内藤廣、 西沢立衛、三分一博志、坂 茂、山口洋一郎が手掛けた“美術館建築”を紹介 『美術館建築―アートと建築が包み合うとき』茅ヶ崎市美術館で
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茅ヶ崎市美術館 建築:山口洋一郎 写真:洋建築企画
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すべて見る風光明媚な茅ヶ崎市に建つ茅ヶ崎市美術館で『美術館建築―アートと建築が包み合うとき』が、4月1日(火)〜6月8日(日)に開催される。
美術館では、展示作品のみならず、建築や空間に興味を持つ人も多いだろう。この展覧会では、場の特性を活かした“サイトスペシフィックな芸術”として5つの美術館建築を紹介する。まずは、鳥が翼を広げたような屋根が特徴的な、同展の舞台となる「茅ヶ崎市美術館」。設計は地域に根差した建築家、山口洋一郎が担当した。
内藤廣の設計による「島根県芸術文化センター」は、石見地方特産の石川瓦で建物全体を覆い、釉薬の違いによって玉虫色の建物がつくりあげられている。広島の造船技術を活用した可動展示室を中心に、コレクションに着想を得た「エミール・ガレの庭」、10棟のヴィラ、レストランが海辺に佇む、坂 茂の設計による「下瀬美術館」も話題だ。ほか、瀬戸内地方にある三分一博志「犬島精錬所美術館」、西沢立衛「豊島美術館」を紹介。


さらに、国内の建築資料のアーカイブを行う文化庁国立近現代建築資料館が所蔵する3つの美術館を紹介。坂倉準三「神奈川県立近代美術館」、ル・コルビュジエ「国立西洋美術館」、高橋 靗一(ていいち 靗一の「靗」は青偏に光)※+第一工房「群馬県立館林美術館」のオリジナル図面も公開する。

模型や設計図、初期アイデアスケッチ、建築素材、実験過程がわかる資料を見ながら建築家の思考をたどると、その場所にその形でその美術館がある意味がわかってくるだろう。模型や写真などから実物を想像し、魅了された美術館があればぜひ訪ねてほしい。
<開催概要>
『美術館建築―アートと建築が包み合うとき』
会期:2025年4月1日(火)~6月8日(日)
会場:茅ヶ崎市美術館
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(5月5日は開館)、5月7日(水)
料金:一般800円 大学600円、市内在住65歳以上400円
公式サイト:
https://www.chigasaki-museum.jp/exhibition/8830/
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