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加藤大悟らが壮大なファンタジーを力強く紡ぎ出す、ミュージカル「贄姫と獣の王」本日開幕

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ナタリー

「ミュージカル『贄姫と獣の王~the KING of BEASTS~』より。

加藤大悟が初主演を務めるミュージカル「贄姫と獣の王~the KING of BEASTS~」が、本日3月14日に東京・天王洲 銀河劇場で開幕した。

本作は、友藤結のマンガ「贄姫と獣の王」(白泉社・花とゆめコミックス)をミュージカル化するもの。脚本・演出・振付を上島雪夫、作詞を浅井さやか、音楽を八幡茂が担当する。レオンハート役の加藤のほか、サリフィ役の久家心、アヌビス役の福井巴也、ヨルムンガンド役の京典和玖、ラントベルト役の今牧輝琉、アミト役の永利優妃、フェンリル役の白柏寿大、グレイプニル役の松田岳、セト役の矢田悠祐らが出演する。

魔族の国王レオンハートに生贄として捧げられた人間の少女サリフィは、持ち前の純真さで彼と心を通わせ、魔族の国の妃として迎えられる。2人は魔族と人間の共生を目指して共に歩み始めるが……。

幕が上がると、激しい音楽に乗せて2つの集団が踊り出る。人間の姿をした集団は「恐ろしい」、獣の姿をした魔族集団は「穢らわしい」と互いへの敵意をそれぞれ歌い、2つの種族が対立する世界へ観客を誘った。

原作マンガで全15巻、テレビアニメで全24話をかけて描かれた壮大な物語をもとにした本作では、レオンハートとサリフィを軸に、彼らを取り巻く者たちの物語が凝縮して描かれる。“魔族と人間のハーフ”であることを隠してきたレオンハートの葛藤や、反王制派組織フェンリルと右腕グレイプニルの幼少期から長年培われてきた強固な信頼関係、そして王の座を乗っ取ろうとする法官セトの生い立ちなど、キャラクター1人ひとりの過去や心情が、ドラマチックなナンバーを織り交ぜ、観客に丁寧に伝えられた。

加藤は、レオンハートが“獣モード”のときはフサフサのたてがみが付いた仮面と大きなマントをまとい、ミステリアスな雰囲気を醸し出すが、“人間モード”のときは優しげな素顔を露わにする。サリフィがフェンリルに捕えられた場面では、加藤は堂々たる態度と厚みのある声で、国のためサリフィを命をかけて守り抜く王の決意をのびやかに歌った。一方、久家は曇りのない眼差しと愛嬌のある声色で、まっすぐな心を持ち、誰のことも恐れないサリフィを表現。レオンハートとサリフィが互いを愛する気持ちを表す場面では、久家より一回りも二回りも大きい獣姿の加藤が、久家を包み込むように抱き締め、互いを見つめ合いながら、甘い歌声を響かせた。

上演時間は休憩含む約3時間30分。東京公演は3月23日まで。その後、本作は28日から30日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。

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(c)友藤 結・白泉社/「贄姫と獣の王」舞台製作委員会