Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 松重豊、甲本ヒロトらのサプライズに感無量 4歳のファン「どうしたら五郎さんになれる?」

松重豊、甲本ヒロトらのサプライズに感無量 4歳のファン「どうしたら五郎さんになれる?」

映画

ニュース

ナタリー

「劇映画 孤独のグルメ」ファイナル舞台挨拶に登壇した松重豊

「劇映画 孤独のグルメ」のファイナル舞台挨拶が本日3月2日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われ、監督・脚本・主演を担った松重豊が登壇した。

久住昌之と谷口ジローのマンガを原作とするドラマ「孤独のグルメ」シリーズの劇場版となる本作。松重扮する主人公・井之頭五郎が、かつての恋人だった小雪の娘・千秋とフランスで会うことから物語が展開する。彼女の祖父・一郎の「子供のころに飲んだ“いっちゃん汁”をもう一度飲みたい」という願いを叶えるため、五郎は五島列島へ食材探しに向かうのだった。

封切り日の1月10日から昨日3月1日までの興行収入が9.8億となった本作。松重は「『ノルマとして10億という数字が課せられている、越えられなければ身を引く』といろんなところで公言してきまして(笑)。井之頭五郎を続けるか続けないか、それはもう少しお力添えいただけるかどうかだと思っています」と述べ、構想から約4年かかっていることに触れつつ「ほかの仕事はほとんどやっていないんです。だから役者の仕事をどうやるか忘れてきてます」と笑った。

本作では五郎が迷い込む韓国領の島で暮らす女性・志穂を内田有紀が演じている。「志穂の気持ちを五郎がどのように受け止めたのか?」という質問が飛ぶと松重は「今までこういう質問が出なかったので、寂しかったんです。五郎は志穂にどういう気持ちを抱いていたのか?という話に絶対なると思うんです。彼女は訳ありな感じで島にいる女性。しかも演じているのは内田さんですよ?(笑)」と問いかけ、「(井之頭五郎には)下心的なものがあったと思うんです。ここはどうしても映画の中に入れたかった恋愛要素だったんです」と明かす。

また4歳の子を持つ母から「息子が大ファンで『どうしたら五郎さんになれるの?』と言っています」という声が寄せられると、松重は「『孤独のグルメ』で食育をしているとよく聞くんですよ」と話し、「僕は給食は残さず食べていました。残す女子生徒からももらって。だから残さず食べると、もしかしたら井之頭五郎2世、3世になれるかもしれない」とほほえんだ。

イベント終盤には、関係者からのメッセージが収められたサプライズ映像がスクリーンに流される場面も。内田は「『孤独のグルメ』を愛している方は国内外にいっぱいいらっしゃいます。でもその中で誰よりも作品を愛しているのは、間違いなく松重さんだと思います」と述べる。約40年前にアルバイト仲間として松重と出会い、主題歌「空腹と俺」を手がけた甲本ヒロト(ザ・クロマニヨンズ)は「豊からの誘いで映画に参加することができました。どうもありがとう。うれしかったです。ずっと昔に交わしたきり果たせていなかった約束を1つ果たせたような気がしています」と笑みをこぼした。

松重は「もう棺桶に入ってもいいです」と感無量の様子を見せ、宣伝スタッフを壇上に上げると「この若い人たちが次にバトンをつなげていく。そして彼らを見守る『孤独のグルメ』であってほしいと思っています」と述懐。そして「もっともっと若い人たちに劇場に来てもらいたいですし、映画に夢を持って業界に入ってきた若い人たちに次の世代の映画を作っていただきたい。それを支えることに、これからの人生を捧げるつもりです」と思いを口にした。

「劇映画 孤独のグルメ」は全国で公開中。

©︎2025「劇映画 孤独のグルメ」製作委員会