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「こんぴら歌舞伎」本日開幕、中村萬壽らが金刀比羅宮で成功祈願

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「第三十八回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」お練りの様子。

本日4月4日に香川・旧金毘羅大芝居(金丸座)にて開幕する「第三十八回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」に向けて、昨日3日に香川県琴平町で成功祈願とお練りが行われた。

1985年に初めて開催された「四国こんぴら歌舞伎大芝居」は、1835年に建築された日本最古の本格的芝居小屋、香川・旧金毘羅大芝居(金丸座)で行われている興行。コロナ禍の影響で、2019年の公演から開催が見送られてきたが、昨年2024年に5年ぶりに再開された。今回は「四国こんぴら歌舞伎大芝居」に10年ぶり8回目の登場となる中村萬壽をはじめ、中村獅童、中村時蔵、中村萬太郎、中村陽喜、中村夏幹、澤村精四郎、上村吉弥、河原崎権十郎、中村錦之助らが出演者し、演目には、第一部に「彦山権現誓助剱 毛谷村」「新皿屋舖月雨暈 魚屋宗五郎」、第二部に「蜘蛛の拍子舞」「眠駱駝物語 らくだ」が並んでいる。

まず出演者たちは、金刀比羅宮の御本宮拝殿での成功祈願を実施。その後、参道の下で人力車に出演者が乗り込み、お練りが行われた。続くセレモニーでは出演者があいさつ。萬壽は「10年前のお練りは大雨でございまして、私たちはここでビニール傘を差して挨拶をした思い出がございます。その時も多くのお客様がお見えになりました。今日はこの快晴のもと、もっともっと多くのお客様に来ていただきました。10年前、私が雨男ではないかと言われましたけども、今日、この快晴のもと、雨男ではないということを実証でき、嬉しく思っております(笑)。明日の初日から20日の千穐楽まで一所懸命勤めますので、どうぞよろしくお願いいたします」と開幕への思いを語る。

獅童は「晴れ男の中村獅童でございます。私は初めての出演です。舞台と客席が非常に近い劇場でございますので、より一層歌舞伎を身近に感じていただければ嬉しく思います。わかりやすい演目が揃っておりますので、ぜひ劇場へお越しください。劇場でお待ちしております」と続く。

時蔵は「私も父と同じく10年ぶりでございまして、10年ぶりにお練りに参加させていただいて、『こんぴらっていいものだな』と改めて実感いたしました。皆様にいただいた思いを、我々は舞台で力や熱量に変えて演じるのみでございますので、20日の千穐楽まで何卒よろしくお願いいたします」と思いを述べる。

萬太郎は「子供の頃からずっと出たいと願った金丸座に今回ようやく出演が叶いました。少しでもいいお芝居を皆様にお届けできるよう、1日1日頑張りたいと思います。応援のほどよろしくお願いします」と意気込む。

陽喜は「人力車に乗るのも初めてですし、金丸座に出演させていただくことも初めてです。今回は『魚屋宗五郎』と『らくだ』に出演させていただきます。どうぞよろしくお願いします」、夏幹は「本日はここに来てくれてありがとうございます。『こんぴら歌舞伎』観に来てください」と元気にあいさつ。

精四郎は「私の師匠はこの『こんぴら歌舞伎』を立ち上げました1人の澤村藤十郎でございます。その澤村藤十郎が以前名乗っておりました『精四郎』という名をもって、こんぴらに来ることが叶いましたこと、本当に感無量でございます。旦那の思いを継いで、一層こんぴらでも頑張ってまいりたいと思いますので、ぜひご後援のほどよろしくお願いいたします」、吉弥は「11年ぶりの出演となりまして、昼夜にわたりまして二役勤めさせていただきます。皆様どうぞよろしくお願いいたします」、権十郎は「私が『こんぴら歌舞伎』に出演しますのは、前名の坂東正之助を名乗っていた頃以来、25年ぶりになります。長いご無沙汰でございます。ちなみにその前は35年前で、その時こんぴらさんでいただいた扇子、まだ大事に持っております。河原崎権十郎を襲名いたしましてからは初のお目見えとなります。千穐楽まで懸命に勤めます」とそれぞれに意欲を見せる。

また錦之助は「今回は小川家、萬屋7人おります。家族劇団とも言っていいぐらいの豊富さですので、皆さん、この仲の良い萬屋のお芝居を堪能してください」と語った。公演は4月20日まで行われる。

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