青蛾館「毛皮のマリー」開幕、寺山修司の戯曲を「虚構としての、演劇世界に」
ステージ
ニュース
寺山修司没後35年 / 青蛾館創立35年記念公演「毛皮のマリー」より。(c)2019 A.Sugai
青蛾館「毛皮のマリー」が、昨日3月14日に東京・東京芸術劇場 シアターウエストで開幕した。
この公演は、寺山修司の没後35年および青蛾館の創立35年を記念して行われるもの。寺山修司の「毛皮のマリー」を、一般的に上演に用いられている戯曲を使用した“オリジナルver.”と、アメリカ・ニューヨークのラ・ママ実験劇場で上演された際に用意されたという“未公開ラ・ママver.”の2バージョンで同時上演する。
今回演出を担当する、寺山の戸籍上の弟である寺山偏陸は、「寺山修司の戯曲『毛皮のマリー』は寺山修司と、実の母ハツさんと、嫁の九條さんの関係を誇張した物語です。それを現実の世界で見てきた僕は、それを、きちんと、虚構としての、演劇世界に仕上げたいと思いました」と開幕に際し思いを語り、「本番では、俳優と、お客さんとの互いの想像力が、お芝居を作ってくれます。とても素敵なお芝居に仕上がると、期待しています」と観客にメッセージを送っている。公演は3月21日まで。
寺山偏陸コメント
寺山修司の戯曲「毛皮のマリー」は寺山修司と、実の母ハツさんと、嫁の九條さんの関係を誇張した物語です。それを現実の世界で見てきた僕は、それを、きちんと、虚構としての、演劇世界に仕上げたいと思いました。見たこともないほど美しい舞台に。とても贅沢なキャスティングなので稽古場では、ほぼ思い通りに出来上がりました。本番では、俳優と、お客さんとの互いの想像力が、お芝居を作ってくれます。とても素敵なお芝居に仕上がると、期待しています。
寺山修司没後35年 / 青蛾館創立35年記念公演「毛皮のマリー」
2019年3月14日(木)~21日(木・祝)
東京都 東京芸術劇場 シアターウエスト
作:寺山修司
演出:寺山偏陸
出演:のぐち和美、加納幸和、土屋良太、中村中、日出郎、安川純平、砂原健佑 / 小林桂太、松之木天辺、島田惇平、小西優司、間瀬英正、中嶋海央、山崎すずたろう、橋本光輝、三井秋
※山崎すずたろうの「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。