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ジャン=リュック・ゴダールについての論集が発売、筆者へ宛てた自撮りメールも掲載

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「ジャン=リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ」書影

ジャン=リュック・ゴダールについての論集「ジャン=リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ」が、明日3月26日にフィルムアート社から刊行される。価格は税込3960円。

著者は2018年の「イメージの本」への参加をきっかけに、ゴダール晩年の協力者の1人となったニコル・ブルネーズ。フランスの映画研究における重要人物で、邦訳には「映画の前衛とは何か」がある。今回の論集には、1990年代から現在までに書いてきた論考、ゴダールとの仕事に関するテクスト、晩年の作品をめぐる共闘の記録、ゴダールからの58通のEメールなどを収録。Eメールの中には、ゴダールが自撮り写真を添付したものもある。堀潤之と須藤健太郎が翻訳を担当した。目次は以下の通り。

ジャン=リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ

フィルムアート社 2025年3月26日(水)刊行
ニコル・ブルネーズ=著 | 堀潤之、須藤健太郎=訳
価格:税込3960円

目次

序:イメージの危険を冒した理論

I:聖像崇敬、機知、実践

  • 「入れ子状に破損した」映画──ジャン=リュック・ゴダールとイメージをめぐるビザンティン哲学
  • ジャン=リュック・ゴダール、機知、形式的創意(批評と象徴的権力の関係についての予備的な覚書)
  • 批判的思考とその対処法──ジャン=リュック・ゴダール、ルートヴィヒ・フォイエルバッハ、グラッキュス・バブーフ(セミネールのための覚書)
  • ジャン=リュック・ゴダール、ニューズリールとの接点(3つの短い証言)

II:映画作品の爆発

  • 予見の技法──「アルファヴィル」とGRAV
  • 「シネトラクト 1968番」と「赤」──ジェラール・フロマンジェとジャン=リュック・ゴダールの共作
  • [資料]「王たち」──ジャン=リュック・ゴダールの忘れられたシネトラクト
  • 再構築中──「パート2」
  • 素描の力学(ディナミック)──「アマチュアのルポルタージュ(展覧会のマケット)」をめぐって
  • 「すべての芸術がそれぞれの驚異を生み出した。統治の芸術は怪物しか生み出さなかった」(サン=ジュスト、1793年)──「ゴダール・ソシアリスム」について

III:JLGのために仕事をする

  • ジャン=リュック・ゴダール「イメージの本」をファブリス・アラーニョ(左側)とジャン=ポール・バタジア(右側)と一緒に見ながらすばやく書き留めたメモ
  • ジャン=リュック・ゴダールから送られてきたいくつかのメッセージ
  • 実験映画作家ジャン=リュック・ゴダール──スイスその他で表明し、あるいは夢見た考察、理性が私たちに一般化しないようにしているところの
  • [資料]ジャン=リュック・ゴダールが再読したがっていた文章──「マネ家のほうへ」(文=ジャン=リュック・ゴダール)
  • 「可視のものの前史」──「映画『奇妙な戦争』の予告篇(第一の撮影)」について

IV:行商する──3つの上映プログラム

  • 多数のゴダール、1本の映画を裏返すこと
  • あなたのエゴに敬意を、ゴダールさん
  • ジャン=リュック・ゴダールのプロ=モーション──予告篇・CM・ミュージックビデオ・企業PR映画

エピローグ:LAST LEFT AND FAST