ASTROジンジンは「アイデアマン」と蒼井翔太が称賛!「ドリームハイ」日本公演開幕
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SHOW×MUSICAL「ドリームハイ」より。
SHOW×MUSICAL「ドリームハイ」が本日4月11日に東京・シアターHにて開幕した。これに先駆け昨日10日、ゲネプロと合同取材会が実施された。
本作は、2011年に韓国のKBSで放映された芸能高校を舞台とした学園ドラマ「ドリームハイ」を原作に、2023年に韓国で初演された。今回は日韓共同プロジェクトとして2カ国で同期間に上演され、日本公演にも一部の韓国キャストが日本語で出演する。日本公演の出演者にはソン・サムドン役のSE7EN、ジンジン(ASTRO)、蒼井翔太、チン・グク役のドンウ(INFINITE)、瀬戸利樹、ジェイソン役の平野莉玖、ユン・ベッキ役の王林、カン・オヒョク役の近藤真彦、別所哲也、マ・ドゥシク役の川﨑麻世、徳永ゆうき、校長先生役の長谷川初範、大友康平のほか、瀧澤翼、樋口裕太、安里唯、水越里歌、MAHIRO(BUGVEL)、MINATO(BUGVEL)が名を連ねた。なおゲネプロでは、サムドン役をジンジン、チン・グク役を瀬戸、カン・オヒョク役を近藤、マ・ドゥシク役を川﨑、校長先生役を大友が演じた。
キリン芸能高校卒業から10年後。人気スターとなったソン・サムドンは、永遠のライバルであるチン・グクと共にグラミー賞のステージに立つが、突然の耳鳴りでパフォーマンスが台無しに。逃げ出したソン・サムドンがキリン芸高の恩師オヒョク先生のもとを尋ねると、オヒョク先生はソン・サムドンにキリン芸高の教師となることを提案。サムドンは久々に訪れた学校で、元同級生のジェイソン、ユン・ベッキ、そしてチン・グクと再会し……。
本作を彩るのは、K-POPを代表するコレオグラファーのチェ・ヨンジュンが振付を手がけたライブコンサートのような圧巻のパフォーマンス。幕開けを飾るきらびやかなグラミー賞のステージでは、まず瀬戸扮するチン・グクが爽やかなポップサウンドに乗せた甘い歌詞とキャッチーな振付で観客を引き込む。次にジンジン扮するソン・サムドンが低音が響く楽曲、力強いダンスとラップでギャラリーを魅了した。
場面が芸能学校へ移ると、生徒役のキャストたちが椅子を使った一糸乱れぬダンスと気迫で観客の目を釘付けに。さらに、世界一のダンサーとなったジェイソンが生徒たちに“ダンスの歴史”を教える授業のシーンでは、ロック、ブレイキン、ヒップホップ、ポップなどさまざまなジャンルのストリートダンスが、高いダンス技術を持つ平野を中心に次々に繰り広げられ会場を沸かす。同シーンの終盤では、黒い衣裳にハットを被ったソン・サムドン役のジンジンがマイケル・ジャクソンに扮し、「Smooth Criminal」「Dangerous」などのリミックスに乗せてスタイリッシュに踊った。
エネルギッシュなパフォーマンスが特徴の本作だが、各人物の心情や立場を丁寧に伝えるキャストの演技も見どころだ。ジンジンは日本語のセリフや歌詞をモノにしながら、スランプに陥ったソン・サムドンの葛藤を繊細に演じ、そんなソン・サムドンの背中を押すオヒョク先生役の近藤は、教え子たちを包み込むような眼差しで温かな人柄を体現する。瀬戸はソン・サムドンから距離を置かれても真摯に接するチン・グクを爽やかに演じ、平野は気取らないジェイソンの明るい人柄を屈託のない笑顔で表現。王林は一人前の教師となったユン・ベッキ役を頼もしい人物として好演した。そして、キリン芸高の理事会の一員になることを目論む経営者役の川﨑と、校長の座に執着する校長役の大友は、利己的でこざかしい大人たちの様子を息の合ったコミカルなやり取りで表現し、登場のたびに観客の笑いを誘った。
合同取材会には、ゲネプロに参加したメンバーに加え、蒼井、別所、徳永、長谷川も出席。本作の魅力についてジンジンは「ダンスができなかった人はダンスが上手になり、歌が苦手だった人が歌えるようになり、そして夢を諦めた人がまた追いかけるようになる、そんな作品です。すべての人が楽しめる作品だと思います」と紹介。蒼井は「1人ひとりのパフォーマンスと、素敵な楽曲が魅力。トリプル・Wキャスト編成なので1日に1人ずつを観るつもりで来ていただけたら(笑)」と呼びかけた。別所は「若者たちの情熱ほとばしるダンスと、私たちイケオジたちの熱演にも注目してください」と茶目っ気たっぷりにアピールした。
また蒼井は「SE7ENさん、ジンジンくん、ドンウくんが日本語でセリフを言って歌を歌ってくれることが日本の人間として幸せです。ジンジンはとてもアイデアマンで、率先して僕たちにいろいろと提案してくれました」と明かす。平野は「初演でジェイソン役を演じたジンジンくんが『最後のポーズはこうしたら?』とか振付をアレンジしてくれて。(高校生ソン・サムドン / ジュンソ役の)瀧澤くんもジェイソンのパートのためだけに振付をしてくれた。2人にはとてもお世話になりました」と感謝を述べた。
ジンジンは記者からチン・グク役のドンウと瀬戸の印象を問われ、「瀬戸さんと初めてセリフのリーディングをしたとき、心の底からセリフを言うことができました。私を助けようとしてくれる眼差しをいつも感じるので、みんなに迷惑をかけないように一生懸命やろうといつも思っております」「ドンウさんは初演から共演してきたのですが、目を合わせるだけで笑ってしまうので本番は大変なことになると思います……冗談です(笑)」と述べて場を和ませた。
手応えを問われた大友は「いっぱいいっぱいです。セリフがたくさんあってまさかダンスもするなんて。“おじさん”として若いパワーをもらって日々生きていきたい(笑)」と苦労を明かし、長谷川は「(大友は)同い年なのでとても気が合って、これまで観たもの聞いたもので笑い合っています。周りの人は全然ついてこられない2人だけの世界(笑)。若者たちは本当に情熱的で、日々いろいろなことを教えられます」と笑顔を見せた。
また近藤は、別所とのWキャストに緊張していることを明かし、「別所さんのお芝居を見ちゃうと自信がなくなってしまうので(笑)、自分なりにマイペースでできればいいかな」と語る。そんな別所は「マッチさん(近藤)は僕にとっての青春であり芸能界の先輩。ドキドキしていましたが、会った瞬間から気さくに話してくれて。今も楽屋が一緒ですが、エンタテインメントの先輩として分かち合えるものがあり、なんだか久々に青春している感じがあります」と喜びを語った。
会見では、記者から稽古中のエピソードを問われる場面も。近藤が「SE7ENがみんなを居酒屋に連れて行ってくれたことで空気が和んだ。麻世は酔っていましたけど(笑)」と暴露すると、先輩の川﨑が「なんで俺だけ!」とツッコむ。そんな川﨑との共演について近藤は「何かあったら心の支えになってくれる存在」と信頼を寄せていた。
上演時間は休憩含む約2時間35分で、日本公演は4月27日まで。なお韓国公演は去る4月5日にソウルのウリ金融ホールで開幕し、6月1日まで行われる。
%play_3063_v2% %play_3064_v1%Original Writer: Park Hye-ryun (Drama [Dream High] © Korea Broadcasting System) Executive Producer : Kim Eun-ha Book & Lyrics by Seung-un Music by Ha Tae-sung, PRISMFILTER, Chin Sung-ho(AnoTHeR) Music Arrangement by Baek Seung-bum Choreography by Choi Young-jun Original Production by ARTONE COMPANY