近藤公園・田代万里生・松尾諭がトリプルキャスト「キャプテン・アメイジング」
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「キャプテン・アメイジング」出演者。左から近藤公園、田代万里生、松尾諭、演出の田中麻衣子。
7月から8月にかけて東京・シアタートラムにて上演される、せたがやアートファーム 2025「キャプテン・アメイジング」の出演者が発表された。
「キャプテン・アメイジング」はイギリス出身の劇作家アリスター・マクドウォールが2013年に発表した、スーパーヒーローに扮する男とその娘の6年間の記憶を描く一人芝居。演出を「ライカムで待っとく」の演出で読売演劇大賞作品賞を受賞した田中麻衣子が担当し、近藤公園、田代万里生、松尾諭がトリプルキャストで出演する。
上演に向けて田中は「シアタートラムではこれまで何度も、忘れ難い作品と出合わせてもらいました。その劇場でこの作品の演出を担当できることを大変嬉しく思います。“自然主義だけでは何かが足りない。実生活は奇妙で恐ろしい。鮮やかな色彩と白黒の世界が混在している感じ。全てが一度に混ざり合ったような。それは演劇だけにできる表現だ。”作家のマクドウォールの言葉です。『キャプテン・アメイジング』は、まさにその世界観を実現した戯曲です。メチャクチャな時空を軽やかに行き来することで私たちが意識していないところまで入り込む、記憶と思い出の物語ではないかと考えています。3人の素晴らしいキャストの皆さんと刺激に満ちた一人芝居を創り上げていきたいと思います」とコメント。
近藤は「『一人芝居、見える世界が広がるよ』そう聞いてから、いつか挑戦出来たらと漠然と思っていました。実際に今回のお話をいただいた時には、身体の中に、今まで感じたことのない鼓動を感じました。あらすじを読んだら、その展開に目が回り、粗訳台本を読んでみたら、『これどうやるんだい!?』と頭がグラグラしました。でも、この物語の核にある“何か”をもっと確かに感じてみたい思いと、“演劇の可能性”に委ねているこの作品に飛び込んでみたいという衝動に駆られました。文字通り、体当たりで挑みたいと思います」と意気込みを語る。
田代は「普段、圧倒的にミュージカルの舞台に立つことの多い自分にとって、セリフのみで紡いでいく【ストレートプレイの一人芝居】は、役者としてこれ以上ない史上最大の挑戦となります。演出の田中麻衣子さんは、僕がこれまでに出演したミュージカル『カム フロム アウェイ』や『スリル・ミー』などの数多くの作品でご一緒させていただいており、僕の様々な側面や個性をいつもそばで支え、深く理解して下さっている方です。そんな全幅の信頼を寄せる田中麻衣子さんをはじめ、一人芝居といえどカンパニースタッフのチーム全体で『キャプテン・アメイジング』という作品をゼロから創り上げ、皆様にお届けいたします!」と観客にメッセージを送る。
松尾は「いつかはスーパーヒーローになりたい、と誰しも子どもの頃は思っていたのではないでしょうか。恥ずかしながら実はすっかりおっさんになった今でも、せめてスーパーヒーローを演じてみたいという願望を密かに抱き続けておりました。なんとそれがこの度ついに実現します! とても喜ばしい事なのですが、そんな喜びよりも大きく募らせるのは不安です。初の一人芝居なんです。台本を読むと内容はとても面白いのですが、こんなの一人でできるのかと不安でいっぱいです…とは言いつつも本当のところは少し楽しみです。憧れのスーパーヒーローになるために、勇気を持って演じたいと思います」と思いを語った。
本作は8月に愛知でも上演される。公演の詳細は続報を待とう。
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