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野村康太が心に決めているマイルール「絶対に天狗にならない」

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野村康太 (撮影/映美)

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偏愛――我を忘れてのめり込むほど、偏ったいびつな愛。今、野村康太が偏愛するのはプロテインだという。

「もともと筋トレが大好きというのもあって、筋肉を落とさないためにもたくさんタンパク質を摂るようにしています。プロテインは、添加物や甘味料が入っていないナチュラルなものがお気に入り。普段からよく持ち歩いていて、他にもプロテインバーとか鶏の胸肉をよく食べています」

その真面目な受け答えは、テレビで見せる爽やかな印象そのもの。けれど、今、彼が足を踏み込んでいるのは、そんな爽やかなイメージとは真逆の世界。4月4日(金)スタートのドラマ24『ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~』は、担当する新人俳優に異様なまでに執着する芸能マネージャーの姿を描いた狂愛サスペンスだ。背筋の凍るディープな世界で、野村康太はどんな顔を見せてくれるだろうか。

初めての撮影の前の日は、緊張で眠れませんでした

今をときめく人気俳優が、自身のマネージャーをナイフで刺した。そんなセンセーショナルなニュースから、物語は幕を開ける。主人公であるベテランマネージャー・吉川恵子を演じるのは松下由樹。野村康太は、恵子にその才能を見出されたダイヤの原石・森山拓人を演じている。

「僕は怒られるのが得意ではないので、恵子みたいなガミガミ言ってくるマネージャーさんがいたらちょっと嫌です(笑)。だからと言って放置されすぎちゃうと愛情を感じないというか、ちょっと不安になる。僕はマネージャーさんに結構頼っちゃう人間なので、何かあったときに助けてくれる頼もしい相手が、マネージャーさんとしては理想的ですね」

拓人もまた恵子から向けられる行き過ぎた愛情に疑問を抱きながらも、その狂愛に絡め取られ支配されていく。

「拓人は小さい頃から母親に愛されずに育ってきて、自分を必要としてもらえる喜びをあまり感じられない人生を送ってきた。そんな人が、自分のことを宝物のように大切にしてくれる人と出会ったら、たとえそれが過剰な愛だとしても、依存しちゃう部分が出てくるのはわかる気がします」

右も左もわからない中、芸能界へと踏み出していく拓人。その姿は、数年前、まだデビューしたばかりの野村康太自身とどこか重なるものがある。

「拓人が初めてのお芝居でガチガチに緊張するシーンがあるんですけど、僕もデビュー作のときにびっくりするくらい緊張しちゃって。あのシーンは、思わず自分のことを思い出しましたね」

野村康太の俳優デビュー作は、2022年の『新・信長公記〜クラスメイトは戦国武将〜』。戦国武将のクローン高校生が集まる教室という一風変わった世界観で、特進クラスのメンバーの一人、前田利家を演じた。

「初めての撮影の前日は眠れなかった記憶があります。もうずっと緊張が解けないまま台本と向き合っているうちに時間だけが過ぎていって。現場に入ってからも、何もかもにアタフタしていました(笑)」

ほんの数ヶ月前までは、ただの高校生だった。それが一転、華やかでありながら厳しく泥臭い芝居の現場へ。目に映るすべてのものが当時18歳の野村には新鮮だった。

「ドラマの撮影ってこんなに時間がかかるんだってびっくりしました。ほんの短いシーンのために何時間もかけて準備をして、何回もアングルを変えて撮り直して。現場には大勢のスタッフさんがいて、その中でカメラを向けられて演技をする。最初はちょっと恥ずかしさもありましたね」

緊張で飲み込まれそうになる新人俳優・野村康太を助けてくれたのが、頼もしい周りの先輩俳優たちだった。

「三浦翔平さんが何もわからない僕のことをすごく気にかけてくださって。台本に書いてある読み方のわからない専門用語について教えてくれたり。アクションシーンを撮るときも、僕が困っていると『ここの動きをもうちょっとこうしたらカッコよく映るよ』とかいろんなアドバイスをくれました。お兄ちゃんのように話しかけてくださって、すごくうれしかった思い出があります」

期待はプレッシャーよりモチベーションになっています

デビュー3年目。芸能人として応援される立場にいることを実感する場面も増えてきた。

「やっぱり街中で声をかけてもらうと、あ、芸能人になったんだなと思いますね。あと、SNSで自分の動画が流れてきたときとか。わざわざそうやって動画をつくってくださるということは、それだけ愛していただけているということ。僕からすると、ただただうれしいの一言です」

もともとはバスケットボールに夢中の、ごく普通の高校生だった。それが、菅田将暉主演のドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』を観て俳優の道を志すように。はじめは「とにかく有名になりたいという気持ちが一番にありました」と素直に振り返る。だが、実際に芝居の世界に飛び込んでみて、その道のりの険しさを思い知った。

「まだ芸能界に入る前、高校生だった頃に『有名になって、インスタのフォロワー100万人いくんだ』って息巻いていたんですよ(笑)。でも実際にやってみたら、100万人には程遠くて……。人に知ってもらうって簡単じゃないんだなと思い知りました。最近はありがたいことにたくさんお仕事をさせていただいて、いろんな反響の声も僕のもとに届いてはいるんですけど、まだまだ序の口というか、道のりは長いなという感じです」

本人はそう謙虚に語るが、キャリアを重ねるごとに注目度は増すばかり。多くのメディアが、今年のネクストブレイク俳優に野村康太の名前を挙げている。

「その期待に応えたい、という思いはあります。絶対ブレイクするぞと自分でも思っていますし。そのためには、目の前にある仕事を一つ一つ一生懸命やり遂げることが一番大事。変に舞い上がらず、ちゃんと自分の足元を見つめてやっていきたいです」

スターへの階段を前にしながらも、あくまで自然体。野村康太にとって期待は重圧ではなく、さらに前に進むためのエネルギーだ。

「確かにプレッシャーに感じることはあまりないかもしれないです。むしろネクストブレイクというふうに名前を出してもらえることがモチベーションになっているというか。そんなポジションに立たせていただいている現状を楽しむようにしています」

キスシーンの前日は、韓国ドラマを観まくりました(照)

着実に出演作を積み重ねてきた野村康太の人気に火がついたのが、昨年放送されたドラマ『夫の家庭を壊すまで』。年上のヒロインとの恋に溺れる純朴な高校生を演じ、視聴者の心を掴んだ。中でも圧倒的な火力を放ったのが、第10話のキスシーン。抑えきれぬ想いを解き放つように唇を求め合う場面で見せた鮮烈な色気に、視聴者もまた“野村康太沼”へダイブした。

「あのシーンを撮るときは、前日に韓国ドラマのキスシーン集を観まくりました(照)」

バラエティ番組でも公言している通り、大の韓国ドラマ好き。情熱のキスシーンは、研究の賜物だったようだ。

「韓国ドラマの男性俳優さんの仕草にキュンキュンするんです(笑)。で、とことん観まくって気づいたキスシーンのポイントは、手。相手の顔を包み込むように手を使うと、愛が伝わるなと思ったんです。韓国ドラマからは、愛のこもった女性の扱い方を勉強させていただきました(笑)」

多くのラブストーリーの名作を生んだ韓国ドラマ。韓ドラガチ勢の野村が、自身のキスシーンを自己採点すると……。

「韓国ドラマと比べると、まだまだだなと思いました(笑)。よく見ると、緊張しすぎちゃって唇が震えてるんですよ。役柄的にはそこも良かったのかなと思いつつ、大人の色気はまだ勉強中。これからまた別の作品でそういうところも出していけたらなと思います」

瑛太さんから学んだ「ありがとうございます」の大切さ

マネジメントをするにあたって、恵子は拓人とルールを決める。野村自身も、自らに課しているルールはあるだろうか。

「天狗にならないこと。周りの支えがあるからこの仕事ができているんだという意識を絶対に忘れないようにしなきゃとは思っています」

そのルールを守るために、実践している心がけがある。

「ちょっとしたことでも『ありがとうございます』と伝えるようにしています。以前、(永山)瑛太さんと共演したときに、その大切さを実感したというか。瑛太さんってあれだけキャリアがある方なのに、一つひとつのことにちゃんと『ありがとうございます』とお礼を言っていたんですね。それを見て素敵だなと思ったので、僕も真似させてもらっています」

その言葉通り、インタビューを終え、取材部屋から出るときも「ありがとうございました」と小さく一礼することを欠かさない。他者の言動から学びを発見し、それを素直に実践できる時点で、彼もまた謙虚な人なのだろう。

謙虚に、素直に。でも向上心は忘れない。それが、俳優・野村康太。ネクストブレイクの「ネクスト」が外れる日はきっとそう遠くないはずだ。

【ドラマ情報】
テレ東系ドラマ24
「ディアマイベイビー〜私があなたを支配するまで〜」

毎週金曜 深夜00:12〜00:42
公式HP<https://www.tv-tokyo.co.jp/dearmybaby/>

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※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。

撮影/映美、取材・文/横川良明
ヘアメイク/牧野裕大(vierge)
スタイリスト/能城匠
衣装協力/パンツ¥37,400(DISCOVERD) (問い合わせ)DISCOVERED 03-3463-3082

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