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『横尾忠則 連画の河』世田谷美術館で 150号の大作を中心とする新作油彩画約60点で巨匠の飽くなき創造力に迫る

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横尾忠則《ボッスの壺》2024年 作家蔵

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様々な手法と様式を駆使し、多岐にわたるテーマの絵画を生み出し続ける破格の現代美術家・横尾忠則(1936-)。2021年には東京都現代美術館で、また2023年には東京国立博物館で大規模な個展を開くなど、近年ではその驚異的なまでの創造力も注目を集めている。その横尾の新作を展観する個展が、4月26日(土)から6月22日(日)まで、東京の世田谷美術館で開催される。

同展タイトル『連画の河』の「連画」は、2023年の春に横尾が制作を始めた「連歌」ならぬ「連画」に由来する。和歌の上の句と下の句を複数人で分担して詠み合う「連歌」のように、昨日の自作を他人の絵のように眺め、そこから今日の筆が導かれるままに描き、それを「明日の自分=新たな他者」に託して、思いもよらぬ世界がひらけていくのを楽しんで生まれたのが、横尾の連画だという。

起点となったのは、1970年に横尾が故郷の川辺で同級生たちと撮った記念写真のイメージだった。撮影者は写真家の篠山紀信で、横尾はその写真にインスピレーションを得て、1994年に大作《記憶の鎮魂歌》を描いている。今回の展覧会では、その記念写真や《記憶の鎮魂歌》のイメージ、広告などの別の写真、川や水にまつわる物語や絵画の画像など、様々なイメージを次々に取り入れた油彩画の新作約60点とスケッチや関連作が一堂に並ぶ。

横尾忠則《連画の河を描く》2023年 作家蔵

モチーフとなった記念写真も川も、誰もがどこかで見たことのある懐かしいものである一方、記念写真は死者と出会うことのできる窓として、また川は古くから生者と死者の間にあるものとしても存在する。『連画の河』は、多様なイメージを鮮やかに構成していく横尾の絵画世界が、生も死も等しく飲みこんで、悠々とした大河となって観る者の前に現れるさまを示唆している。

80代後半となる横尾は、身体の能力が衰えつつあっても、淡々と制作を続けている。その日、その時の肉体からしか生まれてこない色、筆触、かたちが、150号(約182×227cm)を中心とした大作の画面上で躍動し、流れ、変化していくのが、同展の大きな見どころだという。連画の流れをたどり、そのゆくえを見守る楽しみをくれる同展はまた、御年88歳の横尾忠則の現在を目撃できるという点でも見逃せない展覧会となっている。

横尾忠則《連画の河、タヒチに》2024年 作家蔵

<開催概要>
『横尾忠則 連画の河』

会期:2025年4月26日(土)〜6月22日(日)
会場:世田谷美術館
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜(4月28日、5月5日は開館)、5月7日(水)
料金:一般1,400円、65歳以上1,200円、大高800円、中小500円
公式サイト:
https://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/special/detail.php?id=sp00223

★世田谷美術館『横尾忠則 連画の河』招待券を5名10名様にプレゼント!

【応募方法】
①ぴあアート編集部(@artpia_pia)のXアカウントをフォロー。
②該当ポストを応募締め切りまでにリポストしてください。

【応募締め切り】
2025年4月29日(火・祝) 23:59まで

【注意事項】
※当選者の方には5月1日(金) 以降にXアカウントよりDMにてご連絡いたします。やむを得ない事情によりご連絡や発送が遅れる場合もございますのであらかじめご了承ください。
※当選後、お送り先メールアドレスについてご連絡頂ける方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。

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