踏ん張るか? 2連敗か? 埼玉WK戦で横浜E沢木監督は10番武藤の勝負手!
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武藤ゆらぎ(横浜キヤノンイーグルス) (C)JRLO
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すべて見る前節の悔しさ、そして昨季プレーオフの無念は今週末晴らす。相手が無敗で首位を走る埼玉ワイルドナイツでも関係ない。横浜キヤノンイーグルスとしては2連敗を喫するわけにはいかない。
『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』第7節で、横浜Eの連勝が4で止まった。前半は風下の中クボタスピアーズ船橋・東京ベイの詰めの甘さにも助けられる一方、FL嶋田直人、LOマシュー・フィリップがトライをもぎ取って12-3で試合を折り返した横浜Eだが、後半早々WTBハラトア・ヴァイレアに反撃のトライを決められる嫌な展開に。それでも後半10分ハーフウェイライン付近でヴァイレアが放ったカットパスをFB普久原琉がインターセプト。そのまま独走してトライゾーンへボールを運んだ。SO田村優のCGも決まり19-8とするが、試合を締められなかった。
後半14分PR祝原涼介が危険なタックルでイエローカードを受けると、PGを返され、再びヴァイレアのトライで3点差に。数的不利を解消した後半25分に田村のPGで6点差に広げたが、すぐさまヴァイレアにハットトリックを決められて22-21。さらにキッカーがヴァイレアに代わるとシビアな角度のCGも成功して、ついに22-23の逆転。その後とどめのトライを決められて勝負あり。横浜Eは22-30でボーナスポイントも逃したのだった。
試合後、沢木敬介監督が「今の実力はこんなもの。今のチームの力を受け入れなければならない。こういうゲームを勝たないと、チャンピオンを狙えるチームにはなれない。ただ下を向いても仕方がない。また来週から自分たちにベクトルを向けていい準備をしたい」と振り返れば、CTB梶村祐介主将も「自分たちから勝てるチャンスを手放してしまった。自分たちから崩れて相手にチャンスを与えてしまった。いつもはやらないようなプレーをやりはじめたり、インディビジュアルなプレーをしはじめたりすると、簡単にペナルティをしてしまうし、相手にボールを渡してしまう。後半の40分は勝てるチームの40分ではなかった」と課題を口にした。
対する埼玉WKは前節、東芝ブレイブルーパス東京との首位攻防戦でも負けなかった。序盤にSOリッチー・モウンガにトライを決められても、前半の内に10番山沢京平が負傷退場して、本職のSOもキッカーも不在となりながらも、16-7でハーフタイムを迎えた。後半10分にトライを献上し、17分にはFB野口竜司がイエローカードで数的不利に陥ったが、逆に23分WTB竹山晃暉がトライを叩き込んで、CGも決めて23-14。27・30分とBL東京が立て続けにトライを奪うと、35分に右サイドでボールを受けた竹山がトライゾーンに飛び込んで28-28。埼玉WKはレギュラーシーズン2敗目、1年10か月ぶりとなる敗戦もちらついたが、引き分けに持ち込んだのだっだ。
試合後、ロビー・ディーンズ監督が「みなさんがご覧になった通り、本当にタフなゲームになった。上位2チームの対決ならば、ドローは当然の結果と言える。両チーム、レフリーにもプレッシャーが掛かる中、いいゲームをしてファンに喜んでもらえたと思う」と胸を張れば、HO坂手淳史主将も「ロビーさんが言う通り、非常にタフなゲームだった。勝敗はつかなかったが、あの時間帯でトライができたことは自信になるし、絆を感じることができた」としながらも、「ゴール前のアタックでワイルドナイツらしくない単発になってしまったところはあった。京平が抜けてしまったところでコミュニケーションが足りない部分もあったし、さらに磨きをかけていきたい。アタックのところでもっとできることはあると思う」と課題も忘れなかった。
両軍の試合登録メンバーは以下の通り。
【横浜E】
1岡部崇人、2庭井祐輔、3祝原涼介、4リアキマタギ・モリ、5マシュー・フィリップ、6ビリー・ハーモン、7古川聖人、8アマナキ・レレイ・マフィ、9ファフ・デクラーク、10武藤ゆらぎ、11ヴィリアメ・タカヤワ、12梶村祐介、13田畑凌、14松井千士、15ブレンダン・オーウェン、16中村駿太、17南友紀、18松岡将大、19コルマック・ダリー、20レキマ・ナサミラ、21天野寿紀、22田村優、23小倉順平
【埼玉WK】
1木原優作、2坂手淳史、3藤井大喜、4エセイ・ハアンガナ、5ルード・デヤハー、6長谷川崚太、7ラクラン・ボーシェー、8ジャック・コーネルセン、9小山大輝、10山沢京平、11長田智希、12ダミアン・デアレンデ、13ディラン・ライリー、14竹山晃暉、15野口竜司、16佐藤健次、17クレイグ・ミラー、18ヴァル アサエリ愛、19リアム・ミッチェル、20福井翔大、21高城佑太、22ヴィンス・アソ、23トム・パートン
沢木監督は埼玉WK戦で今季初出場となるSO武藤を先発起用する勝負手を打ってきた。百戦錬磨の田村をベンチに置くのも、相手としては不気味だろう。FBオーウェンのリーグワンデビューも楽しみである。心配された埼玉WKの10番は山沢弟だ。ケガも軽症で、ファンもひと安心したことだろう。PR木原が初先発、前節デビューしたHO佐藤もベンチに名を連ねた。
果たして、横浜Eが再び上位に浮上するのか、埼玉WKが再び白星街道を走るのか。『NTTリーグワン2024-25』第8節・横浜E×埼玉WKは2月16日(日)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。当日は東急コミュニティー職業体験ブースにて整備・建築・清掃体験を実施。チケット発売中。
横浜キヤノンイーグルス対埼玉ワイルドナイツ NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25 DIVISION 1のチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2557297
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25の特設ページ
https://t.pia.jp/pia/events/rugby-leagueone/
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