ボリビア・ウカマウ集団の特集、植民地支配からの解放闘争を担った女性描く新作の予告
映画
ニュース

特集上映「ウカマウ集団 60年の全軌跡」
ボリビアの映画集団ウカマウによる全14作を上映する特集「ウカマウ集団 60年の全軌跡」のポスタービジュアルと予告編が解禁された。
1962年、白人層に力が集中していたボリビアで、住民の半数以上を占めるアイマラ人やケチュア人ら先住民に無関係な映画を作ることはできないと考えたホルヘ・サンヒネスらを中心に活動を開始したウカマウ。1966年に発表した最初の長編映画「ウカマウ」を皮切りに、アンデス地域の先住民の視点に立った映画を模索し続け、今もラテンアメリカおよび世界に訴えかける映画製作を行っている。
2014年の開催以来約10年ぶりとなる今回の特集上映では、ウカマウによる14本の全作品がスクリーンにかけられる。初上映作品は2本。「女性ゲリラ、フアナの闘い ─ボリビア独立秘史─」では、スペイン植民地支配からの解放闘争を担った実在の女性が描き出された。また「30年後 ─ふたりのボリビア兵─」では、隣国パラグアイとの間で起きたチャコ戦争をともに戦った、裕福な家庭出身の白人ギレェルモと、アイマラ人で貧農のセバスティアンの友情と人生がつづられる。予告編はYouTubeで公開中だ。
特集上映「ウカマウ集団 60年の全軌跡」は、4月26日より東京・K's cinemaほか全国で順次開催。宣伝費などを募るクラウドファンディングは、4月18日23時59分までMotionGalleryにて実施中。
特集上映「ウカマウ集団 60年の全軌跡」
2025年4月26日(土)~5月23日(金)東京都 K's cinemaほか全国順次
上映予定作品
- 革命(1962年)
- 落盤(1965年)
- ウカマウ(1966年)
- コンドルの血(1969年)
- 人民の勇気(1971年)
- 第一の敵(1974年)
- ここから出ていけ!(1977年)
- ただひとつの拳のごとく(1983年)
- 地下の民(1989年)
- 鳥の歌(1995年)
- 最後の庭の息子たち(2003年)
- 叛乱者たち(2012年)
- 女性ゲリラ、フアナの闘い ─ボリビア独立秘史─(2016年 / 初上映)
- 30年後 ─ふたりのボリビア兵─(2022年 / 初上映)