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?」ツアーファイナルライブレポート

音楽

ニュース

ぴあ

ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?

1月18日(土)、ONE N’ ONLYが、2024年9月にスタートさせた秋のホールツアー「ONE N’ SWAG 2024 ¿Fiesta?」を完走した。本記事では、東京・有明にある東京ガーデンシアターにて行なわれた最終公演の模様をレポートする。

ONE N’ ONLY史上、最大規模のライブがスタート

超満員の会場に入ると、目の前に広がるのは左右に広くデザインされたジャングルの草木を彷彿とさせるセット。そして、その真ん中には世界のどこかで開催されている祭りで用いられているかのような仮面のオブジェが装飾されていた。開演前から、日本にとどまることなく活躍するONE N’ ONLYならではの世界観が炸裂。これから始まる“お祭り”への期待が高まる。

ちなみに、この日の会場、東京ガーデンシアターはONE N’ ONLY史上、最大規模となるワンマン会場。それゆえだろうか、開演時間が近づくと普段よりも少々緊迫した空気感に。ペンライトを灯し、背筋を伸ばしてステージをじっと見つめるSWAG(ONE N’ ONLYファンの呼称)の姿が目立っていた。そんな中、会場が暗転し、レーザーライトが目まぐるしく会場を照らす。すると、それに合わせて、揺れ動くペンライトの白色も徐々に激しさを増し、SWAGはいつも通りのテンションに。その姿はまるで、ONE N’ ONLYと彼らの音楽を前にしたら、自然と最後の“Fiesta”を盛り上げるのは当然だ、と意志を示しているかのようだった。

そして、幕代わりの役割を果たす仮面のオブジェが上がると、そこにはメンバー6人の姿が。大きな歓声が上がる中、階段を駆け降りた先、ステージの中央付近ではHAYATOとTETTAがハイタッチをしているかのようなシルエットを確認。SWAG同様、6人の気合も十分なことが伝わってきた。

そして、火花が勢いよく上がる中、アッパーチューン「Fiesta」で幕開け。唯一無二の楽曲スタイルである“Jatin Pop”なナンバーは、彼らの名刺代わりの1曲にふさわしいと改めて思った。「ツアーファイナル!」「行こうぜ“DOMINO”」とHAYATOが煽り繋げたのは、こちらも彼らを象徴する楽曲の1つ「DOMINO」。最初のサビ部分、KENSHINをセンターに据えた三角形のフォーメーションで力強く踊る姿は、いつにも増して熱量が高い。それに応えるかのように、お馴染みHAYATOのパート《I don’t give a xxxx》の部分では、会場から大きな歓声が上がった。

ノンストップで披露された「EVOL」ではメンバーが上手と下手、そしてステージの2階部分に上がり会場全体を煽る。そして、曲中にはメンバー6人からの挨拶も。まずは「ラスト!みんなでぶちかまそうぜ!」とTETTA、続いてEIKUは「気持ち込めて、魂をみんなに飛ばします!」と決意表明。REIは歓声を求めた後で「OK!盛り上がっていきましょう」と笑顔。HAYATOは「ファイナル、ぶち上がってこうぜ!」と言った後で舌を出してカメラにアピール。キュートに「楽しい時間にしちゃおうね?」と決めたのはNAOYA、そしてKENSHINは力強く「SWAG愛してるぜー!」と絶叫してみせた。それに応えるかのように1段階ボリュームを上げたSWAGによる“Hey!”のコール。盛り上がりは、どんどんと増していく。

その勢いのまま披露された「YOUNG BLOOD」ではワイルドながらも赤と緑のライティングの中、色気を感じるような場面も。例えば、REIは2番のソロパートで上着をはだけさせ、会場を揺らした。そして、緩急のある楽曲「OPEN」からの、ラテンビートとレゲエのノリがMIXされた「Set a Fire」へ。同楽曲では、メンバーが客席に降りるというサプライズも。曲の前半にはTETTA、REI、HAYATOが下手へ、EIKU、KENSHIN、NAOYAが上手へと挨拶に行き、後半には同じ組み合わせのまま上下(かみしも)の立ち位置を交代。その交代の際には、メンバーが客席後方ですれ違う時に、お互いの体を叩き合い励ましているような場面も。非常に頼もしい気持ちにさせられた。

妖艶さもキュートさも! 「キャー!がプレッシャーなのよ(笑)」

ステージに戻った6人のダンスブレイクシーンでは、HAYATOの手から火が放たれたり、KENSHINとNAOYAが大きなフラッグを使ってパフォーマンスし、空中でパスしたりする場面も。そして、REIがオブジェと同じような仮面をつけると、颯爽とシフォン素材の布が過ぎ去り、それとともにHAYATOとEIKUが同じく仮面姿で登場。2人で今回のツアーのために作ったという楽曲「Dropped」で高速ラップを披露した。続けて披露された「Black Hole」では、ソファを真ん中に据えてKENSHINとNAOYAがリンクコーデで登場。サビではKENSHINが服をじっくりと引き上げ、NAOYAは指先を口元に。最後には、ピンク色の照明の中で2人がおでこをくっつけ、締めくくり。これまでのステージとは雰囲気を一変させた妖艶さで観客を沸かせた。

続けて、1人ステージの真ん中に登場したTETTAは「Bla Bla Bla」で勝負。ダンスなし、マイク1本で歌唱力の高さをアピールする姿で、会場全体をうっとりとした空気感に包み込んだ。緑のスパンコールジャケットを着たREIは「TALKIN’」でニューヨークブロードウェイさながらのショータイムを演出。黒のスパンコールジャケットを着たHAYATO、KENSHINと共に夢の世界へと誘ってくれるようなキラキラとしたステージを見せるとファンからは「かわいい!」の声が上がった。

NAOYAが「SWAG、愛してるよ!」と頬っぺたの付近でハートを作ったところから、始まった「My Love」では、6人がラインストーンをつけた白の衣装にチェンジ。曲中ではTETTAとREIが大きなハートを作ったり、NAOYAが「今日もかわいいね」と叫んだりと曲のコンセプト通り、愛に溢れる1曲に。サビではメンバー、SWAG共に横に大きく手を振り会場は一体感を増していた。また、大サビでは1人1人がカメラにアピールする場面も。アピールタイムの最後を締め括ったTETTAはカメラにピンク色のペンで「すき(ハートマーク)」と書いた後で、キス顔。会場からはときめきに溢れた黄色い歓声が上がっていた。

ここまで11曲を披露した後で、この日初めてのMCへ。MCでは、まずHAYATOが「ここまでめちゃくちゃ飛ばしてきましたけども、みなさん楽しめてますか?SWAG楽しめてますか?」と絶叫。そして「ONE N’ ONLYです!」と改めて挨拶した。その直後、会場に歓声を聞かせてほしいと、リクエストした流れでTETTAは「噂で聞いたんですけど」と前置きし「ガーデンシアターって、歓声でリアルに会場揺れるらしいので、今日は揺らしてほしいです!」と盛り上げ。一方のHAYATOは「改めて“¿Fiesta?”ツアーのファイナル公演ということで、9月からスタートしたツアーもここまで来ることができました。改めてありがとうございます」と感謝。「この東京ガーデンシアターという会場はですね、イベントなどで立ったことはあるんですけど、ワンマンで埋めることができました!本当にありがとう!上の方までびっしり、ぎっしり見えてますか?」と喜びを露わにした。

また、MC中に照明を落としてペンライトを振ってもらうというリクエストも。これにはメンバー「うわー!」「キレイ!」と大興奮。また、直前のソロ・ペアパートの部分についての話題になるとTETTAは「毎公演さ、2人(KENSHINとNAOYA)のところでキャーって歓声が起きるじゃん?キャーが俺プレッシャーなのよ」と心中を明かした。

MCが終わると砂漠のようなロケーションで撮影した映像が放映。ロケーションや夕陽も相まって、エキゾチックな雰囲気の中、モノトーンにシルバーを基調とした衣装のメンバーが順番に映し出されると、ファンからは何度も歓声が。そして、映像と同じ衣装に身を包んだメンバーが登場。HAYATOが作詞と作曲で参加した楽曲「Too Much」を披露した。

高まる一体感「一緒に踊ろう!」

続くは、ダークな雰囲気からスタートする「R.U.S.H」。ステージ上のライティングが目まぐるしく動き、カラフルに色を変える中、それに連動するかのようにフォーメーションがこまめに変わるのが印象的だった。そして、どのフォーメーションで誰がセンターになろうとも、納得感があるのがONE N’ ONLYの強み。ベース音が目立つEDM調の楽曲でフロアを順に盛り上げる姿が頼もしかった。

カメラのシャッター音で始まった「FOCUS」では、メンバーがテーブルに座った姿勢からスタート。その後、テーブルの後ろに回り、表面をなぞって妖艶さを見せたかと思えば、テーブルの上に立ち、力強くダンスをしたりと、とにかく見どころが多い。前半のセットリストとは打って変わった大人な楽曲で、ONE N’ ONLYの魅力の幅広さをまざまざと見せつけているように感じさせた。また、ステージ上の2フロア、そして机の上と3階層に分かれたステージを縦に使った演出は、4階まで埋め尽くされたこの日の会場だからこそ、光っていた印象。上の方も、奥の方も置いていかないというメンバーの強い意志を感じさせた。

全員が主演を務めた映画『バトルキング!!-We’ll rise again-』の主題歌でポジティブな歌詞が印象的な「We'll rise again」では、メンバーのソロカットが美しい映像と共にパフォーマンス。力強く踊り、一言一言に想いを込めるメンバーの姿が他の楽曲以上に印象的。映画の中での6人と同様、何かを掴みたいと夢に邁進している姿と重なって見えた。

ここまで披露した後、会場では「一緒に踊ろう!」との合図と共にEIKUとKENSHINによる「Video Chat」、REIとHAYATOによる「What’s Your Favorite?」、NAOYAとTETTAによる「Call me」のダンスレクチャー動画が放映。それが終わると6人はカラフルなスタジャンを着て登場。大盛上がりの「Free Hug」「Nice Guy」、ステージの両端ギリギリまで行き会場全体で歌った「POP!POP!」、楽しく踊りKENSHINがフルネームで名前を呼ばせるという独特の煽りを見せた「HOLIDAY」、盛り上がりをさらに1段階上げた「Departure」「Hook Up」の6曲をメドレーで披露。そこでの熱量をそのままに「Burn it out」へと繋げた。

そして本編ラストには攻撃的なサウンドが印象的なダンスナンバー「Fight or Die」を披露。縦横どちらに並んでも一糸乱れぬフォーメーションダンスで会場を魅了。ツアーラスト公演のラストの楽曲ともあって、最後の力を振り絞り力強く踊る6人と、そんな姿に呼応して高く立ち上がる火花が会場を最後の瞬間まで盛り上げた。最後には本編の中盤に流れた砂漠でのロケ撮影のオフショットや東京ガーデンシアターでのリハーサル風景を入れ込んだ映像も。本番直前とも思われる円陣に心を揺さぶられたところで、本編は完全に幕を閉じた。

ライブをすることで、みんなの背中を押せるようになりたい

しかし、そこから間もなくして観客からのリクエストに応えたメンバーはツアーロゴの入ったTシャツ姿でアンコールに登場。KENSHINは本編とはヘアスタイルを変え、カラフルなピンで前髪を留めたポンパドールヘアだった。

そして金色の紙吹雪が舞う中で「Freaking Happy」を披露した。HAYATOが「これが本当のラストだぜ!」と煽り始まったのはツアーのオープニングを飾った曲「Fiesta」。《oh-e-oh》の部分や連続する《sir》の歌詞を会場全体が特大のシンガロング。銀テープが会場に勢いよく飛び、ステージは幕を閉じた。

パフォーマンスを終えた後でHAYATOが「みんな楽しかったですか?ぶち上がりましたか?」と聞くと、この日1番の歓声が。そして、ツアーファイナルということもあり、メンバー1人ひとりが締めの挨拶をした。

まずはNAOYAが「このツアーは9月から始まったんですけど、本当に回数を重ねていくごとに、僕たちもそうですし、皆さんも成長してきて、半端なかったです。この一体感があれば、今度の春ツアーも間違いなくやべぇもんになるんじゃないかと思います」とコメント。さらに「個人的にこのツアーを通して、1個殻を破れたかなと自分で今すごく思います」と自己評価。「お互い、また会う日まで頑張りましょう!」と呼びかけた。

EIKUは「長いようで短いツアー期間でした。体感……0秒でした!」と言うと、REIは「始まってないってこと?」とすかさずツッコミ。EIKUは否定しながらも「それだけたくさん詰まってましたし、みなさんの声援もすごく支えになっていた」と続けた。さらに「“My Love”でみんな口ずさんでくれたのを見て、なんか泣きそうになっちゃって。堪えたんですけど」と照れ笑い。「それだけワンエンのことを思って遊びにきてくれたり、仕事とか勉強を頑張ってきてくれたりしているんだなと思うと嬉しい気持ちでいっぱいです」と感謝を述べた。

続いてKENSHINは「この3〜4か月、目まぐるしいことも多かったんだけど、このガーデンをみんなが埋めてくれた景色絶対忘れないし、みんなのおかげでいろんなことを叶えられているので、僕らも恩返したくさんしたいなと思う」と力強く宣言。「東京ガーデンシアターという馴染み深い場所で、僕たちだけでワンマンライブできたのは本当に嬉しいし、応援してくれているみんなのおかげだなと思います」と語り、深々とお辞儀した。

TETTAは「楽しかったよ、って人?出し切ったよって人?」と元気に呼びかけ。会場からの「はーい!」という返答を聞き「超みんなの熱量が伝わってきて、ガーデンめちゃくちゃ揺れてたよ、特に“Fiesta”!この景色、絶対忘れることはないです。春ツアーもっといい景色を見たいので、春ツアー、武道館、絶対に来てください!待ってるから!」と話した。

REIは「幕が上がった時、普段は緊張するのですが、今日はワクワクしました」と笑顔。さらに「届けるように歌う気持ちが普段は強いのですが」と前置きをした上で「“Burn it out”は気持ちだけを全部ぶつけようと歌いました」とコメント。「1人1人に感謝しています、いつも皆さんありがとうございます。1人1人愛してます!本当にありがとうございました!」と力強く絶叫。

ラストにHAYATOは感慨深げにツアー期間を振り返り。さらに今日の公演について「もう想像以上にキレイな景色で、ものすごい熱量で。いつものライブの何倍、何百倍もテンション上がって楽しんでました」と話した。そして「今までわりと活動してて、長いっていうか、短くはなく、いろんな経験をしてきた中で、ポンポンポンって次のステージへ行けなかった時期もありました」と苦労を吐露。しかし、47都道府県ツアーを皮切りに1つずつステージに立てるようになってきたと続けた。

さらに「みんなと顔を合わせてライブをすることで、みんなの背中を押せるようになりたいな、ポジティブなエネルギーを届けられたらいいなという思いが強くなりました。このライブだけは全部忘れて楽しめる時間にしてほしいです」と想いを名言。「みんなの中での、僕らの存在がもっと大きくなれるようになりたいなと思いました。そして、僕らはずっとやっぱり夢を追いかけていきたいですし、なんかもう本当にアツくてメンバーみんなずっと青春してる感じなんですよ。このアツい気持ちを絶やすことなく、どんどん燃やして、春ツアーも武道館もめちゃくちゃいいライブにします!」と宣言した。

ラストにはメンバー全員でステージの端まで行き挨拶。数ヶ月後には春ツアーそして、武道館を控えているONE N’ ONLY。2025年、そしてこれからの未来において、彼らはどんな階段を登っていくのか、より一層楽しみになったツアーだった。

取材・文/於ありさ、撮影/笹森健一/小坂茂雄

フォトギャラリー(26件)

すべて見る