Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > アカデミー賞最有力の映画『ブルータリスト』弱冠36歳の監督が込めた思いとは? 本編映像も公開

アカデミー賞最有力の映画『ブルータリスト』弱冠36歳の監督が込めた思いとは? 本編映像も公開

映画

ニュース

ぴあ

映画『ブルータリスト』より (C)DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVED. (C) Universal Pictures

続きを読む

映画『ブルータリスト』の監督、ブラディ・コーベットのコメントが到着した。

本作は、第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、アメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)の30年にわたる数奇な半生を、監督・脚本を務めた弱冠36歳のコーベットが描き出した、215分にわたる壮大な人間ドラマ。第81回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され、銀獅子賞を受賞。続く、第90回ニューヨーク映画批評家協会賞でも作品賞と主演男優賞を受賞したほか、アカデミー賞前哨戦となる第82回ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ部門)、監督賞、主演男優賞(ドラマ部門:エイドリアン・ブロディ)合計3部門を受賞し、一躍アカデミー賞前線に躍り出た。

映画の構成を全3章とし、第1章100分・第2章100分に分ける2部上映、しかも第1章と第2章の合間にインターミッション15分(=休憩時間)を設けるという異例の上映形式が話題となっている本作。この上映形式にこだわった理由についてコーベット監督は「『ブルータリスト』は小説のような内容で、観客が時の流れを感じるという事が重要だと思いました。編集しているとき、皆がそれを強く意識していました」と語る。

また「特に作品の長さというのが非常に重要だとも感じていました。というのは、最終的に映画の終わりに到達したときに感情的なカタルシスを感じることができると思ったからです」とコメント。そして「少し以前、映画の観客というのは、もっと忍耐力があったと思うのです。じっくりと時間をかけて映画を楽しんでいました。ところが現在は興味深い事に、人はテレビドラマを一気見するような傾向が広がりました。できるだけ早く結末が知りたいというような……」「ですが逆にこのストリーミングから出た現象に唯一の長所があるとすれば、多くが長い時間をかけてドラマを経験するようになったという点かもしれません」と苦笑した。

だが本作は「そういった一気見ドラマに比べればずっと短い。前半100分+インターミッション15分+後半100分だから。その時間内で映画は、あるひとりの建築家の30年以上の年月を追う」「(この形式にこだわることで)その長い歳月を感じてもらう事は、僕にとってとても重要なことだったのです」と想いを明かす。その想いが、すでに公開されているアメリカでは結実し、わずか数館から始まった上映だったが、2025年年明けには興行収入100万ドルを突破。上映館数の拡大も決定し、旋風を巻き起こしている。

併せて、ある出来事をきっかけに出会った、建築家ラースローと実業家ハリソン(ガイ・ピアース)の“新しい運命への旅路”のスタート地点を捉えた本編映像も公開。ハリソンが所有する広大な敷地に立ち、「この出会いは偶然ではない」というハリソンの力強い言葉によって、ラースローが新天地アメリカで次なるステージへと踏み出していくシーンとなっている。

映画『ブルータリスト』本編映像

<作品情報>
『ブルータリスト』

2月21日(金) 公開

公式サイト:
https://www.universalpictures.jp/micro/the-brutalist/

(C)DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVED. (C) Universal Pictures