【『NEW KICKS GREENSPIA 2025』座談会】Keishi Tanaka×ROY(THE BAWDIES)×高本和英(COMEBACK MY DAUGHTERS)×眞名子新「なんなら4組とも知らないという人も楽しませますよ」
音楽
インタビュー

左から)高本和英(COMEBACK MY DAUGHTERS)、Keishi Tanaka、ROY(THE BAWDIES)、眞名子新
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すべて見るText:森朋之/Photo:山川哲矢
Keishi Tanakaがオーガナイズする野外ライブ『NEW KICKS GREENSPIA 2025』が4月5日(土)、大阪・服部緑地野外音楽堂で開催される。3回目となる今年はKeishi Tanaka(Band Set)、THE BAWDIES、COMEBACK MY DAUGHTERS、眞名子新が出演。クラフトビールやアウトドアの店も出店され、春の訪れをたっぷり楽しめるイベントになりそうだ。イベント開催に先がけ、Keishi Tanaka、ROY(THE BAWDIES)、高本和英(COMEBACK MY DAUGHTERS)、眞名子新の座談会をセッティング。4人の関係性、『NEW KICKS GREENSPIA 2025』に対する意気込みなどについて語ってもらった。
――今年で3回目となる『NEW KICKS GREENSPIA 2025』に出演するみなさんに集まっていただきました! まずはKeishiさんと、ROYさん、高本さん、眞名子さんの関わりについて教えてもらえますか?
Keishi Tanaka 僕とROYは同世代で、同じ時期にお互いのバンドでよく一緒になってて。眞名子くんは後輩で、高本さんは先輩ですね、僕を基準にすると(笑)。

――Keishiさんと高本さんが出会ったのはいつ頃ですか?
Keishi いつだろう?(笑)。それくらい古い。
高本和英(COMEBACK MY DAUGHTERS) 難しいね(笑)。Keishiとは一緒にバンド(THE DEKITS)をやっていることもあるし、かなり付き合いは古くて。気軽に「今度一緒にやろうよ」みたいなことは言わずにここまできました。
Keishi (笑)。僕がやっていたriddim saunterとCOMEBACK MY DAUGHTERSで一緒にツアーをやったこともあって。ソロになってからも弾き語りイベントに高本さんを誘ったこともあるんですよ。COMEBACK MY DAUGHTERSは活動スタイルが変わって、常に動いているわけではないんですけど、動向みたいなものは敏感に感じられる距離感にはいるので、「今だったら大丈夫だな」と思って、今回声をかけさせてもらいました。
ROY(THE BAWDIES) THE BAWDIESとriddim saunterは本当に同期という感じで。タワレコのポスター(NO MUSIC, NO LIFE.)になったことがあるんですよ。

Keishi それはすごく印象に残っていますね。その後、スプリット・レコードも出したり。僕は解散してソロという道を選んだけど、THE BAWDIESはずっと続けていて、武道館とかも観に行かせてもらって。やっぱりずっと続けていることに尊敬しかないですね。
ROY うれしい(笑)。COMEBACK MY DAUGHTERSは大尊敬している先輩で、僕らのイベントに出てもらったこともあるんですよ。ただ、Keishiくんも高本さんも、僕よりもTAXMAN(THE BAWDIES)と交流が多いような......。
Keishi (笑)。確かに最近、TAXMANに弾き語りイベントに出てもらったりしているからね。
ROY DJイベントも僕じゃなくてTAXMANに声をかけていましたよね?
Keishi そうだね(笑)。
高本 (笑)。THE BAWDIESはメンバー全員の存在感が強いし、それぞれがいろんなところに出ていってるから。

ROY 今回ようやくKeishiくんに声をかけてもらって。うれしかったです。
――(笑)。眞名子さんはどうですか?
眞名子新 ROYさん、高本さんとは「はじめまして」です。Keishiさんとは2年くらい前に知り合って。
Keishi 人から「いいミュージシャンがいるよ」って教えてもらって、音源を聴いてみたら素晴らしくて。すぐに東京でやった自分の企画に出てもらいました。その後もチェックはしていて、ぜひ『NEW KICKS GREENSPIA』のステージでも歌ってほしかったんですよね。『NEW KICKS』は基本的に僕が出てほしいバンドに声をかけさせてもらっているんですけど、眞名子くんは絶対フィットすると思ったし、新しい風を吹かせてくれるんじゃないかなと。馴れ合いみたいなのは良くないじゃないですか(笑)。
ROY そこ、気にするね(笑)。
Keishi (笑)。このイベントって、お客さんに喜んでもらえるのはもちろん、僕のライブを観てほしい人を誘っているところもあるんですよ。去年のYOUR SONG IS GOOD、ストレイテナーもそうだし、THE BAWDIES、COMEBACK MY DAUGHTERSもそう。そうなるとどうしても昔から交流がある感じが濃くなるから、新しい風を吹かせてくれる人に出てほしかったんです。

――なるほど。ちなみに眞名子さんは、生まれて初めてのライブがTHE BAWDIESだったとか。
眞名子 そうなんです。兄が最初に好きになって、家族と一緒の車の中でもずっとかけていて。ライブも家族全員で行きました。
ROY うれしいです! お兄さん、バンドやってないんですか?
眞名子 バンドはやってないんですけど、僕と一緒に活動をしています。兄が作詞で、僕が作曲なので。
高本 そうなんだ。面白い。
眞名子 もともとは自分で作詞もしていたんですけど、徐々に“曲はできるけど、歌詞が書けない”ということが増えて。それを見かねてか分からないですけど「俺のほうがいい歌詞書くよ」って兄が言い出して。

Keishi 珍しいパターンだよね。眞名子くんに会ったときに「曲もいいし、歌詞もいいよね」って言ったら、「歌詞は兄なんです」って(笑)。眞名子くんの弾き語りは高本さんも好きだと思うし、THE BAWDIESとのつながりもあって。俺的にはガッツポーズしたいくらいの感じです。
――Keishiさんが『NEW KICKS GREENSPIA』を立ち上げたきっかけは?
Keishi the band apartが秋に同じ会場でイベント(『SMOOTH LIKE GREENSPIA』)をやっているんですよ。そのフォーマットを完全にパクらせてもらいました(笑)。
ROY・高本・眞名子 ハハハハ!
Keishi 『NEW KICKS』というパーティは、もう10年くらいライブハウスで続けているんですけど、野外でやりたいなと思ったときにバンアパの『SMOOTH LIKE GREENSPIA』を思い出したんです。バンアパのメンバーに「春に兄弟イベントやっていいですか?」って許可をもらって、GREENS、ぴあにも話をして。コロナの時期は上手く動けなくて、“発表したけど中止”ということもあったんですけど、2023年にやっと動き出して、今回が3回目です。いまや自分のご褒美みたいになっていますが(笑)、気心が知れたバンドと楽しい1日を作れればいいかなと思っていて。アウトドアとクラフトビールのブースもあるし、なんと言っても桜の時期ですからね。今年は早い段階で、THE BAWDIESとCOMEBACKを呼びたいと思っていたし、両バンドとも快諾していただいて。レスポンスが早かったんですよ。

高本 僕としても「いつか一緒にやりたい」とは思っていたんですけど、今はバンド自体の活動に波があって、僕ひとりがやりたいと思っても動かないこともあるんだけど、Keishiから誘われたときはうれしかったし、「やりたいんだけど、どう?」と伝えたら、みんなもすぐに賛同してくれて。
Keishi (COMEBACK MY DAUGHTERSの出演は)簡単じゃないなというのは分かっていたんですけど、数年前から飲んでいるときなんかに「タイミングが合ったらお願いしたいです」という話はしていて。今回はそれがバチっと合ったという。
高本 うん。
Keishi 僕もバンド出身だからよく分かりますけど、ソロとは全然違いますからね。THE BAWDIESもCOMEBACKもメンバー全員と仲がいいのも大きいと思います。今日はROYと高本さんに来てもらったけど、接点がふたりだけだったら、(ROY、高本が)メンバーに話さないといけないから。今回は「Keisiが言ってきたんだから、出よう」と思ってくれたのかなと。
ROY 僕らもすぐに「やろうよ」ということになったので。ただ、話を持ってきたのがTAXMANだった気が......。

Keishi そんなことはない(笑)。
ROY (笑)。さっきも言いましたけど、一緒にツアーを回ったりしていた仲ですからね。
Keishi いろんな思い出があるしね。たくさんの打ち上げを経て、今があるので(笑)。眞名子くんにもかなり早いタイミングで声をかけたんですよ。
眞名子 そうですね。静岡のイベントでご一緒したときに誘っていただいて、すぐ「ぜひお願いします」と。
Keishi まだ運営人たちとの打ち合わせで本決定する前の時期だから結構見切り発車だったんだけど(笑)、眞名子くんにはぜひ出てほしかったので。
――出演者同士のつながりもこのイベントの魅力だと思います。ライブについてもお聞きしたいんですが、Keishiさんはバンドセットですね。
Keishi はい。僕はソロミュージシャンなので弾き語りもやることもあれば、10人くらいの編成でやることもあるんですけど、今回は5人のバンドですね。新しいアルバム(『Like A Diary』)のレコ発ライブの後なので、今の自分を見てもらえるんじゃないかなと。


――高本さん、ROYさん、眞名子さんはどうですか?
高本 そうですね......。花見気分もありながら(笑)、少しでも響くようなライブをやりたいですね。それぞれスタイルが違うし、いい部分がぶつかり合うことでお客さんも楽しめるんじゃないかなと。ワクワクできるイベントになるだろうし、一役を担わせてもらえればなと思っています。
ROY フェスやイベントは、自分たちのことを初めて観る人もたくさんいるじゃないですか。その人たちの表情が楽しそうになっていくのはこっちも気持ちいいんですよね。極論、“どのバンドも知らない”という人にも来てほしいんですよね。
Keishi 最高。
ROY 全然知らなくても絶対に楽しくさせるので。そこはお任せください!
眞名子 僕だけ弾き語りなんですけど、思い切りやりたいですね。
Keishi “バンドの中で、ひとりだけ弾き語り”って、意外と良くない?
眞名子 やってやるぞという気持ちになりますね。野外も好きなんですよ。声がどこまでも広がっていく感じが気持ちいいし、『NEW KICKS GREENSPIA』でも大きい声で歌います!

Keishi いいね。イベントや対バンって組み合わせの難しさがあると思うんですけど、『NEW KICKS GREENSPIA』は我ながら“絶妙だな”という自信があって。目当てのバンド以外もしっかり楽しんでもらえる4組という自負があるので、そこはぜひ期待してほしいですね。
――みなさんの“今”の音楽を体感できるのも楽しみです。それぞれのキャリアがあると思いますが、今現在の音楽に対するモチベ―ションは?
Keishi 僕はだいぶ変わりましたね。もともとは自分のためというか、“楽しければいいじゃん”という感じだったんです。それが途中から変わってきて......もう完全に人生の話だと思っているので。自分の人生もそうだし、聴いてくれている人も音楽で人生が変わる人もいるじゃないですか。音楽がきっかけになって何かが始まることは絶対にあると思うし、今は“誰かのためにやっている”という比重が増えています。
高本 みんなとはまた状況が違うかもしれないけど、僕らは仕事をしながら音楽を続けてきたバンドなんですよ。なぜ辞めないで続けてきたかというと“自分たち発信”だからじゃないかなと。自己発信。それがあることがすごく大きいんですよね。

ROY 僕らはずっと変わっていなくて。ロックンロールに出会って、夢中になって、“こんなに最高の音楽、知らないでいるのはもったいない。みんなに教えよう”というところからはじまっているんです。それはずっと変わっていないし、いまだにロックンロールに魅了され続けているんですよね。そのことで人生が豊かになって、いろんなことをポジティブに捉えられるようになったら最高じゃないですか。
眞名子 みなさんのお話、めちゃくちゃ勉強になります。僕は音楽を真剣にはじめて3年くらいなんですけど、だんだん自分だけのものじゃなくなっているんですよね。最初はひとりだったけど、協力してくれる方々がいて、聴いてくれる人がいて。みなさんの歌になっているのがすごく楽しいし、責任もあるなって感じています。あと、ROYさんの受け売りじゃないですけど(笑)、僕はカントリーミュージックが大好きで。その素晴らしさを伝えたい気持ちもありますね。
Keishi 人生をどう豊かにするか? ということだよね。『NEW KICKS GREENSPIA』もまさにそう。「なんだか楽しそうだから行ってみる?」という感じで来てくれた人が、いろんな音楽と出会って、何かを感じてくれて。それが心を豊かにすることにつながったら、本当にすごいことだなと思っているので。「4組とも知らない」という人も絶対に楽しませるので、花見がてら、ぜひ来てください!

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— ぴあ 音楽編集部 (@OngakuPia) March 28, 2025
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【応募締め切り】
2025年4月11日(金) 23:59まで
【注意事項】
※当選者の方には4月15日(火) 以降にXアカウントよりDMにてご連絡いたします。やむを得ない事情によりご連絡や発送が遅れる場合もございますのであらかじめご了承ください。
※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
<公演情報>
『NEW KICKS GREENSPIA 2025』
4月5日(土) 大阪・服部緑地野外音楽堂
開場 14:45 / 開演 15:15
出演:Keishi Tanaka(Band Set) / THE BAWDIES / COMEBACK MY DAUGHTERS / 眞名子新
BEER:CRAFTROCK BREWING
SHOP:ランドネ
【チケット情報】
自由席:5,900円
KIDS TICKET(小学生):1,500円
※ドリンク代別途必要
一般発売:4月4日(金) 23:59まで
https://w.pia.jp/t/newkicksgp2025/
<関連情報>
Keishi Tanaka 公式サイト:
https://keishitanaka.com/
THE BAWDIES 公式サイト:
https://thebawdies.com/
COMEBACK MY DAUGHTERS 公式X:
https://x.com/cbmdofficial
眞名子新 公式サイト:
https://linktr.ee/manakoarata
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