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フレッシュな俳優たちが暴れ回る!松尾スズキ×杉原邦生「アンサンブルデイズ」来週開幕

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コクーン アクターズ スタジオ第1期生たちと、杉原邦生(前列左)、松尾スズキ(前列右)。

コクーン アクターズ スタジオ(以下CAS)の第1期生による発表公演「COCOON PRODUCTION 2025 Bunkamuraオフィシャルサプライヤースペシャル『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』」が、3月20日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕する。これに先駆け、本日12日に同所で公開稽古と会見が行われた。

CASは、Bunkamura シアターコクーン芸術監督の松尾スズキが主任を務める“若手を対象とする演劇人の養成所”。その第1期生が出演する「アンサンブルデイズ」は、松尾が書き下ろしたミュージカルで、名前のない役柄である“アンサンブル”を題材にした青春群像劇が展開する。演出を手がけるのは、CAS常任講師の杉原邦生。なお本作は、【朱雀ver.】と【玄武ver.】という2つの配役により上演される。

会見には松尾と杉原が出席。松尾は「CASにはアグレッシブに食らいついてくる生徒が多くて、レッスンが終わったあと、いつも質問攻めに合うんですよ(笑)」と顔をほころばせながら、「1年間のレッスンを通して、力を合わせて団結することができるようになったんじゃないかと思います」と生徒たちの努力をたたえる。

「アンサンブルデイズ」という作品について、松尾は「実は、若い登場人物がたくさん出てくる芝居をあまり書いたことがなく、苦しみましたが、楽しんで書かせていただきました。あとは、キャスト24人全員に見せ場がある作品を今後のために残しておきたかった、という思いもあって。また、一流の講師陣に参加していただいたので、レッスンの成果が出せるようなミュージカルシーンも入れたいと考えながら執筆しました」と思いを語る。

杉原は「大学で演劇を教えたことはこれまでに何度かあったんですけど、養成所という場所で演劇を教えるのは今回が初めてでした。手探りではありましたが、生徒たちとお互いに刺激し合いながら良いレッスンができたと感じています」と手応えを述べつつ、【朱雀ver.】と【玄武ver.】、それぞれの個性に言及。「【朱雀ver.】のほうは、しっかりと枠組みを構築しながら作品を作っていく俳優が多いイメージ。一方の【玄武ver.】は、動物的な感性を生かした勢いのあるチームになったと思います」と違いを挙げた。

松尾は杉原に向けて、「劇場で2カ月以上稽古をして、そのまま同じ場所で本番を上演するという経験は、生徒たちだけではなく、(杉原)邦生くんにとってもチャレンジングな企画になったんじゃないかな」と述べ、「普段は稽古場で作品を作り、バタバタと小屋入りして公演を行うけれど、“劇場”というものがこれだけ“身にしみた”人たちは珍しいはず。シアターコクーンという“劇場”が“身にしみた”人たちの肉体で表現される『アンサンブルデイズ』がどのような作品になるのか、楽しみにしています」と期待を込める。

最後に杉原は「フレッシュな俳優たちがシアターコクーンの大舞台で暴れ回ります! 一度でも俳優を志したことがある人、夢を持ったことがある人、挫折を経験したことがある人、さまざまな方の心に届く作品になっているので、ぜひ劇場へお越しください」と観客にメッセージを送った。公演は3月20日から23日まで。

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