独走か? 混戦か? リーグワン首位攻防戦・埼玉WK×BL東京、キックオフ!

今季も初代王者が走るのか、それとも混戦の上位争いとなるのか。4シーズン目のリーグワン上位戦線を占う一戦がキックオフを迎える。『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』第7節で初代チャンピオン・埼玉ワイルドナイツとディフェンディングチャンピオン・東芝ブレイブルーパス東京が激突するのだ。

4季目となった『NTTリーグワン2024-25』では各クラブの戦力がより拮抗し、例年以上に接戦が増えて、下馬評を覆すジャイアントキリングもチラホラ見られる。そんな中にあっても、埼玉WKは唯一の6戦全勝。ひと桁点差の接戦となったのは第2節・クボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦のみ。“逆転のワイルドナイツ”と言われた底力を発揮するまでもなく、前半からしっかりと主導権を握り、危なげない勝利を積み重ねている。

そもそも、埼玉WKは負けない。リーグ戦で黒星を喫したのは初年度の不戦敗を除いて、たったの1敗のみ。『NTTリーグワン2022-23』第15節・静岡ブルーレヴズ戦以来、23連勝をマークしている。群雄割拠が叫ばれるリーグワンにおいて、埼玉WKは頭ひとつ抜きん出ているのだ。

リーグ戦16戦全勝で駆け抜けながら『NTTリーグワン2023-24』プレーオフトーナメント決勝でBL東京に敗れた埼玉WKにとって、ホストゲームでのリベンジマッチにモチベーションは高まる一方である。百戦錬磨の野武士軍団としては、いかに気持ちの高ぶりを抑えて、平常心でプレーするかが勝負の肝となるだろう。

一方、連覇をターゲットにしたBL東京だが、第5節・静岡BRに28-34と力負け。それでも、第6節・三重ホンダヒート戦では昨季2度目の対戦で8-7、前半は7-5と苦しんだ相手を35-12と突き離した。トッド・ブラックアダーHCとNO8リーチ マイケル主将は試合後、前節の手痛い教訓が生かされたと強調。

ブラックアダーHCが「ブルーレヴズ戦で課題になったブレイクダウンの修正に取り組んだ。最も集中しなければならないポイントはそこ。ほかにも細部の修正点はたくさんあるが、最も強調したのはブレイクダウン」と言い切れば、リーチも「あの試合はとくにFW陣のプレーがうまくいかなった。スクラムもラインアウトもモールディフェンスもブレイクダウンも問題があった。月・火曜日のミーティングでFWコーチからかなり活を入れられた結果、この1週間いい準備ができたし、練習の成果が出た。ブルーレヴズにやられたことを二度と繰り返したくないし、シーズンの早い段階で貴重な勉強になった」と振り返った。

両軍の試合登録メンバーは以下の通り。
【埼玉WK】
1稲垣啓太、2坂手淳史、3藤井大喜、4エセイ・ハアンガナ、5ルード・デヤハー、6ベン・ガンター、7ラクラン・ボーシェー、8ジャック・コーネルセン、9小山大輝、10山沢京平、11長田智希、12ダミアン・デアレンデ、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15野口竜司、16佐藤健次、17クレイグ・ミラー、18ヴァル アサエリ愛、19リアム・ミッチェル、20長谷川崚太、21高城佑太、22ヴィンス・アソ、23福井翔大

【BL東京】
1木村星南、2原田衛、3小鍜治悠太、4伊藤鐘平、5ジェイコブ・ピアス、6シャノン・フリゼル、7佐々木剛、8リーチ マイケル、9杉山優平、10リッチー・モウンガ、11森勇登、12眞野泰地、13セタ・タマニバル、14ジョネ・ナイカブラ、15松永拓朗、16橋本大吾、17眞壁照男、18タウファ・ラトゥ、19アニセ サムエラ、20徳永祥尭、21高橋昴平、22ロブ・トンプソン、23マイケル・コリンズ

両軍ともほぼベストの布陣と言える中、BL東京はLOワーナー・ディアンズを欠く影響がどう出るのか。世界最高峰の司令塔モウンガを向こうに回し、山沢がどんなゲームコントロールを見せるのかも楽しみである。ベンチスタートとなるアーリーエントリーのHO佐藤も注目される。何よりフォーカスポイントはブレイクダウンの攻防である。接点で優位に立つのはどちらか。

果たして、埼玉WKがリベンジし、7連勝で突っ走るのか、それとも、BL東京が埼玉WKを止めて、混戦に持ち込むのか。『NTTリーグワン2024-25』第7節・埼玉WK×BL東京は2月9日(日)・熊谷スポーツ文化公園 ラグビー場にて開催。試合の模様はTOKYO MXにて録画放送。チケットはチケットラグビーにて発売中。

チケットラグビー
https://ticketrugby.jp/

NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25の特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/