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竹内結子が『QUEEN』最終回で守り抜いた“正義” チーム復活に「氷見与田コンビ最高」の声も

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リアルサウンド

 氷見(竹内結子)の大逆転でグランドフィナーレを迎えた『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)最終回。前半は、氷見と与田(水川あさみ)の対立が描かれ、このまま氷見が追い詰められていくのではと視聴者をドキドキさせた。しかし後半では危機管理チームが一気に攻め込む。全ては氷見の手の内であったことが明かされ、見事なチームワークで大逆転を納めた。敵対していたと思われていた与田や吾妻(山本耕史)までもが氷見の仲間で、最後は氷見と与田の感動のシーンで特別調査会は幕を閉じた。

【写真】“氷見与田コンビ”名シーン

 全編にわたって注目されてきた氷見の過去が、実はスキャンダルではなく計算であったことが明かされた。今まで氷見のスキャンダルを追っていた東堂(泉里香)や茂呂(佐野岳)までもが氷見の“コマ”を演じ力を貸していた。本作のキャラクター全員が氷見を敵視しているように見えた第9話から一転、全員が味方になって活躍している様子には思わず感動で鳥肌がたった。

 今回の事件では与田のように、利用されたのではないか、裏切られたのではないかと思う人だっていただろう。それでも、全員が氷見のために力を尽くした。藤枝(中川大志)も、真野(斉藤由貴)も、いつもの得意分野で力を発揮し、確固たる証拠を掴んでくる。全員が氷見のためにリスクを負ったが、それすらも厭わず、正義に向かって走り続けたのであった。

 酸いも甘いも嚼み分け、悪に対しても正義感を振りかざさないタイプに見えた氷見。彼女が、これほどの危険を冒してまで遂行したプロジェクトは、正義のために権力と戦うことだった。最後に明かされたこのエピソードは、氷見に対する印象を変えるものだっただろう。吾妻のために頑張っているように見せてきた氷見だったが、氷見を突き動かしていたのは吾妻ではなく、実は確固たる正義。氷見にとって本当に守りたいものは、理不尽さのない真っ直ぐな世界だったと知り、あまりの健気さに驚く。もちろん相談を持ちかけたという吾妻美咲(山崎紘菜)を守るためでもあったと思うが、ラストの氷見の見せ場で語ったセリフこそが本音だろう。権力に屈せず、正義を貫く氷見の姿は、新鮮であり美しい気品に溢れていた。

 恒例の氷見与田シーンもたっぷりあり、顔を突き合わせて笑顔になるシーンや手を取り合って成功を喜ぶシーンなど、SNSでは「氷見与田コンビ最高」の声が上がっていた。危機管理チームが一丸となって事件を解決していく様子が頼もしく、何より魅力的であった。第8話、第9話ではその危機管理チームが一度バラバラになってしまっていただけに、最終回でのチームワークはより華やかで爽快感があった。気持ちの盛り上がりもしっかり描いたラストは、視聴者の心を掴んだに違いない。

(Nana Numoto)