Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
ぴあ 総合TOP > ぴあ映画 > 長尾謙杜&當真あみ、撮影の合間に探した四つ葉のクローバーの行方は?

長尾謙杜&當真あみ、撮影の合間に探した四つ葉のクローバーの行方は?

映画

インタビュー

ぴあ

左から)當真あみ、長尾謙杜 (撮影:映実)

続きを読む

フォトギャラリー(9件)

すべて見る

なにわ男子の長尾謙杜が劇場映画初主演を務める『おいしくて泣くとき』が4月4日(金) に全国公開される。

同作は、森沢明夫による“人を純粋に想う優しさ”をまっすぐに描き、多くの読者の心を震わせた同名小説を、森沢氏著作『大事なことほど小声でささやく』で監督を務めた横尾初喜が実写映画化したもの。

幼いころに母親を亡くした心也(長尾)と家に居場所がない夕花(當真あみ)が、ひょんなことから距離を縮め、かけがえのない日々を重ねていくが、ある事件をきっかけに夕花は心也の前から姿を消してしまう……。

今回は、主演の長尾とヒロインを務めた當真にインタビュー。撮影中のエピソードや、2人が結んだ約束について話を訊いた。

4歳差を感じさせない関係性

ーー長尾さんは今回が劇場映画初主演ですが、緊張はされましたか?

長尾 いいのか悪いのかわかんないんですけど、全くなかったです。顔合わせで初めて会ったときから監督がすごく笑顔だったことや、顔見知りのスタッフさんが多かったのもあって、楽しく撮影に入れたかなと。プロデューサーさんには、以前グループ全員でお世話になっていましたし、最初からポジティブな空間でした。

ーー當真さんは、今作を含め作品に入る前は緊張するタイプでしょうか?

當真 そうですね、私は緊張します。やっぱり初めましての方が多いと「現場の雰囲気ってどんな感じだろう」って思ってしまいますね。特にこの作品に関しては、全体のクランクインのシーンが、私のお家のシーンで、最初から少しシリアスなシーンだったこともあって、緊張しました。

ーーお互いの印象を教えてください。

長尾 歳が4つ離れているって聞いていたんですけど、その年齢差を感じないくらい精神年齢が高くて。すごくしっかりされてはるなと思いました。

當真 撮影初日からたくさん話しかけてくださって、緊張を取っ払ってくれるような空気感の方だなと思いました。最初から最後まで変わらず、明るくておもしろい方だなって。

ーー長尾さんは、主演として當真さんの緊張をほぐそうと思ったのでしょうか?

長尾 いや、そんなことないですよ。ただ、しゃべらずに気まずい空間をずっと過ごすよりも、話しかけて仲良くなった方が良いかなとは思いました。お互いの役柄を考えても、どんどん距離が縮まっていく役だったので。

ーー実年齢よりも若い役を演じるにあたって、意識したことはありますか?

長尾 でも現役高校生やもんな?

當真 そうですね。もうすぐ卒業するものの、高校生なので。ただ、夕花が持っている幼さとしっかりしている部分は、意識して役作りをするようにしました。境遇もあって少し大人びている部分はありつつ、年相応の一面を見せようと思ったんです。

長尾 22歳で学生役を演じるのは、そんなに珍しいことではないと思うんですけど、いざ自分が演じるとなると、ちょっと不安な気持ちがありました。何より現役高校生の當真さんと一緒に学生役を演じるとなった時に、違和感をなくさないとなって。この一つ前の作品で、体重を増やしていたんですけど、できるだけ学生感を出そうと体重を絞って肩幅を狭くしました。

社会派作品ではなく、温かい物語

ーー原作を読んだ感想を教えてください。

當真 お話をいただいてから原作と台本を読んで、すごく温かく優しい作品だなと感じました。誰かを思いやる気持ちや、その向こう側の部分が優しく描かれていて。夕花は少し辛いシーンも多かったんですけど、それを包んでくれるような優しさがあったので、参加できて嬉しいなって思いました。

長尾 僕もお話をいただいてから原作と脚本を読んだんですけど、切なさもありながら温かい作品だなと思いました。2人の関係もそうですけど、心也と父親の関係であったりだとか、夕花の家族のお話だったり、いろんな要素が詰め込まれているお話だなと感じました。ただ、その中でも心也は特別な色がついていない人物だなと思っていて。見てくれる方が“どこかにいるんじゃないか”と思うようなリアルさを大切に演じられたらなって思いました。

ーープロデューサーさんが「苦しいだけの社会派作品にするのではなくて、あくまでもエンターテインメントとして、若い方に感動してもらえるものを目指したい」とおっしゃっていたそうですね。それに対して、おふたりが意識したことはありますか?

長尾 脚本的にも重くなりすぎない、絶妙なバランスになるように作ってくださっていたので、正直、最初から「重い作品」だとは感じませんでした。僕ら2人の関係や30年後の物語をしっかり紡いでいきたいと思ったので、なるべく自然に演じることを意識しました。

當真 たしかに、取り扱っている題材や要素は、苦しく感じるところもあるのかもしれません。でも、その中で描かれている人と人との関わりには温かみがあり、親子の関係であったりとか、甘酸っぱい初恋だったりという要素が全体を包んでいると思いました。

四つ葉のクローバーを探した撮影中

ーー撮影中の思い出を教えてください。

當真 私はずっと四つ葉のクローバー探しをしてました。

長尾 たしかに、ずっと探してましたね。

當真 三つ葉がたくさん生えているところを見ると「あるんじゃないか」って探したくなって。空き時間で探してみたら、たくさん見つかったんですよ。最初は私とマネージャーさんで探してたんですが、途中からプロデューサーさんや長尾さんも付き合ってくださって、見つける数も増えて。なので、みなさんに栞にしてプレゼントしました。

長尾 みんな喜んでましたね。特に僕のマネージャーがすごい喜んでいて、なにわ男子の現場で見たことないくらいの笑顔で“もらいました!”って言ってて、ちょっと“なんなん、その笑顔”って腹立ちました(笑)。もちろん、僕自身、今でも大切にしていますけどね。たぶん、當真さんに狩り尽くされたとは思いますが、豊橋のみなさん、探してみてください!

ーー長尾さんは、どんなことが思い出に残っていますか?

長尾 豊橋での撮影だったんですけど、やっぱり愛知といえば、ウナギかなと思ってプロデューサーさんや當真さんも含めたみんなで鰻を食べに行きました。すっごくおいしかったです!

ーー作中でも、バター醤油焼きうどんやおいしそうなごはんが登場しますね。

長尾 撮影中のお昼休みにスタッフさんたちと一緒に食べたりとかもしたのですが、すごくおいしくて!ぜひみなさんにも食べてほしいです。

當真 私は長尾さんと比べると食べているシーンが意外と少なくて。ただ、実は利き手が左手なので、右手で食べるのは、かなり苦戦しました。よく見ると全然取れていないんじゃないかと不安です。麺って難しいんですよね。

ーーちなみに、おふたりにとって思い出に残っている一品は?

長尾 僕、取材の度に答えを変えているんですけど…僕の母親が作る茶碗蒸しですかね。僕、茶碗蒸しが好きなんです。3回に1回くらいしゃばしゃばの茶碗蒸しが出てきますけど、それもそれでいいなって。

當真 私は母が作るハンバーグがすごく好きです。ずっと食べてた味っていうのもあるんですけど、上京してからも送ってもらったりしていて。地元で食べていたもの、特に誰かに作ってもらったものは、どれも思い出に残っていますし、食べただけで心が温かくなります。

「また帰ってくる」最近した大きな約束

ーー作品を見ていて“早く大人になりたいな”という感情が伝わってきました。おふたりは、そういう風に思った経験はありますか?

長尾 小さい頃はよく思っていましたね。ゲームセンターって、時間帯によって年齢制限がかかってしまうので、“いやまだコインゲームしたかったな”とか思う少年だったなと。遊び関係で思うことが多かったですね。映画のように切なくはないですけど(笑)。

當真 私は、正直なところ、まだまだ子どもでいたいなと思っています。ちょっと前に成人が18になって急に“もう大人ですよ”って言われたのですが、正直まったくもって気持ちは追いつかないですしね。「ならなきゃ!」という気持ちの方が強いです。

ーー今回の映画は、約束というものが1つ大きなテーマになっているかと思います。おふたりは、最近誰かと約束を交わしましたか?

當真 重要な約束ではないのですが、友達と“いつか海外旅行行こうね”とか、ちょっと先の予定をふんわりと約束することは多いかなと思っています。

長尾 僕は最近、1つ大きな約束をしました。アジアツアーで台北・ソウル・香港を回ったんですけど、各都市のファンのみなさんに“また帰ってきます”と伝えたんです。でも、そのためには、またアジアツアーを回れるように努力しないといけないなと思うので、会いに行けるように頑張りたいなと思っています。これまで日本に来てくれることが多かったのですが、自分の住んでいる場所で会えるというのは特別なことだと思うので!

取材・文:於ありさ 撮影:映実

(長尾さん)
ヘアメイク:花井菜緒(JOUER)
スタイリスト:菅沼愛(TRON)

(當真さん)
ヘアメイク:SAKURA(makiura office)
スタイリスト:高橋茉優

<作品情報>
『おいしくて泣くとき』

4月4日(金) より全国公開

公式サイト:
https://movies.shochiku.co.jp/oishikute-nakutoki/

(C)2025 映画「おいしくて泣くとき」製作委員会

フォトギャラリー(9件)

すべて見る