咲かせろよ…咲きたい!“有限”の輝き詰まったエーステACT3!B公演開幕 陳内将「一瞬を大切に生きる」
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「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」前期B公演より。
「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」前期B公演が本日3月27日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールで開幕。それに先駆け、同日昼に公開ゲネプロが行われた。
舞台シリーズ「MANKAI STAGE『A3!』」(以下、エーステ)は、イケメン役者育成ゲーム「A3!」を原作に、2018年にスタートした舞台シリーズ。最新作となる今回は、原作のメインストーリー第3部となる“ACT3!”のストーリーが前後期に分かれて展開する。既報の通り、去る22日には前期A公演がスタート。B公演では、初代MANKAIカンパニーのリーダーたちと“タイマンACT”を繰り広げる第10幕「夢の跡」が上演された。
ライバル劇団のGOD座との“タイマンACT”に勝利したMANKAIカンパニー。その活躍を見守っていた初代リーダーたちは、消息不明だった初代総監督・立花幸夫が生きていることを知る。そこで、劇団の解散時に座付き作家・斑鳩八角から渡されていた台本を、MANKAIカンパニーの専用劇場で、さらには幸夫の演出で立ち上げるため、MANKAIカンパニーに“タイマンACT”を申し込むことに。MANKAIカンパニーは、初代夏組リーダー・日向紘(鈴木裕樹)とテレビドラマで共演し、壁にぶつかっていた夏組リーダー・皇天馬(陳内将)を主演、脚本家と俳優の両立や自身の作家性に悩んでいた皆木綴(前川優希)を準主演に据え、“源平”をテーマにした作品に臨むことになり……。
幸夫の失踪の裏にある真実を知り、初代リーダーたちの止まっていた時間が再び流れ出す本作。一方で、彼らとの交流により、MANKAIカンパニーの面々も成長を遂げる。陳内は、紘にはっぱをかけられ、焦りと不安で身動きが取れない天馬の弱さを繊細に表現。夏組メンバーに連れ出されたひまわり畑で背中を押され、自分を取り戻すまでの天馬の心の機微を魅力的に立ち上げた。また、宮崎湧の力強いセリフ回しは、天馬に厚い信頼を寄せる瑠璃川幸の気骨を見事に物語る。さらに前川は、作家として“書きたいもの”にたどり着く綴の個性の芽吹きをしなやかに演じてみせた。
“タイマンACT”では、2劇団が作り上げる作風の違いが、観客の目と心を楽しませる。初代組による公演では、仲間たちの生き様と別れが観客を圧倒するような気迫で重厚に描かれ、MANKAIカンパニーによる公演では天馬演じる二面性のあるクロウを中心に、“別れなかった”仲間たちの絆がコミカルかつ生き生きと展開し、それぞれの良さを浮き彫りにした。新旧MANKAIカンパニーの姿から、劇団という集団の“有限”の切なさと輝きが描かれた今回。最後には、劇団員が総出演する“満開公演”が示唆され、物語はさらに加速していく様子を見せた。
一部公演では、DMM TVで見逃し配信ありのライブ配信が実施される。詳細は公式サイトで確認しよう。さらに、4月12日12:15開演回、13日12:15開演回、5月10日12:15開演回、10日17:45開演回では全国の映画館でライブビューイングが開催される。また、A・B・C・D公演の千秋楽の模様と特典映像を収録した「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」のBlu-rayが来年発売される。
B公演の上演時間は約2時間55分。前期公演は4月13日まで。後期公演は18日から5月10日まで。なお会期中、KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオでは「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025上演記念 衣裳展示会」で公演衣裳が展示される。詳細は公式サイトで確認しよう。
一部出演者からのコメントは以下の通り。
陳内将コメント
「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」の幕が上がり、新たな季節が巡ることで春特有の高揚感や寂しさを抱いています。
今回の稽古場はいつも以上に緊張しました。それもそのはず、MANKAIカンパニーの全員が目の前にいるのです。
各々の単独公演を監督の立場で観に行くことはあれど、今回は皆が皆、役を纏い、責任感を背負っている上で目の前で観ているのです。
MANKAIカンパニーはとてつもない環境下で高め合うことのできる特別なカンパニーなのだなと再認識いたしました。そのいつもの仲間に加えてGOD座、劇団百花、初代組も居る中での稽古の日々はまた新たな彩りを僕たちに届けてくださいました。
ABCDという4パターンの公演。その上でB公演は起承転結の「承」を担うのでしょうか。四季も満開公演もしっかりとバトンを受け取り、繋げられる様に、仲間たちとの日々を、一瞬を大切に生きたいと思います。
永山たかしコメント
いくつになっても一生懸命にやる事。
変わらないステージへの感謝。
過去の栄光や挫折、心のわだかまりは全て汗と共に流して、この舞台に捧げます。
花を咲かすというよりは、花を添える気持ちで……。
涙で目が霞んでも、最後までやりきりたいと思います。
鈴木裕樹コメント
約1ヶ月半の稽古の中で一番強く感じたのは、本当にキャスト・スタッフ全員がこの作品に大きな愛情を抱いているということでした。そんな作品に関わることができて光栄に思います。
日向紘を背負って、初代メンバーと共にMANKAIカンパニーの壁となれるよう、本気で挑みます。
ぜひ、ご期待ください。
南圭介コメント
いよいよB公演の幕開けです。
初代組の邂逅があり、新生MANKAIカンパニーとどう関わっていくのか。
初代組の横の繋がりに、MANKAIカンパニーとの縦の繋がりに感謝です。
我々にしか咲かせる事ができない物語、皆さんと一緒に咲かす事ができたら嬉しいです!
B公演もぜひお楽しみに!
新木宏典コメント
A公演の幕が上がり、次はB公演の幕が上がります。
これまで出演されてきた皆さまが築き上げてきたエーステに参加する作品が、前後編の2公演ずつの計4公演を行うというとても大規模な公演。
皆さまと肩を並べるだけでは成立しない、初代冬組リーダーとしての参加には、大きなプレッシャーを感じています。
原作ファンの皆さまにも作品として違和感なく楽しんでいただけるように、そしてしっかり作り上げてお届けできるように、ギリギリまで調整します。
よろしくお願いします。
河合龍之介コメント
これまでとこれから……積み上げてきた想いと希望が凝縮された4作品。
そして演劇への愛に満ち溢れたこのACT3!は間違いなく優しい。
新たな季節の1ページ、どうぞお楽しみください!
それじゃあ、これからの……未来の話をしよう
鯨井康介コメント
今回のACT3! 2025は、正に総力戦といいますか。MANKAIカンパニー在籍メンバーはもちろんのこと、A公演でファビュラスなステージを体現してくれたGOD座。そしてアンサンブルチーム。何よりスタッフチーム全員が、壮大な4本の公演をカントクに届けるために。それぞれがそれぞれのシーンにおける役割を果たして、繋いでいる。そういった公演だと思っています。
そして、次はB公演です。ここでは初代MANKAIカンパニーの想いや今が描かれます。
A公演から繋がれたバトンを未来に繋げるためにも、精一杯、鹿島雄三として舞台上に生きたいと思っております。
そして、個人的な想いではありますが。初代組の面々と舞台上で会話をする時間がとても楽しく、心地が良いのです。自分が10代の頃に出会った方々と、こうして今また、共に芝居をさせていただける。この興奮と、なんとも言えない少しの気恥ずかしさを最期まで持ち続けて。
B公演。しっかり務め上げたいと思います。
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