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下鴨神社での第十回「糺能」は新作能「糺」、いつまでも絶ゆることのない世の中を願う

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下鴨神社糺能保存会 第十回「糺能」ビジュアル

下鴨神社糺能保存会 第十回「糺能」が5月24日に京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)・舞殿で開催される。

本公演は、2036年に式年遷宮を迎える京都・賀茂御祖神社(下鴨神社)の舞殿にて行われる新作能。下鴨神社参道一帯の森林・糺の森は、古来、禊ぎの地として知られ、“糺(ただ)す”の字義通り、偽りを正す神が坐す地として信仰を集めた。2015年には550年ぶりに「糺河原勧進猿楽」が「糺勧進能」として再興され、2019年以降は五穀豊穣・国土安泰の祈りを捧げる賀茂祭(葵祭)の後儀として「糺能」が催されてきた。

第十回となる今回は、新作能「糺」が上演され、シテを林宗一郎 改メ 林喜右衞門、ワキを有松遼一、間を茂山逸平が勤める。幼い頃から耳にしていた歌がふと心にかかり、男は京にのぼる。糺の森で出会った女は糺の森の神だった。女は歌の秘密を語り出し……。

林喜右衞門は「翁という芸能をヒントに、予祝をテーマにしています」「私は自分が産まれた糺の森と、京都の清らかな川の流れがいつまでも絶ゆることのない世の中を願い『糺』を勤めたいと思います」と構想を語った。

林宗一郎 改メ 林喜右衞門コメント

新作能「糺」では、新たなジャンルの能を考えています。

昔の物語ではなく、未来の能。未来の話を描くのではなく、未来から現在を見つめる作風です。

翁という芸能をヒントに、予祝をテーマにしています。

(予祝能:未来に伝えたい伝えたい思いや願いが、未来で叶ったことを表現する能のこと)

伝えたい思いや残したい景色が、未来にも残っていることを舞台上で表すスタイルの作品が多く出来上がると楽しくなるのではないでしょうか。

私は自分が産まれた糺の森と、京都の清らかな川の流れがいつまでも絶ゆることのない世の中を願い「糺」を勤めたいと思います。

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