「孤独のグルメ」松重豊が舞台となった五島列島へ、300人の島民と映画鑑賞
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「劇映画 孤独のグルメ」五島列島での上映会の様子
「劇映画 孤独のグルメ」の上映会が、1月22日に劇中の舞台となった五島列島で開催。監督・主演を務めた松重豊が参加した。
久住昌之と谷口ジローのマンガを原作とするドラマ「孤独のグルメ」シリーズの劇場版となる本作。松重扮する主人公・井之頭五郎が、かつての恋人だった小雪の娘・千秋とフランスで会うことから物語が展開する。彼女の祖父・一郎の「子供のころに飲んだ“いっちゃん汁”をもう一度飲みたい」という願いを叶えるため、五郎は五島列島へ食材探しに向かうのだった。
松重は同地を訪れるのが撮影以来だそうで、出発前には「(撮影時)何を食べておいしかったな……と思い出しながら考えています。ちゃんぽんが食べたいです!」と発言。五島市福江島の五島つばさ空港に到着すると、景色を眺めながら「あのシーンはここで撮影したな。このシーンは大変だったな……。大変だったけど、全部いい思い出。この場所にまた集まって、あの時の苦労話を笑いながらみんな(撮影スタッフ)としたい」と懐かしんだ。
福江島には映画館がないため、五島高等学校にある五島メモリアルホールにて上映を実施。会場には300人の島民が集まり、5種類の五郎語録がランダムで書かれた割りばしが贈られる。温かい拍手で迎えられた松重は「五島から素晴らしい女優さんが誕生しました」と切り出し、本編に登場した“みかん屋食堂”の店員は、本当に店にいる店員が演じていたことを発表。撮影当時は「演技は素人だから……」と遠慮がちだったが、松重の「よーい、はい!」という合図を聞くと、驚くほどナチュラルに堂々と演じていたというエピソードも明かされた。
舞台挨拶が終了すると、松重は客席に座って参加者と本編を鑑賞。五島列島の雄大な景色が映される場面には、観客が「おぉ……」とざわつく様子が。無人島で自作のスープを飲んで泡を吹いて倒れる五郎の姿や、ユ・ジェミョン演じる入国審査官が「ダイジョブデス」と料理のお裾分けを断るシーンでは、会場が大爆笑に包まれた。
上映が終わると、ホールロビーに姿を見せた松重から、参加者一人ひとりにサイン入りの「井之頭五郎」特製名刺が直接手渡されるサプライズも。参加者からは直接「おなかすきました!」「五島を使ってくれてありがとう!」などのコメントが松重に伝えられた。
「劇映画 孤独のグルメ」は全国で公開中。内田有紀、磯村勇斗、村田雄浩、オダギリジョーらもキャストに名を連ねた。
©︎2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会