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映画『アマデウス』の中でサリエリを絶望させた名曲とは

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クラシック音楽を題材とした映画の最高峰『アマデウス』の中で、サリエリと“アマデウス”モーツァルトが初めて出会うシーンを覚えているだろうか。恋人コンスタンツェとふざけ合っている下品な若者がモーツァルトであったという驚きと、その彼が手掛けた音楽のあまりの素晴らしさに驚愕するサリエリの姿を描いたシーンは、忘れられないほど印象的だ。モーツァルトの才能こそが“神の寵愛を受ける唯一最高のもの”であることを悟ったサリエリは、自分自身がモーツァルトの真価を理解できる才能しか持たない凡庸な人間であることを思い知らされるのだ。そしてモーツァルトへの激しい嫉妬に苛まれるサリエリの苦悩がこの映画の最大の焦点となっていくのだからたまらない。

この出会いのシーンでモーツァルトが自ら指揮をした作品こそが、セレナード第10番『グラン・パルティータ』変ロ長調k.361だ。「13管楽器のためのセレナーデ」とも呼ばれるこの作品は、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットを2本ずつ揃えた8重奏に、さらにホルンとバセットホルンを2本ずつに、コントラバスを加えた13人のアンサンブル作品だ。この名曲を、ベルリン・フィルの首席オーボエ奏者として一世を風靡した名手、ハンスイェルク・シェレンバルガーを筆頭に、日本を代表する腕利き奏者たちによる演奏が楽しめるとなれば、これは気になる。

当日のプログラムは、この『グラン・パルティータ』をメインに、「セレナーデ第12番」&「ディヴェルティメント第9番」を並べた、オール・モーツァルト・プログラムだ。サリエリを嘆かせた神に“愛されしもの”アマデウスの真髄を、とくとご堪能あれ。

《グラン・パルティータ》
ハンスイェルク・シェレンベルガーと仲間たち

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2455502

4月30日(水) 13:30開演
横浜みなとみらいホール