吉沢亮と横浜流星、歌舞伎の女方として見つめ合う「国宝」ポスター到着

映画「国宝」のポスタービジュアルが解禁された。歌舞伎の女方に扮した吉沢亮と横浜流星が舞台で向かい合う姿が切り取られている。

「悪人」「怒り」で知られる吉田修一の同名小説を李相日が映画化した本作。任侠の家に生まれ、数奇な運命で上方の歌舞伎役者の家に引き取られた立花喜久雄の50年に及ぶ一代記がつづられる。吉沢が15歳で天涯孤独となった喜久雄を演じ、歌舞伎界の御曹司・大垣俊介に横浜、俊介の父で喜久雄を引き取る歌舞伎役者・花井半二郎に渡辺謙が扮した。中村鴈治郎が歌舞伎指導を務めている。

ポスターに捉えられたのは、女方舞踊として知られる「娘道成寺」を2人で踊る趣向の「二人道成寺」の一場面。娘の恋心を踊り分けるメドレー式の舞踊劇で、喜久雄と俊介が雅やかな白塗り姿で見つめ合う場面が切り取られた。兄弟のように育ち、信頼で結ばれた2人が静かな闘志をのぞかせる瞬間にもなっている。コピーは「ただひたすら 共に夢を追いかけた―」。

「国宝」は6月6日より全国でロードショー。出演には高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、嶋田久作、宮澤エマ、鴈治郎、田中泯も名を連ねた。

©吉田修一／朝日新聞出版 ©2025映画「国宝」製作委員会