新国立劇場演劇公演『まほろば』とオペラ公演『チェネレントラ』の無料配信が決定
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新国立劇場演劇公演『まほろば』より (撮影:谷古宇正彦)
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すべて見る新国立劇場が主催公演等の映像配信を行うプラットフォーム「新国デジタルシアター」では現在、新国立劇場バレエ公演『アラジン』の無料配信を実施中だが、これに続き、演劇公演『まほろば』とオペラ公演『チェネレントラ』が無料配信されることが決定した。
演劇『まほろば』は、2008年当時、骨太な作風で男たちの群像劇を描き注目を浴びていた蓬莱竜太が演出家・栗山民也とタッグを組み、「女性のみ」の芝居に初挑戦した作品。新進作家と異世代の演出家のコラボレーション、シリーズ・同時代のなかの1作品として企画された本作は、第53回岸田國士戯曲賞を受賞し、2012年には再演も果たした。蓬莱竜太の『消えていくなら朝』が2025年7月に上演されるのに伴い、この『まほろば』の2008年初演舞台が「新国演劇アーカイブ名作選」として、2025年1月24日(金) 正午より配信される。
また、ロッシーニのオペラ・ブッファの頂点とも称される『チェネレントラ』は、シンデレラの物語を軽妙な重唱や華麗なアリアで描いた傑作。演出は粟國淳が手がけ、アンジェリーナ役で脇園彩、ラミーロ役でルネ・バルベラが出演した。名ブッフォのアレッサンドロ・コルベッリら豪華キャストによる絶妙なアンサンブルを楽しむことができる。こちらは、2025年1月31日(金) 正午より配信がスタートする。

<配信情報>
~新国演劇アーカイブ名作選~
演劇『まほろば』
作:蓬莱竜太
演出:栗山民也
収録日:2008年7月19日
【出演】
秋山菜津子 中村たつ 魏涼子 前田亜季 黒沢ともよ 三田和代
配信期間:2025年1月24日(金) 12:00~2月25日(火) 12:00
【あらすじ】
とある田舎町。祭りの夜。「本家」の居間。奉りの儀式のため男たちは出払っており、女たちが残って留守を預かっている。
数日前に東京から久しぶりに帰郷したミドリ。都会での生活は順調だったが、気がつけば40代、婚約寸前で交際相手と別れ、傷心旅行のつもりだったのだが、実家の母は本家の血を絶やしたくないため、いまだ独身のミドリに小言が絶えない。本家の「大母様」と、村の娘・マオがふたりの間に入り、なだめてくれるが、功を奏さない。一方、妹のキョウコは、父親のわからない子を出産。ミドリの姪にあたるその娘は行方が何年もわからない。
親戚の女たちが集まり、宴会の準備を進めているところに、長い間行方のわからなかったその姪が突然帰ってくる……。
オペラ ロッシーニ『チェネレントラ』
作曲:ジョアキーノ・ロッシーニ
指揮:城谷正博
演出:粟國淳
収録日:2021年10月3日
【出演】
ドン・ラミーロ:ルネ・バルベラ
ダンディーニ:上江隼人
ドン・マニフィコ:アレッサンドロ・コルベッリ
アンジェリーナ:脇園彩
アリドーロ:ガブリエーレ・サゴーナ
クロリンダ:高橋薫子
ティーズベ:齊藤純子
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
合唱:新国立劇場合唱団
配信期間:2025年1月31日(金) 12:00~3月14日(金) 12:00
【あらすじ】
ドン・マニフィコの屋敷。マニフィコの今は亡き後妻の連れ子アンジェリーナは、チェネレントラ(灰かぶり)と呼ばれて使用人のように扱われ、意地悪でわがままなふたりの継姉の世話をする日々を送っている。ある日、王子ラミーロの家庭教師アリドーロが、王子の花嫁探しで物乞いの男に変装してマニフィコの屋敷に現れると、心優しいアンジェリーナは水と食べ物を与える。従者に扮した王子が屋敷に入り込み、アンジェリーナと一目で恋に落ちる。王子に化けた従者ダンディーニが娘たちを舞踏会に招待するが、マニフィコはチェネレントラの同行を拒む。王子はアリドーロがこっそり舞踏会に 連れてきた美しく心優しいアンジェリーナに求婚。アンジェリーナは王子に腕輪を残して立ち去るが、ふたりは再会し、めでたくハッピーエンドとなる。
新国デジタルシアター 公式サイト:
https://www.nntt.jac.go.jp/stream/
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