ペドロ・コスタ監督作「コロッサル・ユース」HDリマスター版のBlu-rayが6月発売
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「コロッサル・ユース」場面写真
ペドロ・コスタが監督を務めた「コロッサル・ユース」のHDリマスター版のBlu-rayが、6月27日に発売される。
2006年に製作された同作は、コスタが「骨」「ヴァンダの部屋」に続いてポルトガル・リスボン北西郊外のフォンタイーニャス地区で撮影したもの。ヴェルデ諸島からの移民が多く住む同地で、住民たちは開発に伴い建てられたばかりの近代的な集合住宅に強制移住させられていた。移民労働者の1人で34年この地区に住んできたヴェントゥーラは、突然妻に家を出て行かれてしまう。途方に暮れた彼は、荒廃した貧民窟と新しい集合住宅の間を行き来し、自らが“子供たち”だと信じるヴァンダやベーテ、レントら若い住民と対話を重ねていくことで居場所を見出そうとするのだった。
ヴェントゥーラをはじめ、ヴァンダ・ドゥアルテ、ベアトリズ・ドゥアルテ、グスターヴォ・スンプタ、シラ・カルドーゾ、イザベル・カルドーゾが出演。ドキュメンタリーとフィクションの入り混じった話法が用いられ、照明はほぼ自然光のみだ。撮影期間は15カ月以上に及び、時には1シーンにつき20から30テイクが繰り返されたという。
Blu-rayの価格は税込6380円。特典として、劇場版パンフレットより転載されたブックレットが封入される。