“オレオレ詐欺”にだまされた93歳おばあちゃんの大冒険「テルマがゆく!」6月公開
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「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」ポスタービジュアル
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」で知られるジューン・スキッブが93歳のときに主演を務めた映画「Thelma」が「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」の邦題で公開決定。6月6日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国で公開される。
スキッブは舞台でキャリアを積み、60歳のときにウディ・アレン監督作「アリス」で映画初出演。2013年の「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」では、84歳でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた。近年も「インサイド・ヘッド2」に声優として参加するなど活躍。2025年の第97回アカデミー賞では、スカーレット・ヨハンソンとともにプレゼンターを務めて注目を集めた。
スキッブが撮影当時の実年齢と同じ93歳のおばあちゃんを演じた本作は、典型的な“オレオレ詐欺”に引っかかってしまった主人公テルマが犯人を突き止め、大金を取り戻すために奔走するスロー・アクション・コメディ。夫に先立たれ、寂しくも気楽な一人暮らしを謳歌していたテルマだったが、1本の電話が彼女の運命を変える。孫を名乗る詐欺にだまされ、1万ドルをポストに投函してしまったテルマ。落胆する娘夫婦を見て、いても立ってもいられなくなったテルマは、詐欺師たちからお金を取り戻すべく、旧友のベンを巻き込み、電動スクーターでロサンゼルスを駆け巡る大冒険に出発する。
監督・脚本は、本作が長編初監督となるジョシュ・マーゴリン。自身の愛する祖母テルマとの実体験をもとに脚本を書き上げた。スキッブは93歳にして初主演を果たし、電動スクーターでのカーアクションや、銃撃などのアクションもすべて自身でこなしている。真っ赤な電動スクーターに乗るテルマを捉えたポスタービジュアルには「私の人生は、私が輝かせる!」というコピーが添えられた。
心優しい孫のダニエルには「グラディエーターII 英雄を呼ぶ声」のフレッド・ヘッキンジャー、テルマの娘ゲイルには「ボーはおそれている」のパーカー・ポージー、娘の夫アランには「エージェント・オブ・シールド」のクラーク・グレッグ、テルマと行動をともにするベンには「黒いジャガー」のリチャード・ラウンドトゥリーが扮している。なお2023年10月に亡くなったラウンドトゥリーはこの映画が遺作となった。また「時計じかけのオレンジ」で知られるマルコム・マクダウェルがキーパーソンとして登場する。
「テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ」は予告編がYouTubeで公開中。配給はパルコ、ユニバーサル映画が担当する。
©Courtesy of Universal Pictures