心の中でサムズアップ…エーステACT3!2025が開幕、それぞれが過去を乗り越え“前へ”進む新章へ
ステージ
ニュース

「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」より。
「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」が本日3月22日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで開幕。それに先駆け、昨日21日に公開ゲネプロが行われた。
舞台シリーズ「MANKAI STAGE『A3!』」(以下、エーステ)は、イケメン役者育成ゲーム「A3!」を原作に、2018年にスタートした舞台シリーズ。最新作となる今回は、会期中の前後期で内容が異なり、前期では原作のメインストーリー第3部となる“ACT3!”より第9幕「失われた日々を求めて」(A公演)と第10幕「夢の跡」(B公演)が、後期では第11幕「ACTING ON MY OWN」(A公演)と第12幕「永遠の一瞬」(B公演)が、それぞれ展開する。昨日21日の公開ゲネプロでは、前期のA公演が披露された。
幕が上がるとそこは、MANKAIカンパニーの寮。2つのソファーを中心にした居間で、劇団員たちが騒がしく行き交う様子は、昨年開催され、春・夏・秋・冬組の面々が一堂に会したライブ公演「MANKAI STAGE『A3!』~Four Seasons LIVE 2024~」での情景を裏付けるかのような、地続きの空気感が漂っていた。そこに、ライバル劇団のGOD座から、観客の投票数で勝敗を決める“タイマンACT”の申し込みが。GOD座のオーディションに落ちた過去を持つ月岡紬(定本楓馬)は役者として“見せたことがない姿”を、かつてGOD座率いる神木坂レニ(河合龍之介)の言いなりだった七尾太一(赤澤遼太郎)は“自分らしさ”を見せるため、出演者に立候補する。2人は伏見臣(稲垣成弥)、泉田莇(吉高志音)、高遠丞(北園涼)、ガイ(輝馬)と共に、“悪魔”をテーマにした“タイマンACT”に挑むことになるが……。
劇中では、皆木綴(前川優希)が手がけた脚本の盗作事件や、GOD座の脚本を執筆する斑鳩家の確執が見え隠れする中、MANKAIカンパニーの創設にも関わる神木坂レニのストーリーが物語を大きく動かした。回想シーンと共に、神木坂レニと初代リーダーズの関係性、なぜ彼がMANKAIカンパニーにこだわるのか、そして根底にある演劇への純粋な思いが厚く描かれ、MANKAIカンパニーの歴史を浮き彫りにする。
今回のエーステでは、演劇的な遊び心ある演出も多数取り入れられた。“タイマンACT”では、それぞれの上演作品に感銘を受ける両チームの様子が、客席を使った演出で臨場感をもって描写され、回想シーンではスポットライトを駆使した演出で、出演者が演じ分けを披露。さらに劇中劇のシーンでは、定本が月岡紬らしからぬ激しい一面を、赤澤が七尾太一の人間味あふれる温かさを演技ににじませ、熱量高いパフォーマンスでそれぞれの役を好演した。また、GOD座にも光が当たる本作では、高い身体能力を持つ山野光がダンスシーンで荒川志太の華とおおらかさを表現し、伊崎龍次郎が他者を圧倒する空気感で飛鳥晴翔の男気を見せつける。一方、河合は神木坂レニの絶望や嫉妬、焦燥が浄化されるまでを、芝居心ある演技で丁寧に届けた。
本作では、初代リーダーズの雛森霞(永山たかし)、日向紘(鈴木裕樹)、栗生善(南圭介)、乙宮柊(新木宏典)が初登場。彼らが今後、どのようにMANKAIカンパニーの面々と絡んでいくのか。演劇に魅せられた者たちが集まるMANKAIカンパニーの物語の深化を予感させる形で、前期のA公演の幕が下ろされた。
なお、本日22日12:15開演回を含む一部公演では、見逃し配信ありのライブ配信がDMM TVで実施される。詳細は公式サイトで確認しよう。さらに、4月12日12:15開演回、13日12:15開演回、5月10日12:15開演回、10日17:45開演回では全国の映画館でライブビューイングが開催される。また、A・B・C・D公演の千秋楽の模様と特典映像を収録した「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」のBlu-rayが来年発売される。
A公演の上演時間は約2時間45分。前期公演は4月13日まで。後期公演は18日から5月10日まで。開幕に際し到着した、一部出演者からのコメントは以下の通り。
なお、KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオでは「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025上演記念 衣裳展示会」と題し、3月22日から4月13日にかけて各組第1・2・3回公演と第1・2・3回ミックス公演の衣裳、18日から5月10日にかけて、各組第4・5・6回公演と第4・5・6回ミックス公演の衣裳が展示される。
定本楓馬コメント
いよいよACT3!2025公演が始まります。
4つの物語を同時に作っていく稽古は大変ではありましたがとても有意義な時間でした。
A公演は月岡紬にとってもMANKAIカンパニーにとってもとても大事な物語になります。
この先の物語にしっかりと繋げていけるよう全力で努めてまいりますので、応援よろしくお願いいたします!
伊崎龍次郎コメント
いよいよA公演の幕が上がります。この時を待ち望んでいました。
神木坂レニ役の河合龍之介さんと6年間積み上げてきたGOD座が今作で初めての危機に直面します。そして、そんなGOD座に驚異の新人と悩める天才が…。MANKAIカンパニーはもちろんのこと、GOD座にも注目していただけると嬉しいです。
悩み、葛藤、危機。
様々な障害を乗り越えて輝くかっこいいみんなの姿を目に焼き付けてください。
劇場や配信でお会いできることを楽しみにしています!
山野光コメント
今、率直にとてもゾクゾクしています。たくさんの方に支え続けられ愛されるこの作品に、本公演は初参加として出演することに怖気づいて逃げ出してしまいたくなるような感覚です。
でも「MANKAI STAGE『A3!』」という素敵な物語を松崎史也さんのもと、亀田さんのキャラクターへの愛が溢れる脚本で志太を演じることができる喜び、それはもうゾクゾクするほど素敵な演出をつけてくださっています。
役者と劇中劇の役の関係性が重なる「エーステ」の醍醐味。奇しくも、僕の持つ気持ちが志太と重なることが多々あります。
自分の役割を果たすことだけを肝に、思う存分に大切に愛を持って演じさせていただきます!
宇佐卓真コメント
斑鳩円を演じます、宇佐卓真です。
今回A・B公演に出演させていただきます!
数年ぶりにこうやってカンパニーの皆さんとご一緒できること、作品に関われること、感謝しかありません。
キャストの人数も今までにないくらい多く、「MANKAI STAGE『A3!』」のキラキラした世界をより楽しんでいただけると思います!
僕自身好きなセリフ、シーンもたくさんあり舞台上で演じることが楽しみです。
皆さんも好きなシーンやセリフをたくさん見つけられると思うのでお楽しみに。
%play_17_v4%(c)Liber Entertainment Inc. All Rights Reserved. (c)MANKAI STAGE『A3!』製作委員会